【連載小説】「恋するスピリチュアル」㉒~お姫様抱っこ、からの、ぐるぐる
出版業界の仕組みがよく分かっていなかった私は、平謝りして、なんとか、自分の作品を出させてもらう事になった。
しかし、次に返ってきたメールには、私の作品へのダメ出しが、ズラズラと何枚にも渡って細かく書き綴られてあった。
私はびっくりした。
そこまでひどいとは思っていなかったからだ。
私を担当してくれた編集者の方は、まだ若くて熱意があったのだと思う。
しかし、微に入り細に入り、チェックが入り、「あそこもダメ」「ここもダメ」と文章の手直しを求められて、私の頭は完全にフリーズして