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愛犬のこと

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愛犬との暮らしの参考に。
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記事一覧

【高齢犬にとってメリットが多い栄養】

【高齢犬にとってメリットが多い栄養】
■オメガ3系脂肪酸“DHA”
DHAとはドコサヘキサエン酸といい、フードにも入っていることが多い成分です
・アレルギー疾患
・高血圧
・動脈硬化
・皮膚炎
などの予防に効果的とされています。

高齢犬にとっては皮膚の健康や心臓、認知機能の維持も期待されるため、食事から適度に取り入れたい成分です。

DHAは犬の体にいい成分ですが「酸化しやすい」ことが難点でもあ

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【犬猫のエネルギーの話】

【エネルギーの話】
犬猫の体温は38.5度ぐらいに一定に保たれています。
人も犬猫も体温を一定に保たないと生きていけない恒温動物です。

どんなに周りが寒くても38.5度に保つし、どんなに周りが熱くても38.5度に保つ。
これが保てなくなると低体温や熱中症になったり、命も危なくなります。

体温を一定に保つのは生きていくには必要です。
食べた物を体に必要な栄養素に分解、細胞が活動する時に必要なエネ

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【犬の3つの栄養素の役割】

【犬の3つの栄養素の役割】
①エネルギー「熱量素」
体を動かすための栄養素→車に例えるとガソリン。
ご飯、パン、パスタなどの炭水化物、脂質、タンパク質もエネルギーになる。

②体の構成成分「構成素」
体そのものを作る構成成分→車に例えると車体(ボディ)。
骨の材料となるカルシウム、細胞を作るために必要な脂質、タンパク質は被毛や皮膚をつくるために必要になる。

③体の動きの調節「調整素」
体内で起こ

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犬猫の健康への投資

人間社会では「安く美味しい」ということは一見良いことのように思えます。
でも「安いから」という理由だけで食事を選んでしまうと「お腹は一杯になるけど、体を健康に保つ栄養素が摂れていない」という問題が起きる可能性がある。

低価格で手軽に食べられる食品は主に炭水化物が中心で、ビタミン・ミネラルなどの栄養をあまり含んでいないものが多く存在します。
そういった食事を続けると、カロリーは高いけど栄養価に乏し

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犬の目的別サプリメント

サプリメントは薬との飲み合わせを考え、獣医師に必ず相談してから与えてください。
また、体に良さそうだからと何種類も与えることは過剰摂取、栄養バランスを崩す恐れがあるため要注意です。

【犬用目的別サプリメント】
■皮膚トラブル
角質の代謝異常の改善をしましょう。
必須不飽和脂肪酸(オメガ脂肪酸)/亜鉛/ビタミンA、B、C、E/ビオチン(ビタミンH)

■目のトラブル
高齢になると白内障により目が白

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犬猫へのサプリメントについて

高齢犬、猫の場合には病気とお付合いがある子もいます。
また病気の“予防”としてサプリメント(栄養補助食)を取入れているお宅もあります。

【犬猫の病状に合ったサプリメントとは?】
例えば、関節が弱くなってきたのでグルコサミン配合のものを与える。
腎臓の働きが弱まってきたので肝臓ケアに有用である岐鎖アミノ酸(BCAA)を含んだものを与える、など。

飼い主さんによっては「何となく良さそうだから」とい

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【専用フードを与えよう】

【専用フードを与えよう】
多頭飼育をしているお宅が多い中、犬猫両方と暮らしている飼い主さんもいらっしゃいます。
犬が猫用フード、猫が犬用フードを食べてしまったら?
どちらも“少量”であれば問題はありません。

■犬が猫用フードを食べる
日常的に猫用フードを食べ続けると、身体に異変が現れ始めます。
それは犬用フードよりも濃い味付けになっており、塩分が多く高カロリーのためです。
猫用フードを食べ続ける

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【人・犬・猫の栄養素】

【人・犬・猫の栄養素】
犬や猫に必要な栄養は人間と同じように、
・タンパク質
・脂肪
・炭水化物
・ビタミン
・ミネラル
以上の5大栄養素と、新鮮で清潔なお水です。
(5大栄養素に加えて水を入れ、6大栄養素と説明される場合もあります)

昔は、犬には人間の食事の残り物、猫にはネコまんまを与えていた時代がありました。
今では犬猫の平均寿命が延び、栄養管理をしっかりしてあげることで健康な老齢期を迎え

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犬猫情報の受け取り方

ネット上では毎日様々な情報がアップされています。
しかし本当に正しい記事なのかは分かりません。フェイクニュースも多く存在します。

ここでネットの情報をどう取り入れればいいのかを3つご紹介します。

■獣医師が執筆・監修
健康や医療に関わることであれば、正確な知識を知りたい。執筆・監修した獣医師の個人名が明かされているメディアを見るようにしています。

■獣医師・動物病院個人のブログ
こちらも上記

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雨の日の犬の散歩について

雨が多い季節で視界が悪くなりますので、特に交通量が多い道路には気を付けましょう。

【雨の日の犬の散歩について】
時々「雨の日は散歩ナシで大丈夫」と言われる飼い主さんがいらっしゃいます。

雨の日は犬自身が濡れるのを嫌がる、犬が雨や雷の音に怯えてしまう、濡れた後の犬の後始末が面倒…など、晴れの日とは打って変わり愛犬との散歩が億劫になります。

しかし、散歩でしか排泄する習慣がない子は必ず散歩に出か

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愛犬・猫の記録について

今回は“記録”のことについて犬猫などのペットにお勧めのもの、ことを紹介します。

【ペット手帳の活用】
私も利用しているのが「ペット手帳」。

近隣の動物病院を登録していて、メッセージやお知らせが受け取れます。
(加入している動物病院に限ります)
それだけではなく、ペットの健康管理にも役立ちます。
食欲、排泄などの異常を見逃さないためにも活用できると思います。

【ペット母子手帳の活用】
“記録を

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【犬のおさんぽ予報の活用】

【犬のおさんぽ予報の活用】
当店では排泄などの事情により、日中のお散歩依頼もあります。

愛犬家の皆さんはご存じかと思いますが犬は人間より背が低いため、私たちが感じる“暑さ”と、犬が路面から受ける赤外放射などの“熱”との間には大きな差があります。

人の感覚で「このくらいなら大丈夫かな」という暑さが地面により近いところを歩く犬には「大丈夫ではない」とうことがあります。

人間の場合でも、身長が低い

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犬の検査数値④

犬の尿検査でよく使われる項目について解説します。
尿比重に続き、これらの意味が分かると査結果の理解度が深まります。

■尿たんぱく
尿中に排泄されるたんぱく質を調べる検査。
通常、たんぱく質は腎臓で吸収されるため尿中にはごくわずかしか排泄されません。
腎臓の機能低下の有無を調べるスクリーニング検査としても用いられます。

■尿糖
尿中に排泄される糖を指します。
通常、エネルギー源となるブドウ糖は腎

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犬の検査数値③

血液検査で様々なことが分かりますが、尿検査は血液検査に比べて受ける機会が少ないです。
血尿、膀胱炎、尿結石というような膀胱、尿道周辺の病気が疑われる際に受けることになるのが尿検査です。

【犬の尿検査】
何を見るかというと、腎臓の健康状態、出血の有無、結石、細菌感染などをチェックします。

【尿検査項目】
尿比重/尿㏗/尿たんぱく/尿糖/尿潜血/尿沈渣

■尿比重
尿の中には様々な老廃物が溶け込ん

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