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今フランスで流行ってるワンランク上の宅配サービス

世界中がお取り寄せ・宅配ブームとなっている昨今ですが、今パリで注目を集めている企業を2つ紹介させていただきます。

Epicery (エピスリー)

エピスリーは規模の小さい生産者と生鮮食品を必要としている顧客をつなげるプラットフォームです。このサービスの特徴は生産者フレンドリーで安売りをさせないというポリシーを持っている点と環境に配慮しているという点にあります。

3月半ばに開始された外出制限によって、パリでは生鮮食品が最大9%も高くなる一方、生産者は販売ルートを失うという悲惨な状況になりました。そんな中で宅配サービスそのものが注目されたのですが、エピスリーが急激に成長(1000%↑)したのはその衛生管理と環境への配慮と活動の透明性にあります。

まず仏厚生労働省の直接協力を得て、宅配者の衛生管理と非接触型宅配を徹底しかつ可視化しました。食品は地産地消にこだわっています。移動手段は自転車・徒歩・電動バイクなどCO2を排出しない手段を利用し、入れ物にはプラスチックを使いません。独自の販売ルートを築きたい生産者のためにオンライン学習によるサポートまでしています。CEOのモランジュ氏自体もコロナ禍下でどのような働き方改革をしたかについて公開しちゃうような人です。

環境を意識しても儲からないでしょ?という意見も数多くあるかと思いますが、今フランスでは「環境問題を意識していないビジネスはありえない」という圧がすごいです。政府でさえこれからの経済復興は環境改善を前提にと考えています。ラディカルな事業を推進して世界で環境問題分野のトップになろうとしている姿勢が感じられます。

Qilibri(キリブリ)

無理なダイエットをしてもすぐにリバウンドしてしまう…そんな無駄をやめて現実的な体重減少で健康的な体づくりをしていきましょう。そんなコンセプトのもと宅配サービスをしてくれるのがキリブリです。

人によって食べたいものも異なれば、生活環境も異なります。全員に適したダイエットはないという前提のもの、管理栄養士がオーダーメイドの食事療法を指導してくれます。食事プログラムが決まると、最長4ヶ月の間、一日3食+おやつが宅配されるというサービスです。

このサービス、顧客の平均年齢は40代、家族世帯も多いとのこと。1か月一人約5万円~でプログラムによっては1か月10万円という思いきった価格帯にも関わらず人気急上昇中です。外出制限でフランス人の40%が体重増加し健康意識が高まってることを考えれば流行るのもうなずける!?

管理栄養士が定期的にフォローアップしてくれるので、モチベーションが下がらない、そして食事療法が終わった後のカウンセリングサービス付という点が人気の秘訣だそうです。

実はこの会社、かなりの負債を抱えていたダイエットサポート会社だったそうですが、買収された直後に約4億円の出資をうけてよみがえった会社でもあるのです。

募集

ちなみに私はこの企業との関係は一切ありません。これからのビジネスアイデアになればいいかなーと思い紹介させていただきました。こんなトピックで取り上げてほしいなんてご意見ございましたら、是非お教えください!

これからもよろしくお願いいたします。

2020秋からフランス国内の展示会視察や企業訪問をしながらレポート記事を投稿していく予定です。現在その資金が必要なのでサポートをお願いいたします!