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「主人在宅ストレス症候群」を引き起こす夫婦の特徴と対策

「主人在宅ストレス症候群」とは


「主人が退職してずっと家にいるようになってから、ストレスで体調が悪くなった」
夫が定年退職して家で過ごすようになったことで、妻が不調を訴えるケースがあります。

こうした症状を「主人在宅ストレス症候群」といいます。

心療内科・内科医の黒川順夫さんが、年配女性の患者さんに共通の訴えがあることに気づいたのは30年ほど前です。
十数例をまとめて、日本心身医学会近畿地方会で「主人在宅ストレス症候群」と名付けて発表しました。1991年のことです。

この「主人」という表現の仕方に、違和感をもたれた方もいるかもしれません。
黒川先生いわく、当時の患者さんは、夫が定年退職したあとの60歳の女性たちで、妻が夫のことを「主人」と呼ぶ世代だったからとのことです。

症状はさまざまですが、その人が持っている体の弱い部分に不調が出るようです。
身体的には胃潰瘍(かいよう)や高血圧、心理的なものではうつ状態や不安神経症、心身症としては過敏性腸症候群、慢性関節リウマチなどストレスが原因で様々な疾患が生じます。

原因になりやすい夫の特徴とは


妻のストレスとなり得る夫の特徴としては「男は仕事・女は家事」という、いわゆる「性別役割分業意識」を持っていることです。

お風呂に入る時にタオルや下着の準備を任せる、リモコンがすぐ側にあっても「とってくれ」と頼むといった、自己中心的な振る舞いをします。

自分の休日に妻が外出しようとすると途端に不機嫌になるといった、相手の行動を束縛するあり方も危険です。

発症しやすい妻の特徴とは


女性の方にも危険因子はあります。

「夫を気遣うのは妻として当然」と、相手の顔色をいつもうかがい行動していく結果として、知らず知らずのうちにストレスがたまっていくケースがあります。

「男性に家事をさせては主婦失格」と、家庭のことは何でも自分がやらないといけない状況に自らを追い込むことや、「夫がいるから家計が成り立つ」「妻は夫をたてるもの」など男性優位の関係を当然のもののように考える気持ちも、ストレス要因になります。

社交的で家庭以外の居場所を維持できている場合にはストレス発散できる可能性がありますが、社会的なつながりを持たない状況ではストレスはたまる一方です。

夫との関係を気にせずに愚痴を話せる友人がいるか、時間を忘れて打ち込める趣味があるかなどによっても、リスクの度合いは変わってきます。

「症候群」は減りつつあるものの・・・


以前は妻が「離婚したい」と思っても、世間体、夫への恐怖、経済的に自立できないなどの理由でなかなか実行できませんでした。

今は妻が自立し、離婚が選択肢の一つになっています。こうした結果、症候群を抱える妻は減っていると思います。

ただ油断は禁物です。若い世代にも、症候群の予備軍が潜んでいるからです。

亭主関白の父親を見て育った夫が、「夫婦関係はそんなものだ」と自分の妻に対しても父親と同じような態度を取れば、妻が発症する可能性があるからです。

現在では、定年退職後だけでなく、コロナ禍で一気に増えた在宅勤務を原因として発症することもあります。

妻が「症候群」にかからないために夫にできること


「主人在宅ストレス症候群」の名付け親である黒川先生は、次の4カ条を心にとめてください、と言っています。

1.妻は夫たる自分に「あなたがいるから、うっとうしい」とは言いづらいことを理解すること
2.なるべく外出すること
3.奥さんの話をできるだけ聞くこと
4.奥さんに食事の支度を命じるのを避けること

定年後の男性だけでなく、在宅勤務の男性も、意識したいものですね。


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