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ぺぎん
2024年5月14日 23:49
2024.05.14ぺぎんの日記#44「すり硝子の奥に」23:00家族が皆寝静まるのを待って、お風呂に入る。浴槽。凪いだ水面を叩く。チャポンと、くぐもった音が響く。お風呂という空間はどこか異質。そこだけ普段の家から独立しているみたい。タイルの床。カビの生えた壁。プラスチックの天井。湯気。水の匂い。温かい。お風呂のドア。すり硝子。その奥に、何か違う世界が広がってい
2024年5月7日 23:29
2024.05.07ペぎんの日記#37「優れた理解がある」社会科で5が付くのが嫌いだった。私は世界の一部だって分かっちゃいない。国語で5が付くのが嫌いだった。宮沢賢治が伝えようとした世界のどれだけを、私は知れたのだろうか。英語で5が付くのが嫌だった。スキー場で話しかけてきた外国の人をフルシカトした私。「優れた理解がある」成績表の5段階評価。その最高点である「5」の説明にはそう書い
2024年4月25日 22:24
2024.04.25ペギンの日記#25「目が悪いから見える世界」中学3年のとき、人生で初めて眼鏡をかけた。中学に入ってから徐々に遠くのものが見えなくなって、ついに中3で眼鏡を作りに行った。眼鏡は作ったものの、最初は眼鏡をかけてる自分が何か嫌で全然かけていなかった。高校に入って、いよいよ黒板が見えなくなってきたので、コンタクトと併用して眼鏡もかけるようになった。最初は眼鏡が嫌でコン
2024年4月18日 23:02
2024.04.18ペぎんの日記#18「私と世界の曖昧な境界線」今日は午後から雨が降った。学校帰りのバスに乗る。久しぶりのバス。席に座り、イヤホンでお気に入りの音楽を聞きながら、何を見るでもなく窓の外を眺める。なぜかふとイヤホンが気になる。こんな小さいものからどうやって音を流しているんだろう。きっと苦労して小さなスピーカーを作った人がいたんだ。それを言ったらスマホだってとんでも