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ニューロダイバーシティな「おもしろ出張」with機ちょー『ピートラ』Vol.48

ピープルで、「子どもの好奇心がはじける瞬間を作りたい」=パーパスを実現する『新事業開発』を模索しているイノベ乗組員 ましもん です。
先週、ピープル代表=ピートラ号機チョーと共に出張に行ってきたのですが、予定を6つも詰め込んだまさにカオスで面白い2日間!を満喫してきました。
そこで出会った、「ニューロダイバーシティの教科書」の著者 村中直人先生のお話を聞いて、この出張自体が、ニューロダイバーシティそのものだなと感じ、さらには、私の「カオス」を愛するエネルギー源や好奇心とニューロダイバーシティの親和性も感じ、とてもワクワクしたので、その想いをシェアさせてください。


ニューロダイバーシティって?

ニューロ=脳・神経
ダイバーシティ=多様性
この2つの言葉から生まれた「ニューロダイバーシティ」は、「脳や神経、それに由来する個人レベルでの様々な特性の違いを多様性と捉えて相互に尊重し、それらの違いを社会の中で活かしていこう」という考え方です。
発達障害と呼ばれる現象を、能力の欠如や優劣とは異なる視点、意味で捉えなおす言葉であり、さらには「すべての人の脳や神経の在り方」がその対象となる裾野の広さを持った言葉でもあります。

「ニューロダイバーシティの教科書」村中直人(著)

世の中で提唱されている「ダイバーシティ」を、より科学的な観点から裏付け、人種や性別などのカテゴリーをとっぱらい、そもそも一人一人が違って当たり前、違うからこそ面白い!という考え方が「ニューロダイバーシティ」であり、「ニューロユニバーサリティ」と対極にある考え方であると理解しました。

村中先生にサインいただきました!

私たちは「バーチャルリアリティ」で生きている

私たちは、「ありのままの現実」など見ておらず、「脳が作り上げた映像」を、それが目の前の現実であると信じて日々の生活を送っているのです。

「ニューロダイバーシティの教科書」村中直人(著)

人によって見ている世界が違うということは、この出張でも実感することが多々ありました。
4ヶ月〜70代の総勢100人に出会ったこの出張。
4ヶ月の子がやたらペットボトルに手を伸ばしていたのは、それがキラキラ魅力あるものに見えているから・・・(私にとってはゴミ、、)
70代の会長さんにとっては、吉永小百合さんが何歳になっても女神!!に見えるという世代のギャップは見えているものが違うから埋められないことを実感(もちろん、私にとっても素敵な女優さんですが、思い入れが明らかに違う=見え方が違う)
我が子は何をやってもかわいい!というのも、まさにこの現象ですね!

視覚だけでなく、聴覚、触覚など、全ての感覚において、脳に処理されて認識する以上、一人一人が別の世界で生きている!
その前提にたって、人とコミュニケーションすることで、同じ世界も新しく感じ、違いを面白がることができると実感しました。
(現に、赤ちゃんの視点になるとペットボトルを1時間でも見ていられるし、多世代での吉永小百合談義も1時間以上違う視点で盛り上がりました笑)
いつか、個々人のバーチャル世界を体験できるバーチャルメガネができたら面白いですね!

「自分が嫌なことは人にもしたらダメ!」は勘違い

小さい頃から言われて育った人は多いであろうこの言葉。私も今、我が子の子育てで何度も使ってきた言葉。
ただ、「ニューロダイバーシティ」の視点で考えると、
自分が嫌なこと=人が嫌なこと  とは限らないのです!
「自分は別に嫌じゃないから人にもやっていいでしょ!?」という子どもの言い分に対して言葉に詰まる経験を思い出しました。

