船橋知世

日仏英語の通ビジネスコーディネーターです。日本とフランスを行き来して感じたことをつれづ…

船橋知世

日仏英語の通ビジネスコーディネーターです。日本とフランスを行き来して感じたことをつれづれ書き留めたいと思います。

最近の記事

個人情報を守るための基本対策 by Chaos Computer Club

uBlock OriginやPrivacy Badgerなどのプラグインを使って、デジタルフットプリントを消去しましょう。Noscriptは、非常に効果的なセキュリティ強化策ですが、多くの設定が必要なので上級者向きです。 オンラインサービスごとに、解読が困難な固有のパスワード[14文字以上]を設定してください。必要であれば、Keepassのようなパスワードマネージャーを使うと、覚えておく必要がなくなります。 WhatsAppやTelegramではなく、Signal、Thr

    • 世界を震撼させた詐欺師の話

      フランス人アート・ディーラーの信じられない詐欺事件 40年にわたって売っていた美術作品、実はほとんどが偽物だった ずっと詐欺師と言われ続けていたのに、なぜ捕まらないのか 5年程前、鑑賞者で溢れかえる美術館に警察が立ち入り、展示中のクラナハ作品を押収するというスキャンダラスな事件が起きた。作品は「偽物の疑惑があり、文化遺産保護法に違反する」という理由で没収され、今でもフランス国内に保管されているのだが、持ち主であるリヒテンシュタイン王国皇太子は作品は本物だと主張しており返還を

      • 全国通訳案内士試験に合格してしまった話

        今一番役にたたない資格かも合格率約8%、国家資格の中では中程度の難易度といわれる全国通訳案内士試験(仏語)に合格してしまいました( ;∀;) 「おめでとう。」といわれる度に「いやいや、今、一番役にたたない資格をとってしまいました。」と自虐的に答えています。合格したのはもちろん嬉しいですが、2018年からは資格がなくても有償で通訳やガイドができるようになってしまったので働きたいだけなら資格は必要はないです。また今後数年間はインバウンド観光業が暗黒時代なので、いますぐ重宝する資

        • クラブハウス修行二日目

          今日もビビりながらクラブハウスで手をあげてお話するという修行を行いました。自分にとってあまり居心地のよくないルームに参加して話してみるという試練を自分に課しているので修行と呼ばさせていただいてます。モデレーターの中に「あ、この人だったらなんとかしてくれるだろうな」と感じる人がいれば自分が得意でないテーマにまつわるトークだとしても迷わず挙手してます。 今日はトークルームで3回お話をさせていただきました。一回目ですごいいい出会いの機会をいただいてすでに満足してしまっただけに、二

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          一般人、クラブハウサーに転身する。

          この数日間、クラブハウス研究生(聴講のみ)をしていた一般人の私が、昨晩遂にクラブハウサー(発信者)デビューしたって話です。 とりあえずアウェイトークに参加してみる著名人、ハイキャリア、インフルエンサーが主宰するルームが乱立する黎明期…こんな希有な状況がいつまで続くかわからないし、聴講生に留まるのはちょっともったいないなぁ… と感じたので手始めにトークに参加してみることにしました。 ①知り合い一切なし、かつ一生交わることのないであろう参加者ばかりの完全にアウェイなルーム

          一般人、クラブハウサーに転身する。

          2021年どうなる!?フランスの農業

          農業と環境大規模農業による環境破壊は留まることを知りません。以下にリンクを張らさせていただいた「農業と環境」という記事を読むと将来が恐ろしくなります。記事を書いた記者は自給自足でローカルな農業を広げていかなければと結論づけており、私も大賛成しています。しかし自給自足的でローカルな農業が盛り上がっているフランスでさえ環境問題は改善されてはおらず、「本当に環境によい農業とはなにか?」「根本的で早急に効果のある環境対策とはなにか?」という議論が盛んに行われています。 生物多様性(

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          初めてプチ炎上して喜んでしまった話

          フランスでは社交をする際に一色触発な緊張感を楽しむ文化があります。また「人と同じ意見を言うくらいだったら、反対してケンカするほうがまし」と考える傾向にあるので、その分言い合いになりやすいです。フランスにおいて、批判することは交流を楽しむためのつまみなのです。 私はこの数年、様々なSNSを使ってきたのですが、ずっとコンプレックスだったことがあります。それは、一度も批判された事がないということです。 だれも批判してくれなかった一番の原因は、雰囲気を伝えづらいSNSでの投稿をビ

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          フランスで話題になっている医療系スタートアップ(其の弐)

          今注目されている医療系スタートアップ・コンテストNEXT French Healthcare2020で入選した13社を紹介しています。前半編をご覧になってない方は以下からどうぞ💛 今回は後半編です。 Medexprimデジタル化された医療画像など、増え続けている医療データの管理システムを提供しているスタートアップです。デジタルトランスフォーメーションが進み個人情報保護への意識が高まる中、情報を安全に管理・共有するためのニーズが医療従事者の間で高まっています。 OphtA

