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企画の作り方と通し方①

「企画ってどうやって作るんですか?」

これは周りの人からよく聞かれる質問のひとつだったりします。

私、というか、サイバーコネクトツーがゲーム会社でありながら色んなゲームソフトだけではなく、漫画やアニメやドラマなど様々な企画を立ち上げたり作ったりしているからかもしれませんが。

学生さんは元より、一緒に飲んでいるはずの業界の仲間からも改めて「松山さんのとこって本当に色んなことをやってますよね?あーゆー企画っていったいどういう経緯で立ち上がっているものなんですか?」とシンプルかつストレートに聞かれたりもします。

その都度で「うーん」と天井を見ながら、いつもこう答えていますよ。

「普通に話し合って決めてますよ」

もちろんこれが基本的なことであることは間違いは無いのですが、さすがにこれだけだと参考にもならないのでもう少し詳しく説明はしますが。

けど、結局はなんでも話し合って決めて実行して作り上げるだけなんですよねぇ。

物事は話し合って決めるんです。

だって一人では作れないから。

ただ注意点はありますよ?

いや、注意点というか、ほとんどの人が勘違いしているであろう部分があるって話ですね。

今回はそういう企画にまつわるお話です。

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作りたいから作る!では不十分

まずは多くの人が最初に間違えてしまう部分から触れておくと、「なぜこの企画を作ろうと思ったのですか?」という質問に「自分が作りたいから作るんです!」と答えるような人は、ハッキリ言って大間違いをしています。

作りたいから作る!では不十分なんです。

いいですか、不必要ではなく不十分だってことです。

作りたい気持ちは持ってて当たり前なんです。

けどね、相手に伝えるべき『一行目』はそこじゃあない。

それじゃあダメなんです。

だって、あなたが作りたいから作るのなら、他の誰にとってもそれは関係が無い作品になってしまいます。

もっと強い言葉を使うと、「それだとお客様はあなた一人ですね」ということになってしまいます。

作りたいという気持ちは当然のように持っていながらも、言葉にすべき『一行目』はそれではありません。

企画を作る際に最初に考えなければならないこと、かつ、言葉にしなければならないことは3つあります。

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『人・金・ニーズ』

順番に説明していきますが、企画を作る際に最初に考えて用意しなければならないことは『人・金・ニーズ』の3つになります。

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