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パートナーに「親孝行」を無理強いしていませんか?

テレビから「お盆なので、帰省して親孝行します」というインタビューが流れる時期となりました。

オリンピックのメダリスト達のインタビューでも、親への感謝を口にする場面が見受けられました。

ただ、僕らは「親は感謝すべき存在だ」「親孝行すべきだ」という考えに苦しんでいる人達がいるということを知るべきです。

「親への感謝」に違和感を持つ人たち


僕の妻の母親は「毒親」でした。

子どもたちの行動を親の立場を使って徹底的にコントロールしてきました。
食事を与えない、風呂に入れさせない、子どもをとことん追い詰める言動など、それはヒドいものでした。

そんな、妻にとって、「親孝行」という言葉は大っ嫌いな言葉です。

世の中が、「親孝行」とか、「親への感謝」とか、「親への恩返し」という言葉を聞くと、「虫唾が走る」と言います。

例えば、オリンピック選手が、親への感謝と共に、メダルを親に見せたいと口にしたときには、

「親がまともで、親が愛情に溢れてる環境じゃなきゃ、夢を目指せないの?やりたいことやれないの?」

と言っていました。

世の中の「親孝行」強要する雰囲気


世の中には、すべての家族が健全に機能しており、親がまとめて、子どもを愛情深く育てていることが前提であるような雰囲気があります

たとえば、全国の小学校で広まる「2分の1成人式」。10歳の節目に、親への感謝の手紙を読み上げると、親も思わず涙してという行事です。

僕の妻のように、まともではない親のもとと生きていかなければならない子どもにとっては、「親孝行」を強要するような行事は、本当に苦痛でしかないでしょう。

臨床心理士の信田さよ子さんは、これを、「教育現場における『親孝行』のナチュラルインストール」と呼んでいます。

毒親に育てられた人の葛藤


毒親に育てられた人達は、 周囲に相談しても、「子を思わない親なんていない」「育ててもらった恩を忘れるな」とたしなめられてしまうことがあります。

自分自身も「親子は仲良くすべきだ」という社会規範を信じ込んでいるので、罪悪感を覚えてしまう。

彼ら彼女らは長年、「親を捨てたい」「でも親から愛されたい」という葛藤と闘ってきました。

親孝行という言葉に疑問を持ちつつも、「疑問を持つ自分の方がおかしいのでは」と苦悩しているのです。

僕自身の反省


妻が親から受けてきた仕打ちがどれほどなものか、それによってどれだけ苦悩を子どもから今に至るまで受けてきたか、大人になった今でも行きづらさや対人関係のしんどさを抱えているということを、僕は結婚当初、十分に理解しないまま過ごしました。

結果、妻が妻の親に対してつっけんどんな対応することに対して、責めるような言動をしてきたことを、いまはとても反省しています。

特に、僕のようにまともな親に育てられた人たちは、子どもを苦しめる毒親の存在はあまり理解することができないことがあります

自分のパートナーの親は必ずしも自分と同じようなまともな関わりをしてこなかったかもしれないことを、ぜひ知っておいてください。

もし、そのようなことがあれば、くれぐれもパートナーに親孝行を強いることのないようにしましょう。


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