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2023年12月の記事一覧

詩【一番星】

詩【一番星】

見えなかった言葉集めて
ひとつひとつ言葉を紡ぐ

色のなかった僕の世界に
様々な花が咲く

一番星が見える間は
あなたを愛していたい

一番星が見える間は
あなたを抱きしめていたい

変わらない夢があって
叶わない夢があって
いつしか僕らは
迷子になってしまった

一番星が見える間は
あなたを信じていたい

一番星が見える間は
あなたを愛していたい

彷徨える星の数は
散っていった
同志の証

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詩【力】

詩【力】

一生懸命生きろ
一生懸命考えろ
ただそれだけだ

一生懸命生きろ
一生懸命考えろ
ただそれだけだ

面白いものは
その辺りに
じっと眺めていれば
いつか思う
いつか叶う

待っている
待っている

ここから始まる
ここから始まる

詩【戯言】

詩【戯言】

ただ青白い地球儀を
眺めていても始まらない


偽り
施したって
何ひとつ変わらない

僕の行く道は
後先の見えない
夕暮れさえ
疑り深い闇の中

嗚呼
繰り返す
遠吠え聞き飽きた

今さら償えない
痛みと共に

嗚呼
過去さえ
今は思い出だけ
ただ我が道を行く
ただただ走り抜け

「さようなら」聞き飽きて
今さら言えずに

過去も未来も
我儘を言えずに

痛みと共に
潤え世界へ

羽ばたけ未来

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詩【悲しい空の色】

詩【悲しい空の色】

悲しい空は
目が滲んで覚えていない
きっと美しい色だっただろう

記憶の曖昧さに今さら気づき
昨日の夕焼けも覚えていない

忙しさ言いわけにして
心の不自由を言いわけにして
空も眺めずに生きてきた
心も信じずに生きていた

感じない心は
悲しい空
美しい色

夕日を眺めて回想する

この世界の命を
脅かすのは何者か

平和が訪れたことのない

悲しい空
美しい色

詩【少年の薔薇】

詩【少年の薔薇】

衝撃的に出会った夏
僕の心は侵されて
侵略され続けている
あの日あの時
夢を見たのは
平凡な日常だったのに
僕は今も走り続けている
あの日あの時
少年の薔薇

今さら後には引けないから
今さらあの日には戻れないから
悔しくて流した涙
切なくて流した涙
灰色のジュークボックス
ネズミ色の廃屋で
叫び続けた歌がある
叫び続けた夢がある
今さら聴けない
今さら言えない
あの日あの時
少年の薔薇

世界で

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詩【競争世界】

詩【競争世界】

少し頭のいい人がいて
ああじゃない
こうじゃないと言っている

僕はどちらかというと
反省しないタイプで
どちらでもいいじゃないかと思っている

比べても仕方ない
競っても仕方ない
儲けてもジリ貧でも構わない

生きていることも
うっすらぼんやりと眺めている

すべては自分との闘いだから
自分とは仲良くやるもんだ

肩を組んで生きていく

いつまでも
どこまでも

笑いながら
叫びながら

詩【たまたま】

詩【たまたま】

たまたま出会ったあなたを
好きでいられた
そんな幸せなことが目の前で起きている
人はすぐに諦めたり
不安を並べたりする
僕はたまたま今を生きて
たまたまあなたに出会っただけだ

人生なんて分からないもの
人生なんてそんな洒落たものじゃない
たまたまの積み重ね
たまたまの積み重ね
たまたまの積み重ねだから
どうに生きたっていい

ひとつひとつが繋がっているとか
ひとつひとつが重要だとか
そんなことは

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詩【自然の中に】

詩【自然の中に】

自然の中に生まれた
虫の声
夏の色

静かに忍び寄る時
鳥たちの唄声が響き
心地よい風
美しい光
感じられる豊かさ

敵わない

人工物ではない不確かさ
一期一会の

自然な模様