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NASAの家族の定義から考える夫婦関係のあり方

NASAの家族の定義とは

NASA(アメリカ航空宇宙局)では、宇宙飛行士が心配なくミッションに集中するために、家族支援プログラムというのがあります。

心理的にサポートしたり、子どもの面倒をみたり、メディア対応などです。家族を支援するために宇宙飛行士を配置したり(「家族護衛宇宙飛行士」という)まで、相当手厚いサポートがあります。

ただ、家族も遠い親戚とか入れたら大変なことになるので、
範囲を明確に定義しています。

ひとつは、
「直系家族(immediate family)」
もう一つは
「拡大家族(extended family)」です。

シャトルの打ち上げを特別室から見学できるのは「直系家族」だけ
宇宙飛行士に何か起きたときも連絡が入るのも「直系家族」だけ。

直系家族とは、誰を指すかわかるでしょうか。

普通に考えれば、自分の両親と子供、配偶者でしょう。

ところが、NASAでは、子供と配偶者は直系家族に含まれますが、両親は拡大家族で、兄弟や他の親類と一緒の扱いなのです。

宇宙飛行士の親や兄弟、姉妹は「拡大家族」に分類されていて、血がつながっているにもかかわらず、「直系」ではないのです。

シャトルに問題が発生した時にNASAからは「直径家族」にしか連絡がいきません。

地球とシャトルで交信する時にも「直径家族」が優先されます。

つまり、NASAにとっての家族とは、「親子」の単位で始まるのではなく、「夫婦」の単位で始まるものをより優先的に考えているということが言えます。

日本と欧米との家族観の違い


このことは、背後にある家族観が、欧米と日本とでは違うということがあります。

日本の親子関係は、伝統的に「親は子供に対して教育・指導する存在」であり、親が子供の面倒を見ることが期待されます。

また、家族の絆や一体感が強く、家族全体が連帯感を持って支え合う文化があります。

子供は親に対し、敬意や感謝の気持ちを持つことが大切とされています。

日本では、子供が成人しても親子関係が続くことが一般的で、親子同居や近所づきあいが重視されることが多いです。

一方、欧米の親子関係は、個人主義が根強い文化の中で形成されています。

子供が成長するにつれ、自立心を持ち、自己決定を尊重されることが期待されます。

親は子供に対して、自由な意見交換や対話を重視し、子供の意見も尊重される傾向があります。

欧米では、子供が成人したら親から独立し、親子間の距離が広がることが一般的です。

親子同居は珍しく、大人になった子供は自分の家庭を築くことが期待されます。

さて、NASAの家族の定義、あなたは、どう感じますか?

よく、夫婦は血のつながりがない家族といいますが、NASAでは、血の繋がりではなく、「自分で選んだ相手」こそが、大切な家族だとしているのです。

日本の場合、自分のパートナーよりも、親との関係を大切にする夫や妻をみかけます。

そのような方にとっては、NASAの家族の定義は、考え方を見直す一つの考えかもしれないと思い、ご紹介しました。


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