「嫌なことも、心地よいことも皆違う」その大前提に立ったコミュニケーションが大事となった時に、
多数派に平均化された居心地の良さに慣れていると、答えが一つではないことに戸惑いは発生します。
ただ、違いを前提にしたコミュニケーションは、世界が面白くなるきっかけになるのです。
例えば、機ちょーは自転車移動が楽しい!私は自転車移動は面倒だからタクシー派!私が良かれと勧める「タクシーに自転車乗せて移動しましょう!(その方が楽で快適ですよ!)」は、機ちょーにとっては余計なお世話、なのです。(それが分かっているから、出張中も私だけタクシー、機ちょーは自転車移動をしてもらい笑、皆から面白がられました。)
長年の付き合いだと自然とそれがわかるのですが、初対面であると尚更、
「自分が嬉しいこと(嫌なこと)を人にも強要するのは危険!」という前提でのコミュニケーションが大事ですね。

多様な選択肢の中から決める!は好奇心を刺激?

一人一人が違うという前提において、日常生活においての多様な選択肢を社会が用意することが、ウェルビーングにつながる。
今回の出張で、オカムラさんのオフィスで村中先生のお話をお伺いしたのですが、さすがオフィス家具のオカムラさん!オフィスダイバーシティが徹底されていました。カオスな空間にワクワク
また、この出張中にインターナショナルスクールの参観もしたのですが、子どもたちの表現の多様さにワクワク!
このワクワクの正体は??
好奇心は人間だけが持っている欲求。好奇心とニューロダイバーシティはとても近い関係性にあるそう。
好奇心が刺激されると、やる気ホルモンとも呼ばれるドーパミンが放出されますが、好奇心スイッチは、生まれた時から人それぞれ違います。
多様な選択肢を提示されるとワクワクするのは、自分の本能的な好奇心で決めることができる!と本能が掻き立てられるからなのかもしれません。
まさに今、村中先生は、多様な選択肢≒アコモデーションの豊かな環境づくりを推進されています。

多様性に触れるワクワク!

好奇心ドリブンのアコモデーションなチームづくり

アコモデーションは、本来の意味では適応、調整などと訳される言葉ですが、日本では「配慮」として広まっています。
けれど、村中先生が提案されている「アコモデーション」は、一人一人の多様さを前提に、多様な選択肢をつくり、本人が選択の試行錯誤をして自分が学びやすい・働きやすい状況を見つけていく「みんなの個別最適」や「ゆとり」の提供だそうです。
社会は選択肢を提供し、決めていくのは本人で、その試行錯誤を許すゆとりが求められるという考え方は、まさにウェルビーング!!
石垣モデル レンガモデル という例でお話しくださいましたが、レンガのように綺麗に積んでいくのではなく、石垣のように個性丸出しでチームで仕事ができる状況をどう作るか?
ピープルでも、「部」をなくし、自分の「やりたい」好奇心ドリブンでプロジェクトを立ち上げたり参加したりして仕事をつくっていく方針にシフトしつつあり、パーパスという範囲内であれば、選択肢は無限!
子どもの好奇心をはじけさせるには、大人自身も好奇心全開で多様だからこそ面白い!を子どもに伝えたい!
リーダーとして、そんなチームを作りたい!と心から思える時間でした。
まさに、今、新事業のチームづくりの模索真っ最中!!
果たして、アコモデーションを意識した好奇心ドリブンなチームを作れるか??現時点では、カオス全開!!なので、少し落ち着いているであろう(願望笑)次月、私のアコモデーション試行錯誤について書いてみたいと思います。

オカムラにて、村中先生を囲む会

今回の出張きっかけを作ってくれ、分刻みのスケジュールを一緒に楽しんでくれた友人であり、ダイバーシティコミュニケーターの畠中直美さんとミキさん(チャレンジドLIFE)、オフィスのニューロダイバーシティを体験させてくださったオカムラBeeの皆さん、貴重なお話を聞かせてくださった村中先生、
そして、一緒に行ってくれた機ちょーや出張で出会った4ヶ月から70代まで約100人の皆さん、ありがとうございました。
このnoteは、あくまで「ましもんのバーチャルリアリティ」視点で書いたものなので、ぜひ、皆さんも、村中先生の著書を読んでみてください。全然違う感想になることを面白がってもらえたら嬉しいです。


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