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ぴぴぷる
2019年3月26日 12:09
ずっと昔、穴を掘るのが好きだった。庭や駐車場の土を、小さなスコップひとつでひたすら掘っていた。はじめは穴が大きくなっていくのが面白い。そのうちにミミズがでてきたり、こんなとこに石が埋まってるのかとビックリしたりして楽しい。でも何より面白かったのは、奥へ掘るほどに土の質が変わっていくことだった。掘れば掘るほど土の色が変わって、やがて粘土質になってくる。この、オレンジ色の土に辿り着いた時
2019年3月12日 03:56
* 下ネタ全開noteです。苦手な方は今回はご遠慮ください。僕が性に目覚めたのは早かった。小学2年生だった頃の夜。布団で眠りを待ってる時になんだかアソコがかゆいなと思って、ちょっと手でこすったのが始まりだった。虫刺されをひっかくと余計にかゆくなるように、それはエスカレートしていった。その晩、僕は「かゆい!」と何度も訴えながら、アソコをこねくり回した。それからは毎晩かゆみが襲ってきた。
2019年3月5日 03:11
去年の夏は蜘蛛が多かった。べたつく暑さが共に思い出されるほど、その姿をよく覚えている。そいつらはどこにでもいた。電線の間。物干し竿。寝室の窓の裏。少しずつ生活を侵食するように、巣はそこかしこで広がっていった。玄関をでてすぐの、階段を小さく降りる途中に腰をすえた奴がいた。外出するとき、パッと青空が目に入って気持ちいいのがこのアパートのいいところ。その視界の隅に、いつのまにか邪魔な虫が定着し