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【秋を楽しむ木彫りの猫たち】 工房ぽぽこ インタビュー

工房ぽぽこ 作品展「ネコノウタゲ」を、2024年10月2日(水) – 10月13日(日)の期間にピカレスクギャラリーで開催いたします。

今回は、工房ぽぽこさんにご自身のことや制作エピソード、今回展示される作品についてインタビューしました。ぜひお楽しみください。

自己紹介をお願いします。

工房ぽぽこです。
愛猫たちの可愛らしさと美しさの再現を目標に、2022年頃から(おそらく彫刻刀を使うのは中学校の美術の授業以来という状態で)独学自己流で木彫りを始めました。小さな猫を中心に細々とした作品を彫ってはニヤけている、ごく普通の猫好きのおじさんとおばさんです。
この度、昨年の夏以来2度目の作品展をピカレスクギャラリーさまで開催させていただくことになりました。
どうぞよろしくお願いいたします。

現在の作品の世界観が生まれたきっかけを教えてください。

うちの猫さんたちを彫ってみたい!
近所で見かける猫さんたちも彫ってみたい!
部屋中木彫り猫さんだらけにして、夢のねこまみれ生活を満喫したい!
そして木彫り猫さんたちと一緒にお出かけしたい!!

…という願望から、ガチャガチャサイズの小さな木彫りの猫さんたちがワラワラと生まれてきました。

ガチャガチャのフィギュアで遊ぶ感覚で、小さな猫たちを彫っています。

現在使用している素材を選んだ理由を教えてください。

はしもとみおさんの木彫りの本に出会い「やってみたい!自分でうちの猫たちを彫ってみたい!!」と思ったのが木彫りを始めたきっかけです。

初めはなかなか思うような形が出せず、毎回「ヤバい…全然出来る気がしない…」と思うのですが、木の中から少しずつ形が出てきて「あ!見えてきた!!」となる瞬間が、まさに“木の塊から猫が生まれてきた”という感覚で、何とも言えない達成感がありハマってしまいました。

普段、何からインスピレーションを受けていますか?

やはりうちの猫さんたちや近所で見かける猫さんのポーズや表情を見ている時に、「あ!こんなポーズを彫りたい!!」とか「この表情はこんなこと思ってて、実はこんなことしてるんじゃ?!」とか想像することで作品アイデアが浮かんできます。
あとは日常のほんの些細なことから閃くことが多いです。電車の中でぼ〜っとしている時に思いつき、レシート裏に落書き並みの絵を書き留めることもあります。

影響を受けたアーティストや、作品はありますか?

はしもとみおさんの著書がきっかけで木彫りを始めたこともあり、作品を観る機会にも恵まれ、かなり影響を受けていると思います。
花房さくらさんの作品も大好きで、幸運にも昨年と今年、ワークショップに参加する機会があったので、今回の作品の中には花房先生に教わったことが少しは活かせているのではないかと思っています。
また、ほぼ同時期に木彫りを始めたはまもとゆかりさんの影響も大きく、「いつかははまもとさんと同じ場所で展示したい!」という思いで作品を作り続けています。

これからどんな作品を作りたいですか?

町田尚子さんの【ネコヅメのよる】や【ねこはるすばん】などの絵本に出てくるような、可愛らしく、そしてちょっと人間味のある猫たちを生き生きと立体化させたような小さな木彫り猫たちを作っていきたいです。
また日常生活に溶け込むような、目が合ったらホッと心が和んだり、ついつい笑顔になってしまうような作品を作っていきたいと思っています。

ー ご出展いただく作品のコンセプトを教えていただけますか?

本とムギワラ                                                             

本とムギワラ

読書の秋をテーマにした作品です。
モデルは我が家の愛猫、『むぎせんむ』です。
むぎせんむはよく物に顎を乗せてこんな感じで寝そべっています。
枕にする物を本にしたらきっとこんな感じではないだろうか…と想像しながら作った作品です。
「この本はなかなか良い枕だわ」とでも言っているような表情になりました。また、むぎせんむの複雑な色合いの毛色がなかなか上手く表現できたと自画自賛している作品です。  


もみじときのこと茶トラ

もみじときのこと茶トラ

秋をテーマにした作品です。
この作品を作り始めたのが夏のめちゃくちゃ暑い最中でなかなかアイデアが浮かばなかったのですが、動物病院の待合室にあったクローバーに乗った猫の置物を見て、「あ!猫をもみじに乗せたら絶対に可愛い!!」と思いつき、ただもみじに座ってるだけじゃつまらないときのこも持たせてみたところ、秋を欲張る茶トラさんが出来上がりました。

月と白猫

月と白猫

秋の月をテーマにした作品です。
以前から月をテーマにした作品を作ってみたいと考えており、今回初めて挑戦してみました。
三日月を抱きつつ中秋の名月を眺める猫をイメージしながら作りました。
眺めているのはもしかしたら紅葉かもしれませんし、たわわに実った柿や梨なのかもしれません。
そしてこの作品を作ったあとに閃いたのが、【クロワッサンと三毛】です。
工房ぽぽこの猫たちは“月より食欲”なのです。

お客様、ご来場予定の皆様に向けてメッセージをお願いいたします!

秋を楽しむ猫たちを始めとした小さな猫たち75点が神戸の西の端っこから東京へと参ります。
ほぼ昨年の作品展【きじとらまみれ】以降に生まれた新作たちです。
読書の秋、食欲の秋、芸術(音楽)の秋、お月見、紅葉狩り…
暑すぎる残暑の中、木の塊から生まれ出た小さな猫たちの【ネコノウタゲ】を多くの方に見て楽しんで頂けたら光栄です。
どうぞよろしくお願いいたします 

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工房ぽぽこさん、たくさんの貴重なお話をありがとうございました。
皆さまはどのエピソードが心に残りましたか?

ピカレスクスタッフは、「自分でうちの猫たちを彫ってみたい!」という素朴な気持ちから作品が生まれていたことが印象的でした。

「木彫りの猫たちとお出かけしたい!」という工房ぽぽこさんの願いを叶えたような、手のひらサイズの猫たち。木彫りの小さな猫たちが、思い思いに秋の風物詩を楽しむ姿に胸が躍ります。
今年の夏も猛暑続きでしたが、ようやく訪れる秋の宴を猫たちと一緒に楽しみに来ませんか?皆さまのお越しを、お待ちしております。


工房ぽぽこ 作品展「ネコノウタゲ」

〈会期〉2024年10月2日(水) – 10月13日(日)
〈詳細〉https://picaresquejpn.com/popoko_exhibition_2024/
〈工房ぽぽこさん 公式SNS〉
 Instagram https://www.instagram.com/popoko0420/

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【基本営業日時】
*営業 水 - 日・祝 11:00 - 18:00
*定休 毎週月火
*会場 Picaresque Gallery
*住所 東京都渋谷区代々木4-54-7
*電話 070-5273-9561

■開催中&過去に開催した展示一覧
https://picaresquejpn.com/category/information/
■開催&開催予定の展示一覧
https://picaresquejpn.com/exhibition-calendar/

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