【読書感想】「終わった人」内館 牧子
本書は、出世競争や定年など会社員と切っても切り離せないテーマを題材とした小説です。読み始めるとひき込まれ、一気に読んでしまいました。
(6~8時間くらいかかりましたが、読みやすくおすすめです!)
学んだ教訓を覚書として残そうと思います。
①|サラリーマンは人生のカードを他人に握られる
例外はあるかと思いますが、多くの会社員は配属も出世も転籍も他人に握られます。本書の主人公も優秀で人望のある人でしたが、コネクションにより同期との出世競争に敗れ子会社に転籍されてしまいました。
出世に関しては時の運も大きく、出世だけを目的として働いているといざ出世コースから外れてしまったとき大変な喪失感を感じそうです。
組織のため、出世のために働くのではなく、
世の中に役に立つため、自分がいきいきと活躍できるスキルを身に着けることを第一目標に働きたい。地位や見栄にこだわりすぎないようにしたいと思いました。
②|人は死ぬまで誇りを持って生きられる道を見つけるべき
仕事一筋、会社一筋で定年まで走りきると、定年後にやることがなくなって地獄のように感じられることがあるそうです。
時間がありすぎてやることがなく辛いということは今からだと想像もつきませんが、老後はいつか必ず訪れます。
老後を楽しむために、定年前から仕事や今の趣味以外にもいろいろなことにチャレンジし、定年後も持てる夢や自分らしくいられる場所を見つけたいと思いました。
世の中のためになることだと良いと思いつつも、今はそれほど深く考えず少しでも興味のあることに取り組みたいと思っています。
(カメラ、お酒、食事、温泉、イラスト、ゴルフなど老後も楽しめそうですね!何がきっかけになるかわからないので、アンテナをはっておきます。)
③|年齢とともに当たり前に持っていたものが失われていく。
親、伴侶、友人、仕事、体力、運動能力、記憶力、食欲など、年齢とともに確実に失われていくものがあります。
当たり前に持っているもののありがたみを自覚して、
一日一日大切に生きていきたいと思いました。
自分のことだけでなく、
今は離れて住んでいる父母への親孝行も
今のうちからたくさんするようにします。
まとめ
月並みな感想になってしまいましたが、
会社員になって年数が浅いうちに本書を読めてよかったと思いました。
本書のテーマが気になる方にはとてもおすすめできる本です。
それでは!
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