【なんともいえない生命感】kimock インタビュー
kimock 作品展「ねこのねごと展」を、2024年8月21日(水) – 9月1日(日)の期間にピカレスクギャラリーで開催いたします。
今回は、kimockさんにご自身のことや制作エピソード、今回展示される作品についてインタビューしました。ぜひお楽しみください。
自己紹介をお願いします。
はじめまして。
kimockと申します。
現在は、主に猫をモチーフにした小さめの木彫り作品を作っています。
木彫りを始めたきっかけは、インスタグラムなどで色んな方の木彫り作品を見て、私もやってみたいなと思い小人みたいな作品を初めて作ったのがきっかけです。
これからも末長く木彫りを続けて行きたいと思っています。
よろしくお願いいたします。
現在の作品の世界観が生まれたきっかけを教えてください。
猫を保護してから猫がとても身近な存在になりまして、とりあえず猫を作ろうとなりました。
試しに猫に被り物をさせてみたり、乗り物に乗せてみたりして、私の好きな世界観と猫を合体させてみたら私自身が楽しかったので、そういう感じになりました。
どこか懐かしいような、あまり見た事ないような、ポップなような、レトロなような。 私はそういう雰囲気だったり世界観のものに惹かれるところがあります。
私の作品も何となくそんな何かを感じさせてくれるような作品になれれば嬉しいです。
現在使用している素材を選んだ理由を教えてください。
癒されるような作品が作りたいので、木ならではの素朴な温かみというか、そういうのが相性が良いのと、角材から削りだしてかわいいキャラクターが産まれる工程が面白いからです。
木材の種類は、シナ、ジェルトン、楠などですが、今はシナ材をよく使ってます。
木は種類によって個性があって、楽器に使われる際も種類によって音の感じが変わったり、すごく面白い素材で好きです。
普段、何からインスピレーションを受けていますか?
主に、猫とか、好きだったアニメや漫画の作品からインスピレーションを受けています。
ボーっとしてる時、頭の中をフワフワ漂ってると、ふと何か浮かんできて、それを捕まえる感じです。
今までに私が見た事あるものとか、感じた事とか、そういうものが私の中にあると思うんですけど、それを頭の中でこねながら何となくイメージを固めるということを頭の中でします。
影響を受けたアーティストや、作品はありますか?
幼少の頃は藤子不二雄さんによる「ドラえもん」や「パ-マン」、ジブリの宮崎駿 監督作品などが好きでよく観てました。
作品に登場する乗り物や、ゴーグルなどがとても刺さります。
松本太洋さんの漫画「鉄コン筋クリ-ト」に登場する宝町という街のゴチャゴチャした混沌な世界観にも強い魅力を覚えました。
他にも、大友克洋 監督のアニメーション映画「スチームボーイ」を観たのがきっかけで、今でもスチームパンクに強く惹かれます。
これからどんな作品を作りたいですか?
様々なキャラクターを制作し、そのキャラクター達が冒険したり、アレしたり、コレしたり、色んな物語性を感じさせる作品を制作したいと思っています。
なんとも言えない表情で、なんとも言えない何かを感じさせて、眺めているだけで癒しが得られる。
キャラクターを見るだけで「kimock の作品だ!」と分かるような表現を実現したいです。
ー ご出展いただく作品のコンセプトを教えていただけますか?
君の街へ
この作品は、たまたま聞いた曲からイメージが浮かんだ作品です。 曲を聞いた時に、スクータ-に乗って駆け抜ける絵が浮かびました。
作るのが大変そうだなと思って制作をスタートしたところ、やはり大変でした。 ですが「君の街へ」を作ったことで乗り物に乗ったシリーズは、今後も作っていきたいなと思うきっかけになりました。
大変ですけど(笑)。
ゼンマイ町の猫男爵
「ゼンマイ町の猫男爵」は、私の自己満足を詰め込んだ作品です。
猫男爵が被るシルクハットの中に、時計の部品で出来た街が投影されているという思いつき。実際に作ってみたらどうなるんだろう?と作り始めました。
やる前から工程が多いのは分かっていましたが、完成を見たいという気持ちが私を駆り立てました。
こちらも、今後も作ろうとなかなか簡単には思えないシリーズです(笑)。
ウサヘルにゃんこ
私の作品の中では比較的シンプルですが、シルエットや、なんとも言えない表情、懐かしいような風合いに加え未来感もあり、ちっこいのに存在感がある子です。
不思議な生命感を感じさせる瞳で、手に持って動かして猫の視線の動きを楽しめます。
眺めるほどに引き込まれるような、とても愛着が湧く作品です。
本作を通じて、私の方向性や、表現したいものが明確になってきたような、そんな気持ちにさせてくれました。
お客様、ご来場予定の皆様に向けてメッセージをお願いいたします!
この度は、人生初の展示の機会をいただき、誠にありがとうございます。
今回の作品展は、私にとって、夢のような、とても不思議な出来事です。
田舎のおじさんにいきなり降ってきた、ちょっとしたシンデレラストーリーのようなものかもしれません。。
そんなような思いもあって、 何となく「ねこのねごと展」というタイトルにしました。
SNS等での応援に励まされたりしながら、本当に実現する事が出来ました。
すべての皆様に感謝します。
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kimockさん、たくさんの貴重なお話をありがとうございました。
皆さまはどのエピソードが心に残りましたか?
ピカレスクスタッフは「なんともいえない」という言葉が印象的でした。
まさにkimockさんの作品には「なんともいえない」可愛さが宿っています。初の作品展ということもあり、kimockさん自身がまだ言語化できていない、けれど感覚的に掴まれている「なにか」が それぞれの作品に濃縮されていると思うと、一層 作品への愛おしさが増すように思います。
言葉でまだ表現されていない、kimockさんのキャラクターそれぞれの可愛さを直にご堪能頂ける特別な機会です。会場での作品鑑賞を通じて、kimockさんの作品の可愛さを紐解いてみませんか?皆さまのお越しを、お待ちしております。
kimock 作品展「ねこのねごと展」
〈会期〉2024年8月21日(水) – 9月1日(日)
〈詳細〉https://picaresquejpn.com/kimock_exhibition_2024/
〈kimock 公式SNS〉
X(旧Twitter) https://twitter.com/kimock_
Instagram https://www.instagram.com/kimock_/
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【基本営業日時】
*営業 水 - 日・祝 11:00 - 18:00
*定休 毎週月火
*会場 Picaresque Gallery
*住所 東京都渋谷区代々木4-54-7
*電話 070-5273-9561
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