五輪体操選手の出場辞退から考える「心の守り方」
宮田選手五輪辞退の一件
体操女子のパリ五輪日本代表主将の宮田笙子(しょうこ)選手が、喫煙と飲酒をしたことで、出場を辞退となり、話題となっています。
五輪直前のタイミングで、けがや病気が理由ではないため代表補欠と入れ替えられず、団体戦も4人で戦わざるを得ないということです。目標に掲げる団体総合60年ぶりのメダルは厳しい状況となりました。
宮田選手は19歳ですが、日本体操協会は、代表選手に対し、20歳以上であっても代表活動中の飲酒を禁じ、喫煙も原則的に禁止しています。
飲酒や喫煙に及んだ理由について、宮田選手は「数々のプレッシャー」の影響を挙げたということです。
NHK杯3連覇などの結果を残してきた宮田選手は、2021年の東京五輪後に選手の顔ぶれが一新された代表の主軸として期待を背負ってきました。
日本代表の原田睦巳コーチは今回の行為を「許されることではない」としつつ「置かれた立場の重圧と日々戦っていた」と語っています。
リスクある行動をとってしまったワケ
規範については代表合宿などで選手に説明してきたそうで、宮田選手も知っていたはずです。未成年となれば、おそらく飲酒喫煙バレれば、大きな影響になるとは知っていたはずです。
なぜ宮田選手は、今回のような極めてリスクが高い行動をとっていたのでしょうか。
そのことを、僕らに備わる「心の守り」という視点から説明したいです。
僕たちの心には生まれつき不快な感情や苦痛から自分の心を守るためのメカニズムが備わっています。これを心理学では、防衛機制といいます。
宮田選手は、「数多くのプレッシャー」「重圧」と戦っていたということです。
それを、飲酒や喫煙で紛らわせていたということです。
これは、不健全な守り方ではありますが、飲酒や喫煙は、宮田選手は、不安や恐れ、緊張といった感情から、自分を守るすべであったのです。
トップアスリートはメンタル強いはずでは?
オリンピックの代表選手ともなれば、メンタルが強く、たとえプレッシャーがあっても、それをバネとして頑張れるのではないかと思う方もいるかもしれません。
国際オリンピック委員会(IOC)は2021年、メンタルヘルス教育のガイドをつくりました。
引用された19年の研究によると、トップアスリートの33・6%、元アスリートの26・4%に不安や抑うつの症状があり、20年の調査では、国際的な陸上選手の6人に1人が自殺願望を抱いていたそうです。
アスリートを追い詰めているのは、周囲の過剰な期待の影響もあるでしょう。
田中輝海・駿河台大学准教授(スポーツ心理学)は、「困難を克服して期待に応える姿を美談とする文化的側面や、メディアの責任も大きい。『負けられない戦い』などとあおって、選手を追い詰めている」と話しています。
本来は、宮田選手も、プレッシャから健全に自分の心を守る方法を身に付け、取り組むべきでした。
ですので、今回、宮田選手に対して、今までメンタル面のサポートをどのように行ってきたかの検証や、今後、このような悲しい出来事の再発しないように、オリンピック選手に対するメンタルサポートの充実を願わずにはいられません。
パートナーの不可解な行動も「心の守り」かも
心を守る機能があるということをぜひ、パートナーの間柄でも知っておいてください。
例えば、僕の妻が子どもの子どもに過干渉気味にあるのも一種のアクティングアウトです。
妻は、子どもが失敗したり、問題を抱えることが、心配や不安でならないのです。
耐えられないその心配や不安を、行動によって表出することで、その感情の直面を避けているのです。
ただ、妻の行動が「心の守りである」ということを知ることで、妻の行動に対して、一定の理解ができました。
皆さんも、パートナーの理不尽な行動を目にした際に、それは相手が一生懸命になって、直面したくない感情から、自分を守っているかもしれない、と考えてみて頂くことで、心落ち着かせることができると思います。
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