見出し画像

相手を愛せないと感じたときに、どうすればいいのか?

「相手を愛せないと感じたときに、どうすればいいのか?」
相手と夫婦関係を維持したいという前提として、あなただったら、この問いに対して、どのように答えますか?

世界的なベストセラー『7つの習慣』の中で、著者のコヴィー博士による有名なエピソードをご紹介します。

7つの習慣のエピソード

あるセミナーで主体性について講義していた時、ある男性が前に出てきてこう言い出した。
「先生のおっしゃっていることはよく分かるのですが、人によって状況はすべて違うのですよ。例えば、私の結婚を考えていただけますか。不安でたまりませんよ。妻と私は昔のような気持ちがもうないんです。私は妻を愛していないし、妻も私のことなんか愛していません。こんな状態で何ができるって言うんですか」
「愛する気持ちをもう失ってしまったんですね」と訊くと、
「そうです」と彼は答え、「子供が3人もいるので、とても不安なんです。どうしたらいいでしょうか」と続けた。
「奥さんを愛しなさい」と 私は返事した。
「ですから、今言ったでしょう。その気持ちはもうないって」
「だから、彼女を愛しなさい」
「先生を分かっていない。愛という気持ちはもうないんです」
「だったら、奥さんを愛すればいいんです。そうした気持ちがないんだったら、それは奥さんを愛するとても良い理由になりますよ」
「でも愛情を感じない時、どうやって愛すればいいんですか」
愛は動詞である。愛という気持ちは、愛という行動の結果に過ぎない。だから奥さんを愛しなさい。奥さんに奉仕しなさい。犠牲を払いなさい。彼女の話を聞いてあげなさい。感情理解してあげなさい。感謝を表しなさい。奥さんを肯定しなさい。そうしてみては、いかがですか」

『7つの習慣』より抜粋

愛は動詞である。愛する行動を取ることで、愛を感じられる。

どうも納得いかないと言う方は、感情と行動との関係を理解していないからかもしれません。

感情と行動との関係

僕たちは、よく感情を行動の原因として捉えます。

悲しいから、泣く。
怒りのあまり、怒鳴る。
あの人に負けたくないと言う気持ちから、頑張る。

確かに、感情は行動の原因となります。図解すると以下の通りです。

感情が行動を促す


この動きしか認識していないと、「感情が伴わなければ行動しない」となります。
例えば、
やる気がないから頑張らない
愛していないから、相手のことに気を使わない。
となります。

ただ、「行動が感情をかき立てる」という動きがあることを理解する必要があります。

行動が感情をかき立てる

「ジェームズ・ランゲ説」という心理学の学説があります。

アメリカの心理学者ジェームズとデンマークの心理学者ランゲとによって、1884〜1885年の同じころ唱えられた情動の本質についての説。刺激→情動→身体変化ではなく、刺激→身体変化→情動という道筋を考えたもの。「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しい」という表現で象徴されている。

『デジタル大辞泉』

大変古い学説ですが、その後の数多くの研究によって、その正しさが証明されてきました。

行動から感情を変えられるということが理解できると、今の感情に振り回されることなく、自分が得たい感情のために、どのように行動すればいいかを考えて取り組むことができます。

あなたは、パートナーとの間で、どんな感情を感じたいですか?
そのために、どんな行動を選びますか?

【こんな記事もよく読まれています】


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?