パモン

こんにちは。パモンです。小説を書いています。夢は、自分の作品が映画化されることです。い…

パモン

こんにちは。パモンです。小説を書いています。夢は、自分の作品が映画化されることです。いつも応援ありがとうございます♪ 頑張ります\(^O^)/♪

最近の記事

「マザーを探して」2 もアップしました。

良かったら、見てくださいね~。(^O^)/

    • 「マザーを探して」1 公開しています☆

      こんにちは。パモンです。 別ブログで連載していた短篇小説をようやく完成。 そして、前半部分をまとめてみました。 良ければ読んでみてくださいね。 よろしくチョ☆

      • 【連載小説】「恋するスピリチュアル」㉘~お姫様抱っこ、からの、ぐるぐる

        夕方近くになって、ドスン、ドスンと大きな音を立てて二階から降りてくる足音がした。 息子のユージである。 ユージは、三年前に高校を卒業したものの、希望した学部ではないということで、浪人をしていた。 浪人とは体のいい言葉で、実際は引きこもり。 毎日、自分の部屋へ閉じこもっては、勉強をしているのかしていないのか、 分からなかったが、年々、偏差値は低くなっており、このままではどこの大学にも受かりそうもなかった。 あの無気力な歩き方だと、今、起きたばかりだな、と私は思った。

        • 【連載小説】「恋するスピリチュアル」㉗~お姫様抱っこ、からの、ぐるぐる

          〇月〇日。 秋の日の一日。 その日、私は仕事が休みだったために、朝からパソコンの前に陣取っていた。 そして、ネットサーフィンを繰り返していた。 そうでもしなければとても落ち着かなかったのだ。 お昼頃、携帯が鳴った。 「はい」とすぐに出ると、 出版社からで、 「厳選なる審査の結果―」 「はい・・・」 私は、ごくりと唾を飲んだ。 「パモンさんに、大賞が決まりました」 はぁ~と一気に身体から力が抜けた。 そうして、 「ありがとうございます!」とだけ言った。 「つきましては

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        • 【連載小説】「恋するスピリチュアル」㉘~お姫様抱っこ、からの、ぐるぐる

        • 【連載小説】「恋するスピリチュアル」㉗~お姫様抱っこ、からの、ぐるぐる

          【連載小説】恋するスピリチュアル㉖~お姫様抱っこ、からの、ぐるぐる

          電話に出たのは、落ち着いた声の男性で、 さる出版社の名前を名乗った。 〝ああ、来た!ついに来た!〟 と私は胸を躍らせながら、 要件を伝えると、 「ああ」と納得したように言い、 私が、この出版社の公募した賞の最終選考に残っていること。 そして、これから大賞を決めるけれど、 他の公募にも応募はしていないかとの確認だった。 他の公募には、軒並み落選しているので、 「どこにもしていない」と伝えると、 相手はホッとしたように、 「では、〇月〇日に、大賞発表をしますので、 その日を

          【連載小説】恋するスピリチュアル㉖~お姫様抱っこ、からの、ぐるぐる

          【連載小説】恋するスピリチュアル㉕~お姫様抱っこ、からの、ぐるぐる

          その電話が掛かって来たのは、お昼の時間帯だった。 仕事柄、電話はロッカーに置きっぱなしだったので、 着信に気がついたのは、仕事が終わって、駐車場に向かっている時だった。 「03」の番号に、ドキリとした。 田舎の人なら誰しも憧れる、東京局番だ。 「はて?」と身に覚えのない番号に少し戸惑った。 物売りだろうか?  しかし、営業の電話なら、大抵フリーダイヤルから 掛けてくるだろう。 〝なら、どこから?〟と思った。 一つ、思い当たるのは、ものすごい年月をかけて書いた 時代小説

          【連載小説】恋するスピリチュアル㉕~お姫様抱っこ、からの、ぐるぐる

          お久しぶりの更新となってしまいました~。

          こんにちは。 皆さま、お元気でいらっしゃいましたか。 本当に、久しぶりの、約10ケ月ぶりの更新となってしまいました。 ようやく、モチベーションが少し?復活して、 「恋するスピリチュアル」の続きを書く事ができました。 長い長い物語のほんの序章の部分で、 〝スピリチュアル〟まで、とうてい届きそうもないところで、 止まっていて、「なんやねん」と思っていた方も多かったことでしょう。 この間、何をしていたんだろう?私。 様々な問題を抱えて、一人引き籠っていた、というのが、 一

          お久しぶりの更新となってしまいました~。

          【連載小説】恋するスピリチュアル㉔~お姫様抱っこ、からの、ぐるぐる

          月日は、あっという間に過ぎ去っていった。 いくら公募に応募しても、箸にも棒にもかからない私は、 すっかりやる気をなくしていた。 ・・・というより、人生全般に絶望していた。 子供の頃より、表現者を目指し、いつか他人に自分の書いた物を読んでもらい、楽しんでもらいたい、と願っていた私の思いなど、秋の落ち葉のように吹き飛んでいってしまった。 それでも順調に年を重ね、もう、五十歳手前になっていた。 これから人生をやり直すにも、何をどうしていいのか分からなかった。 夫のタカシが

          【連載小説】恋するスピリチュアル㉔~お姫様抱っこ、からの、ぐるぐる

          【連載小説】「恋するスピリチュアル」㉓~お姫様抱っこ、からの、ぐるぐる

          出版のチャンスを失くし、私は失意のどん底にいた。 やる気もなくなり、今まで自分がやって来たことは、一体何だったのだろうと虚しさに襲われていた。 それから何度か、文学賞に応募をしてみたが、鳴かず飛ばずで、どこにも引っかからなかった。 私はますます無力感に苛まれた。 そんなある日、私はネットで、一つの公募に目が止まった。 それは、映画の原作本を募集するというもので、 ずっとシナリオの勉強をしてきた私にとって、 まさに打って付けだった。 ここに応募してみよう。 そうして、ダメ

