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焼き鳥のまめ知識~知って更に美味しくなる~


焼き鳥のマメ知識をいくつかご紹介~!

前回・前々回の記事はこちら

全部読んで焼鳥マスターになろう!

【やきとりの定義】
やきとりの定義を確立することは非常に難しいとされています。ただ鶏を串刺しにしたものじゃないの?と思われるかとしれませんが、そうではありません。例えば、「シロ」や「カシラ」は、実は豚を使用しているお店が多いです。それは、幕末期に作られていた「焼き鳥」本来の姿。豚や牛や鶏をミックスして使うスタイルが、現代でも引き継がれているんです。なので牛や豚を使っている場合でも(野菜も!)、「焼き鳥」として扱っています

【焼鳥の王道、ねぎまの「ま」】
ねぎま、は実は「ねぎまぐろ」の略。元来、ねぎとまぐろを串刺しにして焼いたものを提供していました。ですが、まぐろが高級食材になってしまったため、手に入りやすい鶏肉を使って焼くようになったということが起源です。

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ねぎまぐろって言われたら、今ではすっかり「ねぎとろ」の方が連想しやすいですよね。まさか「ねぎま」が「ねぎまぐろ」の略だなんて…。

【福岡の焼鳥は…】
福岡では「豚バラ」を焼鳥として指すことがあります。また、久留米市では「馬肉」を指すことも。もっと言ってしまえば、北海道室蘭市や埼玉県東松山市も「豚肉」を指したり、愛媛県今治市では「串に刺さない」焼き鳥の提供があったりと、焼鳥は、地域によって扱う食材や形態の違いがあります。
ですが焼き鳥の起源を追えば、鶏でも豚でも牛でもお構いなしにつくられていたそうなので、どれもこれも「正解」や「間違っている」ということはないそうです。

【「いかだ」ってなに?】
ねぎを並べて刺したもの。意味はそのままで筏(イカダ)に似ていることから。

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似て…似てるかなあ…


【「ささみ」って変な名前だよね】
ムネ肉の内側にある部位。笹の葉に形が似ていることから「笹の身」として「ささみ」という名前になりました。

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似て…似てるかなあ…


<おまけ>


【ブロイラーと地鶏の違いってなに?】

ブロイラーは短期間で成鶏になるように改良されている品種。大量生産しやすく、全国に流通している鶏肉のおよそ9割が、このブロイラーとなっています。
一方の地鶏は、日本農林規格(JAS)が決めた条件をクリアしているもの。素びな(いわゆる血統)、飼育期間、飼育方法、飼育密度、この4つの条件をクリアしなければならないということです。

ちなみに若鶏というのは、ブロイラーのこと。ふ化後3か月未満のものを指します。全国のスーパーで流通している鶏肉のほとんどがこの若鶏でありブロイラーなのです。

銘柄鶏、というのもお聞きしたことがあると思います。銘柄鶏はどちらかというと地鶏よりの扱いですが、JASによる条件などはありません。育つ環境などに工夫が加えられて飼育された鶏のことを指します


以上です。いかがでしたでしょうか。
焼き鳥、というのは日本人に非常になじみ深い料理だと思います。調べているうちに、意外と知らない情報があったり、定義が中々決まっていなかったりと、なんだか寛容でやんわりとしている日本の国民性に近いものを感じました。

是非アレコレ知ったうえで焼鳥の注文をしてみてください。





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