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男性が「夫婦関係はうまくいっている」というのは、大いな勘違いかもしれません

日本における夫婦関係における様々な研究では、「夫は妻に比べて夫婦関係に満足している」という傾向が強いことが明らかになっています。

夫の結婚に対する満足度の高さを示す研究


配偶者に対する満足度について、夫が妻に対して感じている満足度は結婚後15年以上を経過している場合でも結婚当初と同程度以上の値を示すが、妻が夫に対して感じている満足度は結婚当初の85%程度まで低下する。

(菅原ら、1997)

配偶者といるときに孤独を感じる割合は、夫が10%程度なのに対し、妻はおよそ30%である。

(井上、2001)

ディストレス(個人の経験する不快な主観的状態)を性別毎に比較すると、女性全体と配偶者のいない女性の間には顕著な差は認められないが、男性全体と配偶者のいない男性では配偶者のいない男性の方がディストレスの値が高い。

(稲葉、2002)

結婚後20年前後の中高年夫婦に対して、もう一度結婚するとすれば誰とするかを訊ねたところ、「今の配偶者と結婚する」と回答した割合は夫が71.4%なのに対し、妻は42.9%であった。

(柏木ら、1996)

このような研究から言えるのは、

夫婦関係や結婚生活に、何か問題があっても、妻側がそれに不満を募らせる一方で、夫側はそれに気づいていないままである可能性が高い

ということです。

なぜ、夫が夫婦の問題に気づかないワケ


昨年末久しぶりにあった僕の学生時代の友人が、このようなことを言っていました。

最近、妻が全く口をきいてくれないんだよね。挨拶すらしない。
ホント、日常の事務連絡程度。なぜなのか、全く心当たりがなくて、困っているんだよ。

彼の言動は、夫婦関係の問題に無自覚のまま来たことによる、結果ではないかなと思いました。

なぜ、夫婦関係の問題に無自覚なのでしょうか。

様々な理由が考えられますが、一つに、妻側が不満があっても、我慢して口に出さない、ということがあるでしょう。

経済的な事情で、あるいは、子どものためにと、不満があっても押し殺して、声に出さない。

なので、夫側も、問題に気づかない、ということがあると考えます。

ちなみに、僕の友人も、妻の言動の変化に気づいたのは、下の子どもが高校に入学した頃、すなわち子育てが一段落したタイミングだと話しています。


研究や事例から学べること


男性側としては

自分と妻とに夫婦関係の満足度にギャップがある可能性があることを踏まえて、妻の不満に耳を傾け、不満を取り除く努力をする

女性側としては

自分の不満を夫は問題無いと考えている可能性があることを踏まえて、不満や問題を声に出すように努める

それぞれ大切なポイントです。

ただ、女性側が、不満を口にするというのはハードル高く感じるかもしれません。

このあたりについては、今後、別な記事で必要なマインドやコミュニケーションスキルについてご紹介したいと思います。


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