夫婦トラブルの火だねとなる「カルチャーギャップ」
夫婦のカウンセリングの現場の中で、よくお伺いするのは、お互いが相手に対して不満を持ってるんだけれども、それを解決する方法が分からないというパターンです。
その背後に、お互いの生まれ育った文化の違いが見えてくることがあります。
例えば、僕は妻と結婚して間もない頃、餃子にソースをかけたところ、妻から「なんてことするの!」と、びっくりされました。
僕が生まれ育った家庭では、家で餃子を食べるときに、ソースをかけるのはごく普通のことだったのです。
ところが、妻としては、餃子にソースはあり得ない、醤油でしょうとなり、カルチャーショックを受ける訳です。
結婚して、同居したての頃というのは、このようなカルチャーショックを受けることは色々な所であるのではないかなと思います。
餃子の食べ方であれば、まだいいのですが、それ以上に深刻な問題となるケースもあります。
ある共働きの夫婦のケースです。
結婚して一緒に生活することになった時に、夫がこんなこと言いました。
「これから晩ごはんは、君に任せたらいいよね」
これを聞いた妻はびっくりして、
「共働きなのに、どうして私が晩ごはんを一方的に担当するの!」
と言いました。
その妻の反応を見て、夫もびっくりしたというわけです。
どちらにも悪気はないです。育ってきた文化が違うのです。
夫の方は家庭では、父親は家事を一切やらず、母親はパートで仕事をしつつ、家事は全部やっていたそうです。
一方で、妻のほうは、両親ともにフルタイムの共働きで、家事も父親と母親が分担していました。
晩ごはんだけじゃなく、この夫は一緒に生活し始めた最初の朝に、目が覚めてきたら、テーブルに座って朝ごはんが出てくるのを待っていたそうなんです。
妻は、自分はシリアルにミルクをかけてささっと食べて、出かける準備をししていました。そして、出かける時に「私も出かけるね」って言って出かけようとすると、夫がこういったんです。
「僕の朝ごはんは?」
これを聞いて妻もびっくりしたそうです。
夫の育ってきた家庭では、朝は、母親が一番早く起きてきて、食事を整えて、それを父親が食べるという日常を過ごしてきていました。
一方で、妻は、朝はバタバタしてるので父親も母親もそして子供の自分もそれぞれが自分で朝ごはんの用意をして自分の食べたいものを食べて出かけるというスタイルでした。
こんな風に全く違う文化で育った二人が共同生活を始めたわけですから、食事のこと一つとってもカルチャーショックが起きたわけです。
食事作りだとか家事だとかは妻がやってくれると思っていた夫と、
家事は全て分担するものだと思っていた妻
このようなときに、私の方が普通で、あなたの方がおかしいとか、こんなことを言い始めると文化の違いが大きな問題になってくるわけです。
文化が違うこと自体は当たり前のことであり、普通のことです。
ところが、どっちの文化が上か、どっちの文化が正しいかなんていい始めた途端に、文化の違いが大問題になってくるのです。
文化の違いが表面化した時に、発言力の強い方が自分の意見を通す何ていうことがよくあります。
発言力の強い方が自分の意見を採用して発言力の弱い方は我慢せず泣き寝入りするというパターンです。
発言力が強い方もいろんなタイプがあります。
例えば性格的に強い性格的に強引っていうほうが発言力を持っている場合もあれば、決して性格は強引じゃないんだけど、口が立つので発言力は強く持つという場合もあれば、お金を稼いでるほうが発言力を強く持ちというそういう夫婦もいます。
他には、社会経験のある方が発言力が強いっていうケースもあります。
文化の違いが表面化した時に、「常識的に考えたらこうだよとか普通はこのようにするもんだよ」とか「こんなのビジネス社会だとみんな知ってることだよ」とか社会経験を背景に意見を倒す発言力を待つなんていうケースもあります。
では、夫婦でカルチャーギャップを感じたときに、夫婦でどのように乗り越えていったらいいのでしょうか。
この点については、次回の記事で触れていきたいと思います。
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