第260号『この状況下で採用が上手くいっている理由』

この数か月の在宅勤務や外出自粛などが世界中で進行している中、サイバーコネクトツーの今年度の新卒・中途採用が非常に上手くいっています。

なかなかの絶好調です。

もちろんこれはウチの人事担当スタッフや採用に従事しているマネージャー陣の頑張りなのでしっかりと評価してあげたいと思っています。

さて、何故こんな状況下でサイバーコネクトツーの採用が上手くいっているのか？という理由を解説していきたいと思います。

【ここ数年の採用の実態】

まず2018年度の新卒採用数は16名でした。

これは福岡本社と東京スタジオでの新卒採用人数の合計ですのでモントリオールスタジオは除きます。

そして2019年度の新卒採用数は21名。

2020年度（来年の春卒業予定）の新卒採用者数は現時点で25名。（ちなみに中途採用は別途5名います）

今年はまだ採用をこのあとも続けますので恐らく28名～30名くらいになりそうな手応えです。（追記：40名になりました　2021年4月時点）

これはいつものことですが、毎年「〇人まで採用しよう」という目標人数は設定されていますが正直な話、合格者が出るようならいくらでも採用します。毎年の合格者は逆に言うと「それだけしか合格しなかった」というだけの結果的な数字です。

【採用面で行っている具体的な施策】

やっていることはいたってシンプルです。

①オンライン会社説明会（人事が担当）
②オンラインゲームクリエイターセミナー（私が担当）
③作品審査からオンライン面接

以上です。ね？シンプルでしょ？

最近はオンラインで実施することになんでもみんなが抵抗なくやれるようになったのである意味この状況下の数少ない利点なのかもしれません。

ただ、一口にオンラインといっても秘訣というかポイントはあります。

これはウチのYouTubeチャンネルをご覧いただければ一目瞭然なのですが、各学校（専門学校・大学）向けに全く同じ話をそれぞれ個別に実施しています。（この数か月で既に10回以上実施しています）

サイバーコネクトツー公式チャンネル CyberConnect2 OFFICIAL CHANNEL

始めは人事担当者からも「会社の説明会って誰に対しても同じ内容になるのでそれはあらかじめ録画しておいてそれをどの学校にも案内して視聴いただく形式で良いですか？」と言われたのですが、私が正式にNGを出しました。

「うん、駄目だね。こちらの動画をあらかじめ観ておいてください、っていくら学生に学校側から促してもらったとしても絶対に観ないから。そこはもうそういうもんだってことで諦めて俺らがちゃんと体力を使ってそれぞれの学校に向けて個別に何度でも同じ話をしようよ」

という風に伝えた上で実行しました。

だいたいオンライン説明会は60分で前半30分は会社説明で後半30分が質疑応答という構成になっています。

もちろん前半30分の会社説明はどの学校向けでも同じ内容になってしまいますが、学生からするとやっぱり「生まれて初めて聞く話」なのです。

そしてキモは後半の質疑応答でして、出てくる質問が各学校によって不思議とバラバラなのです。

そして一度オンライン説明会に参加した学生は自動的に「他の学校ではどんな質問があったのかな？」と公式チャンネルで別の動画も再生してくれています。（だからどの動画もリアルタイム視聴は30～100再生なのにアーカイブ視聴で1000～8000再生されています）

そしてもう一つのポイントが③のオンライン面接です。

【オンライン面接のポイント】

実は特にポイントはありません。普通に対面での面接の時と全く同じ内容で実施しています。この全く「同じ」というところが実はポイントなのかもしれません。

これは同じゲーム業界仲間とオンライン飲み会という交流会の時にも話題になったのですが、「みんな新卒の採用って今どうしてる？」という話になりました。

そこで出てきた他社の話はどれも

「まぁ今はオンラインでやるしかないからそれで作品審査やってオンライン面接までは進めてるけど、やっぱり最終的な内定を出すところまでは行ってないね、とりあえず保留にしてますよ」

「いや、だって最終的に一度も対面で会ってもいない人間に内定出せますか？オンライン面接だけだとその人の人間性というか性格まで把握できないでしょう？身長もわからないし」

という意見ばかりでした。

要するにどこの会社も（事実上の）ストップをしていたのです。

たぶんココがウチとの最大の違いなんだと思います。ウチは一切ストップしていません。全てをオンラインで行い雇用契約もオンライン。なんなら今年の新入社員は一度も出社することなく在宅勤務になったので、それこそリアルで一度も会ったことが無い人間に機密情報が詰まったパソコンを自宅に送り付けてそれからオンラインで研修を開始しました。

もっと言うとアルバイトスタッフに対しても同様のことを実行しています。

【バイト大作戦①】
今年の3月にアルバイトを30人募集したコロナの影響でスタート出来なくてスタッフから

「開始を延期します」

って言われたけど

「いつまで？世の中がいつ平和になるかわからないよ？在宅バイトでいいからPCをそれぞれの自宅に発送してオンラインでレクチャーしろ」

と指示。

— 松山洋＠チェイサーゲーム (@PIROSHI_CC2) June 18, 2020

こちらのツイートでもまとめていますが「とりあえず延期」とか「保留」という考え方が（私が）大嫌いなので、もうなんかそういう性格の会社になってきています。

だから止めない。やると決めた以上は進めるだけ。

【元々3拠点で連携して仕事している強み】

これはサイバーコネクトツー独自の強みということになってくるかもしれませんが、そもそも福岡本社・東京スタジオ・モントリオールスタジオという離れた3つのスタジオがバラバラに物を作らずに同一プロジェクトをそれぞれが連携して情報交換しながら制作を行っています。

ましてやモントリオールと日本の時差は13時間なので丸っと昼夜が逆転しています。

そして日本語がわからないスタッフには英語に翻訳して仕様書を共有しています。（それを専門的にやる通訳スタッフもそれぞれに常駐しています）

なので元々オンラインでのやり取りや遠く離れた場所にいる人間同士のコミュニケーションに強いという環境があるわけです。

【みんながやっていない時こそ行動を】

要するにみんながストップしている時にこそ積極的に行動しているからこそ、結果が出ているということだと思います。

毎日のように全国・全世界の学校（専門学校・大学）にメールを送って、電話をかけて「オンライン説明会やりませんか？」と声をかけまくっています。

今は特にどこの学校も混乱状態なので「とりあえず今は無理です」と言われる学校もありますが、ほとんどの学校が「やっていただけると助かります！我々もなかなかオンライン授業だけでは心もとない状況だったので企業の方にそう言っていただけると助かります、ぜひ！」という反応が返って来ています。

あとはひとつひとつのオンライン講演を丁寧にやるだけです。

まぁウチはこういったことをもう20年くらい続けてますので、今までの積み重ねの効果もあってのことだとは思いますが、みなさんも「3年後に結果を出す」くらいのつもりで初めてみてはいかがでしょうか。

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さて後半部分はこれから更に弊社が考えている【新しい採用施策】についてちょっとだけ先行公開しようと思います。

【高卒採用を本格的にスタートします】

もうこれは本当に実は面倒くさいことになっています。「え、なんで？ただ高卒者を採用するって話ではないの？」って思われるかもしれませんが、私自身もウチの人事担当者と日々話し合ってますが本当におかしなことになっています。