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第291号『ネガティブを潰すのはポジティブではない、没頭だ』

芸人のオードリー若林さんが書かれた著書に『社会人大学人見知り学部 卒業見込』という本があります。(2015年発行)

いわゆる芸能人のエッセイ本ではあるのですが、非常に心に刺さる共感があったので紹介させていただきます。

「ネガティブを潰すのはポジティブではない、没頭だ」

よくネガティブの反対はポジティブと思われがちで、クヨクヨと悩んでいたりすると「ポジティブになれ」なんて言葉をかけてしまいがちです。

しかしネガティブな感情がなぜ生まれてしまうのかというと、それは「暇だから」という結論に至るワケです。

人は暇だから悪いことを考えてしまうし良くないことばかり考えてやってしまいます。

そんな状態の時に「もっと前向きに!」と言われてもそれは特効薬にはなり得ません。

ネガティブな状態の時に最も適した特効薬は『没頭』なのです。

それが本でも映画でも漫画でもアニメでもゲームでもいい。

何かに没頭している人間は悪いことは考えません。

「そんな暇」は無いからです。だって没頭しているのだから。

その瞬間だけはその没頭しているもののトリコになっているのですから、ネガティブな思考が入り込む隙間は無いのです。

私は若林さんのこの本を読んで全身全霊をもって共感しました。

人は集中して何かに夢中になっている瞬間に、完全にいつもの自分とは違う別の生き物になれるのです。

イメージを言葉にすると『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンド出現時や、『HUNTER×HUNTER』の念能力を使用している時のような全身を目に見えないオーラが包み込んであふれ出しているような状態です。

『呪術廻戦』の夏油傑が「この世界から呪いを無くすためには全員が呪術師になればいい(そうでない非呪術師を皆殺しにすればいい)」という危険な思想を口にしましたが、あながち間違いとも言いにくい感じですね。

だってみんなが能力者(没頭者)であればネガティブな思考や迷惑は生まれなくなるのですから。

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さて、私は自他共に認める仕事人間です。仕事が大好き。ずっと仕事していたいって思って生きています。

よく「そんなに生き急いでどうするの?止まると死ぬの?回遊魚なの?イワシなの?マグロなの?シアーハートアタックなの?」なんてことを言われたりもしますが。(後半ほぼ悪口)

まぁやっぱりそうなんだと思います。

いっぱい仕事していっぱい稼いでそのお金で普通の人では行けないような高級リゾート地なんかの優雅なプライベートビーチがあるようなホテルで2週間くらいのんびりする、なんて思考が一切無いんですね。

「じゃあ何のためにそんなに一生懸命仕事するの?目的は何なの?頑張った自分自身にご褒美は無いの?」

こんなこともよく聞かれたりしますが、やっぱり無いんですよね。

ただ仕事がしたい。

あえて言葉にすると「いっぱい仕事をして頑張ったご褒美に新しい仕事をしたい」って本気で思っているので、それを直接言ったりなんかするとだいたいドン引きされたりします。

完全に生きる目的と手段がフュージョンして無敵の仕事人間が目の前に誕生したような、恐ろしい戦士を見るジャネンバのような目をだいたいされてしまいます。(ちょっとわかりにくい)

「お金を稼ぎたい」という思考はあっても「それを使って○○したい」という意思が無い。

物欲も無い。時計すらしないし車も欲しくない。(必要な時にレンタカーを借りて移動すればいい)服は一生アディダスでいい。高級料理もそんなに興味が無い、というかひととおり食べたけどキャビアとかフォワグラとかフレンチとか高級寿司なんかよりも鯖の塩焼き定食のほうが絶対に美味いと思っています。

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ここ数年はなんかそういった仕事人間としてのバイオリズムが固定化してきたのか、年末年始にみんながお休みに突入して仕事する相手がいなくなった途端に発熱してしまうくらいには病んでしまっています。

完全に仕事病です。

仕事をしていない(仕事する相手がいない)と熱が出てしまうという恐ろしい病気です。

もうウチのスタッフからは『恒例行事』とすら思われてしまっています。

それくらい不思議と毎年のように決まって年末年始に発熱してホテルで5日間ほど寝込んでしまいます。

もうこれは関係者向けにも言っておきますが、お願いですから私を休ませないでください。

仕事仕事で毎日を充実させてください。

そうでないと熱を出して寝込んでしまいますので。(赤ちゃんみたいに)

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この記事を書いているのは2020年12月31日大晦日です。こうして元気に記事を投稿できているということは今年は発熱していないということです。

やりました。

今年はなんとか乗り切りました。

その為に12月31日も1月1日も1月2日もしっかりと仕事のスケジュールを入れさせていただきました。

前回(2020年1月開催予定だったイベント)は発熱によって実施できませんでしたので、今回こそ岡山でリベンジを果たす予定ですので良かったら近隣の方は遊びに来てくれると嬉しいです。(本にもゲームソフトにもTシャツにも喜んでサインさせていただきます)

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2020年は世界中が大変な未曽有の危機に襲われてみんなが踏ん張らなきゃいけなくて疲弊した年だったかもしれません。

もちろん弊社だってウチのスタッフもその家族も仕事にも色んな影響が出ました、が、なんとかそれをみんなで乗り越えてきました。

まだまだこの状況は続きそうですしもう少し向き合って抱えた状態で生きていくしかないと思いますので、細心の注意を払いつつ手洗い&うがいを入念に続けて触れるもの全部を除菌しながら生きていきましょう。

そしてちょっぴり心が疲れた人たちに少しでも楽しんでいただけるような娯楽を届けるのが我々の使命ですので、これからもより笑顔で楽しんでいただけるような漫画・アニメ・ゲームソフトをお届けしていこうと思います。

2021年もサイバーコネクトツーとこの『週刊少年松山洋』をどうぞよろしくお願いいたします。

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2020年最後にお届けするのは渾身のここだけの内緒話を。というか2020年に起きた出来事の裏側の話と、2021年に起きる予定のことを少しだけ盛大にお話して今回の記事の締めくくりにしたいと思います。

もう少し話そうかこれからの世界の話を

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