- 運営しているクリエイター
記事一覧
『止められるか、俺たちを』(2018)
脚本 井上淳一
演出 白石和彌
出演 井浦新、門脇麦、山本浩司、藤原季節
https://www.allcinema.net/cinema/364367
白石和彌作品を、オレは嫌っている。
大体においてバイオレンス・シーンが無駄に長く、いたずらにしつこく、スリルや緊迫感を生むよりは白々とした嫌悪感を呼んでしまう。
冒頭でサディスム・シーンをエンエンと展開する『死刑にいたる病』が、その典
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(2007)
脚本・演出 吉田大八
出演 佐藤江梨子、永作博美、永瀬正敏
https://www.allcinema.net/cinema/327384
かれこれ20年も昔のトレンディ映画だが、意外に古びていない。基本のドラマと演出がしっかりしているからだろう。女優志願で東京に出たもののサッパリ芽が出ず、草深い田舎の実家に舞い戻ってきた女性の物語。
女性は自分に才能がないのではなく、周りが足を引っ張るか
『零落』(2022)
脚本 倉持裕
演出 竹中直人
出演 斎藤工、趣里、MEGUMI、玉城ティナ
https://www.allcinema.net/cinema/385447
アマプラでは星2.5でレビューゼロ。allcinemaのコメントは二つだけで、どちらかというと不評。気の毒に。そんなに出来の悪い映画とは思えないんだが。
ワリと近年の映画だが、公開当時、評判になったとは聞かない。プロの批評家はどんなふ
『カンパニー・メン』(2010)
演出 ジョン・ウェルズ
出演 ベン・アフレック、トミー・リー・ジョーンズ、ケヴィン・コスナー
https://www.allcinema.net/cinema/340401
アメリカ社会の不況と格差拡大をテーマにした社会派作品。エンタメ要素は少ないから、ヒットは期待できない。よくこんな作品をハリウッドが制作したものだと思う。ベン・アフレック、トミー・リー・ジョーンズらのスターも意気に感じて出
『凌辱された女 リベンジパチンカー・アナザー』(2015)
脚本 友松直之
演出 奥渉
出演 東凛、徳元裕矢、佐藤良洋
https://www.allcinema.net/cinema/355753
いわゆるピンクVの1本である。きちんと劇場公開されたのかどうか。
正直、早送りでおいしい部分だけつまみ食いするつもりだったんだけど、ドラマ・パートも結構おもしろくて結局ほとんど全部観てしまった。戦う女の話は、男にとってもメソメソ女のウザい話よりずっと
『金子文子と朴烈』(2017)
演出 イ・ジュンイク
出演 イ・ジェフン、チェ・ヒソ、山野内扶
https://www.allcinema.net/cinema/366287
金子文子のことは、故・瀬戸内寂聴さんのエッセーで初めて読んだ。大逆事件に連座して死刑を宣告されるが、土壇場で無期に減刑された。すると彼女は、「人の命をオモチャにするな!」と叫んで恩赦状を引き裂いたという。
大逆事件というと、明治時代の幸徳秋水の事件
『クローブヒッチ・キラー』
演出 ダンカン・スキルズ
出演 ディラン・マクダーモット、チャーリー・プラマー、サマンサ・マシス
https://www.allcinema.net/cinema/376442
アンチ・トランプ映画?
米中西部辺りの極めて保守的な中都市が舞台。そこでは信仰する宗教が異なると⎯⎯ていうか、キリスト教徒じゃないと、それだけで差別の対象になる。車の中に落ちていたポルノ写真1枚で、変態扱いされる。
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
https://www.allcinema.net/cinema/367638
アンチ・リベラル?
手控えのないバイオレンス描写がタランティーノの作風の一つだとはいえ、この映画は過激すぎやしないか。無断侵入してきたヒッピーの女を、顔がメチャメチャに潰れるまでブラピ扮するスタントマンが殴りつける。
シャロン・テートを殺害したマンソン・ファミリーに対して、タランティーノの怒りがそれほども激しいのだ
『銀平町シネマブルース』
脚本・演出 城定秀夫
出演 小出恵介、さとうほなみ、吹越満
https://www.allcinema.net/cinema/385345
タナダユキや今泉力哉とともに、いま一番胸に響く映画を見せてくれる城定秀夫の22年作。 ピンク映画を撮る時の茶化したようなコメディ・スタイルと違い、じっくり腰を据えて撮っている。しかしどれほど悲惨な話でも、やはり一抹の軽みを失わず、どこか楽天的なのがこの人