広末家には健全な家族にある「○○○境界」がないことが問題〜広末涼子さんの問題を心理学の視点から考察する②〜
前回の記事に続いて、広末涼子さんの問題を、今回は僕が専門とする家族心理学の視点から考察したいと思います。
<前回の記事はこちら>
家族心理学において、世代間境界という概念があります。世代間境界とは祖父母世代、親世代、子ども世代というように、世代を分けている境界の事です。
問題がある家族に共通していることに、「世代間境界」があいまいであることがあります。
広末家においては、その点どうなっているのか、記者会見内容などから考察してみます。
以下のコメントから分かるのは、母である広末さんと子ども達の結びつきが強く(これを家族心理学では、母子連合と言います)、父であるキャンドル・ジュンさんが、家庭内で孤立している様子がうかがえます。
また、祖母である母が、本来夫婦で決めるべき、結婚生活を続けるかどうかという話題に介入していることも分かります。
広末家においては、世代間境界がもろく、それゆえ、家庭内に問題が生じやすい状態なのです。
家族心理学に基づくカウンセリングを家族療法といいます。
家族療法では、家族内で何かしらの問題が起こっている場合、いかに世代間境界を確立して、夫婦の絆(家族心理学では夫婦連合)を築くかに着目して関わることがあります。
家族療法においては、世代間境界を確立することで、家族の誰かに起きていた問題が解決された事例がたくさんあります。
今回は、妻の不倫という問題でしたが、例えば、
子どもの「不登校」が解決したり、子どもの「摂食障害(拒食症)」が治った、といった事例もたくさんあります。
もし、キャンドル・ジュンさん、広末涼子さんが、家族の再構築を望むのであれば、親からの介入を防ぎ、子どもの意見を聴くではなく、自分達の問題を自分達で解決しようとするところから始めることが大切なのです。
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