          フランスで話題になっている医療系スタートアップ(其の弐)

          フランスで話題になっている医療系スタートアップ(其の壱)

          今注目されている医療系スタートアップ・コンテストNEXT French Healthcare2020で入選した13社を2回に分けて紹介させていただきます! Aqemia薬品業界の革命児といわれているディープテック系スタートアップ。分子解析から適合する治療薬を選別するソフトウェアを開発しているそうです。フランスの優秀な研究者を理論化学、物理、数学の分野から集めた研究チームが元になっています。 BaseCamp Vascular脳卒中を引き起こす血栓の場所を突き止める血栓内回

          フランスで話題になっている医療系スタートアップ(其の壱)

          ひげボーボーで大人気!カナダすごい!

          先ほどまでカナダ人の友達とオンライン飲み会していました。このご時世なのでどうしてもコロナの話題になってしまったのですが、カナダ人の友達が「トルドー首相がすごいことになっている!」というではないですか。 カナダの首相トルドーは「今っぽい政治家」「アンチ・トランプの姿勢を崩さない政治家」「カナダのために尽くしている政治家」として、もともと国民の人気が高かったのですが、今さらに国民の人気を集めています。 その理由はぼさぼさの髪の毛と長いひげです。 こちらは2019年の12月の

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          誰のための種苗法?

          最近種苗法改正が話題になってますね。ふと、農業大国フランスでは種苗に関してどのような決まりがあるだろうと気になったので調べてみました。調べる前は「ブランディングが上手なフランスのことだから、がちがちに法律があるに違いない!」と踏んでいたのですが…真実やいかに! 本当に困ったフランス語で書かれている種苗法関連のニュース記事を5つほど読んでみて、混乱しました。種苗に関する法律は複数存在していて、それぞれ重複したり相反したりな状態で、さくっと理解するのは難しかったからです。当初参

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          民間ロケット飛んだけど、自転車もがんばってるらしいよ!?

          便利というだけでなく、環境にはいいし、3密も避けられるよねってことで、本気で自転車人口を増やすための改革に取り組んでいるパリの今をお伝えいたします。※当記事はロケットとは全く関係ありません、ごめんなさい…。 コロナ前とコロナ後でどのくらい違う?2019年10月の自転車利用率は通勤・通学者全体の4%でした。ヨーロッパのほかの大都市に比べるとパリは自転車を移動手段として利用している人の割合はまだまだ低かったのです。アムステルダムなんて通勤・通学者の40%が自転車使ってるんですよ

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          パリの不動産事情がすぐにわかる地図

          「パリの不動産価格っていくら?」「パリ市内の〇〇エリアは東京でいうとどこの辺りなの?」と質問されることが多いです。パリに土地勘のない方にとっては一目でさくっとわかりやすい指標があったほうがいいですよね。ということで、こちらをご覧ください。 東京の地図にパリをあてはめた地図 パリの地図に東京をあてはめた地図 パリの路線地図には東京の駅名が、東京の路線地図にはパリの駅名が掲載されています。地理を完全に無視し、駅周辺の雰囲気だけをもとに入れ替えがなされた地図なんです。おもしろ

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          経歴紹介

          私はかつて政府お抱え芸術家なるものをしていたことがあります。写真はテレビインタヴューを受ける、若かりし頃の私(左)です…。 予算と期日と予測不可能な変更に震えながら働いていたので、様々な障害があっても0からなにかを作り上げるノウハウを得て、フランスでのサバイバル方法を学びました。たぶんこれが私の根本にあるかと思います。 この経験に加え、フランス語が得意x英語もビジネスシーンで困らないx社交的で好奇心が旺盛X美術史とフランス史にめちゃ詳しい…という要素を加えたら、もうほぼ船

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          今フランスで流行ってるワンランク上の宅配サービス

          世界中がお取り寄せ・宅配ブームとなっている昨今ですが、今パリで注目を集めている企業を2つ紹介させていただきます。 Epicery (エピスリー) エピスリーは規模の小さい生産者と生鮮食品を必要としている顧客をつなげるプラットフォームです。このサービスの特徴は生産者フレンドリーで安売りをさせないというポリシーを持っている点と環境に配慮しているという点にあります。 3月半ばに開始された外出制限によって、パリでは生鮮食品が最大9%も高くなる一方、生産者は販売ルートを失うという

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          ネット誹謗中傷に関する規制、フランスは大反対!

          現在、日本ではネットでの誹謗中傷問題と規制に関する法律が話題になっていますね。ものすごいタイムリーでびっくりしますが、フランスではネットでの誹謗中傷を規制する法律がたった2週間前(5月13日)に可決されたばかりなんです。すごいタイミングだと思ったので、フランスはどんな状況なのか解説させていただきます。 ネットでの誹謗中傷に関する法律が作られたきっかけ2018年頃からネットで差別的な発言や誹謗中傷をする人たちが爆発的に増加しており、被害届数は1年で70%増えたそうです。しかも

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