パートナーがADHDのリアルな実例から学ぶ
前回、僕への夫婦の悩みの相談のなかで、自分、パートナーや子どもが発達障害のケースが一定割合あること、発達障害の中で、一番割合の多いADHDの特性についてご紹介しました。
発達障害は向き合うこと自体、簡単なことではないですが、発達障害と知ることで、救われることもあることです。
実際に、パートナーが発達障害の場合、夫婦でどう対処しているでしょうか。
今回は、人気ユーチューバーで、ADHDの夫(ダイスケさん)との妻(ちゃんまりさん)の暮らしを伝える、オカモトフウフさんの著書から、ADHDのパートナーとの暮らしの実情をご紹介します。
著書はこちらです。
夫ダイスケさんの実情
本では以下のような特性を紹介しています。
1.自分が興味あることへのこだわりが強すぎる
例えば、身だしなみにこだわりが強く、出かけるのに時間がかかる。毎朝の身支度に2時間かかるそうです。
2.圧倒的な物なくし
スマホ、財布、メガネなど、1年で50万円相当の物品やお金をなくしたとのこと。
手に何か持っている間に別なことに関心が移ってしまうと、無意識のうちに色々な場所に置いてしまうということです。
3.何かに集中しているときは、何も耳に届かない
パソコン作業に集中すると、過集中になり、はっきりとした返事をしていたとしても、実は聞いていないということが日常茶飯事。「返事した」「してない」とのやり取りがしょっちゅうあるそうです。
4.衝動的に欲求を満たす
一度「欲しい」となったら、買いたいものへの衝動が止まらないとのことです。1ヶ月の間にクレジットカードで100万円使ったりするそうです。
これだけでも、妻としては、相当こたえますよね。
妻ちゃんまりさんはの対応
夫ダイスケさんから振り回されたり、ないがしろにされるような日常から、なんとかこの状況を脱しようとした妻のちゃんまりさん。
それまではずっと「障害と言っても〝苦手〟なのだから、本人が頑張れば克服できるはず」だと思っていて、ダイスケさんが片付けができないと「努力が足りない」と腹が立ったり、「どうして私のために頑張ってくれないの?」と悲しくなったりしたそうです。
だけど実際に一緒に暮らして様子を見ていると、どうも違う。
この障害はもしかして片付けが苦手なのではなく、できないのではないか?
そうだとしたら、羽のない人間に空を飛べと言っているようなものではないか?その仮説を頭に置きながらADHDの特性を調べていったとのこと。
調べれば調べるほど、見事にダイスケさんに当てはまることばかり。
障害だからできなくても仕方が無い。
ダイスケさんは悪くない。私も悪くない。悪いのは障害だ。
そう考えられるようになって、はじめて「仕方がない」と感じられるようになったとのことです。
具体的な対策
ADHDを学んで、妻のちゃんまりさんが対応したことは、根本的な解決を求めず苦手を引き受けるということでした。
たとえば、ダイスケさんは、鼻をかんだティッシュを捨てられないということがありました。
何で行っても捨てられないそうなんですが、ティッシュを手に取った段階で「ゴミ箱捨ててね」と声掛けするようにしたそうです。
また、トイレを使った後に流し忘れてしまうということもありました。これも使った後に自動的に水が流れるタイプのものに変えたそうです。
また、出発時間に遅れることについては、もともとの出発時間より30〜1時間前程度早く伝えたり。衝動買いの対策は、金銭管理はちゃんまりさんが行い、カード類も預かるようにしたりしたそうです。
また、歌集中による「言った言わない」問題には、何か見ているときには、基本周りの音が聞こえていないと考え、必ず目が合うまで声を掛け、目が合ってから要件を話すようにしたそうです。
このように、ADHDという特性を理解して、出来る工夫を行うことで、関わり合いのストレスを軽減させていきました。
ただ、パートナーの苦手を一気に引き受けるというのは、並大抵なものではありません。
それができた訳について、著書に述べられています。
また、ちゃんまりさん夫婦は、ADHDということを受け入れられているケースでした。
実際には、ADHDを受け入れられなかったりするケースもあり、それも難しいと言えます。
そのあたりについては、次回以降の記事でご紹介します。
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