10万円で仕事を請負い5万円で誰かに依頼できれば差額は自分の営業報酬
今回の記事は、有薗隼人著『働きながら小さく始めて大きく稼ぐ0円起業』を参考に紹介します。
本当に0円で起業なんてできるの?と考えながら手に取った書籍でしたが、興味深いアウトソーシングの話があったので紹介をしていきたいと思います。
有薗隼人さんはどんな人?
青山学院大学出身で卒業後GMOインターネット会社にて広告営業を担当し、月間トップの成績をおさめ、2011年株式会社GEARを設立、自社メディア運営、サイト売買の仲介、婚活関連ビジネスを事業としています。
数十万が1万円になるピンハネ
東日本大震災後に福島第一原子力発電所で働く作業員の募集で国は1人当たり、数十万の費用を用意していたのに、間にどんどん企業が噛んでいき、大手ゼネコンや地元の建設会社などを経た7次~8次受けの作業員には普通の建設作業員程度の報酬しか支払われないという話がありました。
IT土方とは
IT業界では「IT土方」と呼ばれる働き方があります。
原発作業員と同じように最下層のエンジニアは7次~8次受けになっているのです。
電通方式アウトソーシングとは
広告代理店の電通はコンペティションは強く、案件を取ってくる営業力はあるのですが、資料を作ってプレゼンしてコンペに勝ったら系列の制作会社でなく、下請けの会社に投げる仕事が多いそうです。
アウトソーシングサービスには「○○なサイトを制作し、△△のようなテキストを◇◇本作成して10万円」という仕事があります。
そして、外注を得る側を見てみると同じくらいの作業量のサイト制作を3万円で受けているAさんや同じくらいの作業量のテキスト作成を2万円で受けているBさんが登録していることがあります。
10万円で仕事を請け負い、5万円ほどで誰かに依頼できれば、差額の5万円は自分の営業報酬となります。
原発作業員の場合、数十万が1万円ほどになってしまいますが、自分が中抜きしても残る金額を適正と感じ、仕事を引き受けたいと思う人がいれば自分も含め誰も不幸にならないアウトソーシングです。
そんな安価で受注してくれる人がいるのか?
という疑問を持つと思いますが、著者曰く結構いるらしいです。
・メルカリやヤフオク出品者情報評価のようにこなした案件や受注者からの評価でステージが変わるアウトソーシングサービスにおいて初期のうちにたくさん受注する為に安価でやっている人もいるそうです。
最後に
労働者の稼いだお金を中抜きをすることが酷いことだと考えてしまう日本人は多いと思います。
しかし、アウトソーシングを利用し営業手数料として差額を得る方法は大手広告代理店の手法と同じで発注者・仲介者・受注者、三方良しのお話でした。
「100名の最も偉大な英国人」投票で第4位となったイギリスの自然科学者ダーウィンはこう言っています。
『最も強いものが生き残るのではなく、最も賢いものが生き延びるでもない。唯一生き残るのは変化ができるものである。』
私も固定観念を捨て、新しいツールなど毛嫌いせずに常に情報に触れていきたいと考えます。
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