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【たのしい陶芸で世界をたのしく!】白木千華 インタビュー


個展「360° decorative!」を開催中の白木千華さんにインタビューしました!

自然の美しさ、愛らしさをぎゅっと詰め込んだ作品が素敵な白木さん。
普段はなかなか聞くことができない貴重なお話を、沢山伺うことができました。

ぜひじっくりとお楽しみください!


ー読者の皆様に、簡単な自己紹介をお願いいたします。

白木千華(以下、白木):陶芸でもりもり装飾したいろいろ(器も、器以外も)を制作しています。

好きないきものや自然をモチーフにすることが多く、たのしい陶芸で世界をたのしく!を日々たくらみ中です。

ー現在の作品の世界観が生まれたきっかけを教えてください!

白木:いろんなものがもりもりしてる様が基本的に好き。
(星や木々、鳥や動物の群れ、苔やキノコから顕微鏡で見える小さいものたちまで)

形状やかたちそのもののリアルさというよりは存在のリアルさ。
(デフォルメしてもリアルなポイントは残して、リアルと虚構のあいだくらいのどこかに居そう感。。。といいますか)

自然やいきものやおはなしの、すごい!や、すてき!や、なんだこれ!なところを、自分のなかで混ぜて増幅再構築。
どこからみても何かしら見つかるものが作れたら楽しい。

上記の諸々が組み合わさってできているような気がします。

ー現在用いている素材や、表現ジャンルに行きついた理由を教えていただきたいです。

白木:陶芸がいちばんなんとかなりそう(?)だったから、ですかね。
(絵とか彫刻とか文章とか音楽とかは作る側にいこうとも思わなかったので。。。)

技法的にはあまり他の人とかぶらず、かつ自分が好きで得意、特に苦も無くやれるもの。。。と、隙間隙間を辿って来たらこうなってた感じです。

ー普段作品を制作する際、参考にするものやインスピレーションを受けているものはありますか?

白木:参考にするのは、いきものや自然全般。

実物見にいければベストですが、見られない時は本や動画も参考にします。

インスピレーションはどこで何が引っかかってくるか大変謎なので、隙あらばいろんなものを見たり、聞いたり、触ったり、味わったりしたいという気持ちで生活しています。

ー影響を受けたアーティストや作品はありますか?

白木:影響を受けたというか、なんというか。。。ですが。

もりもりの作品を作りたいけどそういうの、世の中の皆様に好きになってもらえるだろうか。。。。と思っていた時(陶芸の学校入るちょっと前くらい)、過去にもりもりが流行った時代が有って作ってた人たちがいたと知って、安心してそっち方向に行こう!となりました。

宮川香山や明治時代の輸出陶器いろいろ(地元の萬古焼もこの時代は動物型の注器とか作ってて大変かわいい)、明治時代の超絶技巧系の品々(陶芸以外の彫刻、金工、刺繍など)。

ー作品を制作する際に心掛けていることや、作品に込める想いをお聞かせください。

白木:焦って作っても碌なことにならないので、できる範囲でできることをなるべく最大限できるように!心がけています。(が、そううまくいくかどうかはまた別のお話。。。。)

ー読者の皆様に向けて一言、メッセージをお願いいたします。

白木:いろんな方向からぐるぐる楽しんでいただけると嬉しいです。


白木さん、貴重なお時間をありがとうございました!

皆様はどのエピソードが心に残りましたか?

ピカレスクスタッフは「白木さんの世界観が生まれたきっかけについて」が印象的でした。
白木さんが生み出すもりもりしている生き物たちは、まるで今にも動き出しそうなほど瑞々しい生命力に溢れていて、細部までとてもリアルに作り込まれています。

ですが、作品たちをじっと眺めていると、なんだか不思議と魚は空をふわふわと泳ぎだし、うさぎが無邪気に語り掛けてきてくれるような、そんな豊かな物語が目の前に広がっていくように感じます。

まさに「リアルと虚構のあいだくらいのどこかに居そう感」に日々心惹かれております…!


白木千華さんは現在、個展「360° decorative!」を開催中。

ぜひ会場でも作品をお楽しみください!
皆様のご来廊を楽しみにお待ち申し上げます!

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白木千華 個展「360° decorative!」

〈会期〉
2023年7月1日(土) 11:00 – 7月30日(日) 18:00

〈詳細〉
https://picaresquejpn.com/shirakichika_exhibition_2023/

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白木千華 プロフィール


三重県四日市市出身。
地元の陶芸教室と常滑と多治見で陶芸を学ぶ。
現在は三重県四日市市で制作。

万古焼(バンコヤキ)の産地で家業が陶磁器卸のおうちに育つ。
キノコやパンなど食物を大学で勉強したり、卒業後は働いてお金を貯めてはペンギンや鳥を見に南半球をうろうろしたり。
大学卒業後より趣味で陶芸教室に通い始め、だいぶん大人になってからお仕事にすべく陶芸の学校へ。
目指すのは、たのしい陶芸で世界をたのしく。まだまだ世の中広いのです。

◇受賞歴、展示歴

【受賞歴】
2020 萬古陶磁器コンペ 審査員特別賞(三重 / 四日市市 ばんこの里会館)
2020 台湾国際陶芸ビエンナーレ 入選(台湾 / 新北市 新北市立鶯歌陶磁博物館)
2018 第7回台湾国際金壺賞陶芸デザイン競技展 入選(台湾 / 新北市汐止區 人文遠雄博物館)
2018 第17回 三重県文化賞新人賞
2017 第11回 国際陶磁器展美濃 入選 (岐阜 / 多治見市 セラミックパークMINO)
2017 萬古陶磁器コンペ グランプリ(三重 / 四日市市 ばんこの里会館)
2015 マイヤー×信楽大賞 入選(滋賀/信楽陶芸の森・USA/Frederik Meijer Garden & Sculptures)
2012 第9回西脇市サムホール大賞 入選(兵庫/ 西脇市岡之山美術館)
2011 萬古陶磁器コンペ グランプリ(三重 / 四日市市 ばんこの里会館)

【展示歴】
2022 個展 白木千華 陶展 (愛知 / 名古屋 GALLERY IDF-min )
2022 個展ふゆのとなりでおでむかえ(東京 /杉並区 阿佐ヶ谷 art gallery OPPO)
2022 個展 白木千華陶展 叢(愛知 / 名古屋 Galerie LA CACHETTE)
2022 個展 白木千華作品展(東京 / 渋谷 Picaresque )
2022 個展 白木千華 陶展 (愛知 / 豊田 豊田画廊)

各地にてグループ展、イベント等でも展示販売。

白木千華 公式SNS

Instagram https://www.instagram.com/shiraki_/
Twitter https://twitter.com/siro_penguin
HP https://www.shirakiceramics.com

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