          【連載小説】「恋するスピリチュアル」㉓~お姫様抱っこ、からの、ぐるぐる

          【連載小説】「恋するスピリチュアル」㉒~お姫様抱っこ、からの、ぐるぐる

          出版業界の仕組みがよく分かっていなかった私は、平謝りして、なんとか、自分の作品を出させてもらう事になった。 しかし、次に返ってきたメールには、私の作品へのダメ出しが、ズラズラと何枚にも渡って細かく書き綴られてあった。 私はびっくりした。 そこまでひどいとは思っていなかったからだ。 私を担当してくれた編集者の方は、まだ若くて熱意があったのだと思う。 しかし、微に入り細に入り、チェックが入り、「あそこもダメ」「ここもダメ」と文章の手直しを求められて、私の頭は完全にフリーズして

          【連載小説】「恋するスピリチュアル」㉒~お姫様抱っこ、からの、ぐるぐる

          【連載小説】「恋するスピリチュアル」㉑~お姫様抱っこ、からの、ぐるぐる

          大手出版社の文壇社から、声が掛かり、晴れて小説家としてデビュー! 私の人生は順風満帆~。 かっこ、笑、 …となれば良かったのだが、人生そんなに上手くはいかない。 否、私だけが運を掴めていなかっただけなのかもしれないけれど…。 せっかく文壇社の編集長から名刺を貰ったのに、私はそれから何か月も迷っていた。 これは果たして、連絡をして欲しいという事なのか? それとも、単にあの時、審査員たちに酷評されていた私に対する同情なのか、と。 認められたのは嬉しいけれど、それを真に受

          【連載小説】「恋するスピリチュアル」㉑~お姫様抱っこ、からの、ぐるぐる

          【連載小説】「恋するスピリチュアル」⑳~お姫様抱っこ、からの、ぐるぐる

          有名作家の審査員に、 自分の作品をけなされて、公衆の面前で馬鹿にされた私は、力なく立ち上がった。 会がお開きになったからだ。 けれど、私の心の中には、冷たい北風が吹いていた。 一刻も早く、この場から立ち去りたかった。 「あ、いたいた」 その時、私に声をかけてきた人たちがいた。 男性二人組で、私を見ると、慌てて背広の内ポケットから名刺を取り出した。 「私、文壇社の者です。いやあ、あの作品は面白かった。 良かったら、こちらにご連絡ください」 見ると、〝文芸部編集長〟と書い

          【連載小説】「恋するスピリチュアル」⑳~お姫様抱っこ、からの、ぐるぐる

          【連載小説】「恋するスピリチュアル」⑲~お姫様抱っこ、からの、ぐるぐる

          私が大声で主張したにも関わらず、その作家は、聞こえなかったのか、無視した上に、私の本をこき下ろし続けた。 「そんなブスな大女が主人公という、設定自体がありえないわ。 一体どんなセンスしているだッ!」 と吐き捨てるように言うのだった。 そこで私もようやく目が覚めた。 彼は、嘘や冗談で言っているのではなく、本当に私の作品が嫌いなのだと。 この作家にとって、私の本は唾棄すべきものなんだと。 女が年を取って、さらに醜く太っていては、駄目なのか? 主人公にはなり得ないのか?

          【連載小説】「恋するスピリチュアル」⑲~お姫様抱っこ、からの、ぐるぐる

          あけましておめでとうございます!

          今年もよろしくお願いいたします。 (^O^)/ 今年から、【連載小説】「恋するスピリチュアル」の画像を新しいものに変えました。楽しんでいただけると嬉しいです。 💖

          あけましておめでとうございます!

          【連載小説】「恋するスピリチュアル」⑱~お姫様抱っこ、からの、ぐるぐる!

          さて、文学賞に一度でも応募してみた事がある人なら分かると思うが、 私はまったく、箸にも棒にもかからなかった。 すでに時代はデジタルに移行しており、年々、紙媒体の書籍数が減少している時でもあった。 雑誌の売り上げ数よりも、小説の応募者数の方が多いなどと揶揄されていた頃だ。 そんな狭き門の文学賞に、素人の私が応募したからと言って、賞に入る事など当然だが、なかったのだ。 しかし、私は懲りずに何度も手直しをしては、出版社に送り続けた。 ある時、さる地域の文学賞の最終選考に残っ

          【連載小説】「恋するスピリチュアル」⑱~お姫様抱っこ、からの、ぐるぐる!

          【連載小説】「恋するスピリチュアル」⑰~時代劇、時代劇、ああ時代劇

          動画リンク 言っておくが、それまで私は小説を書いた事がなかった。 シナリオは勉強したが、小説を書くのは初めてだった。 だから、正直、書き方が分からなかったのだ。 書いてみて分かったのは、シナリオと小説は、似て非なるもの、という事だった。 シナリオは骨組みで、小説はそれに肉付けをしたもの、という作家の方もいらっしゃるが、私にはとてもそうは思えなかった。 そもそも、シナリオと小説では使う脳が違うのだ。 私は、シナリオは右脳(映像)で、小説は左脳(文字)で書く物だと考えてい

          【連載小説】「恋するスピリチュアル」⑰~時代劇、時代劇、ああ時代劇