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我孫子武丸 顧問「作家大集合!書き出し小説バトル」作品集〜水沢秋生、 川越宗一、山本巧次、稲羽白菟、円城寺正市、谷津矢車、佐久そるん、緑川聖司、脳髄筋肉
タイトル「
失恋魔術師」
●谷津矢車
たぶんぼくはあのとき、一度死んだのだ。そう思う。
●緑川聖司
黒いシルクハットから飛び出したのは、ハトでもウサギでもなく、死んだはずの彼氏だった。
●山本巧次
魔術師は恋をするかって? それを俺に聞くのかい。
●井上哲也
どんな恋でも成就させると云う噂を聞いて、この街へやって来た。
●佐久そるん
今日も転生。振られるたびにやりなおす。
ショートショートバトルVol.7〜「アタシはバリア」木軍(木下昌輝、大山誠一郎、延野正行)
タイトル「アタシはバリア」
(お題:ディスコ)(ムード:キュンキュン)
【第1章 木下昌輝】
京都マハラジャ、ディスコというよりも廃墟のようになった建物の中で斎藤は扇を手に踊っていた。建物の隙間から漏れる雨を全身に浴びつつ、目から滂沱の涙を流しつつ必死に踊っていた。
「馬鹿め」
京都マハラジャの陰から、アタシは吐き捨てた。
「あの斎藤はダメだな。天界の雫がなんのことかわかっていない」
ショートショートバトルVol.7〜「アタシはバリア」土軍(田井ノエル、川越宗一、尼野ゆたか)
タイトル「アタシはバリア」
(お題:住吉大社)(ムード:キュンキュン)
【第1章 田井ノエル】
「うちら、住吉大社で結婚式挙げるんや」
少女はそう言いながら、桜色の服を揺らした。
風に広がった裾と、両手を広げた彼女の姿があまりにまぶしくて。そして、彼女が発した内容に呆気にとられ、ぼうっと口を開いたまま僕は立ち尽くしてしまう。
少女――サクラは僕に背を向けながら、ふふっと笑った気が
ショートショートバトルVol.7〜「アタシはバリア」金軍(谷津矢車、今村昌弘、佐久そるん)
タイトル「アタシはバリア」
(お題:アリバイ)(ムード:キュンキュン)
【第1章 谷津矢車】
孵化することのない夢を抱えたまま、麻衣の一日は終わりを告げた。
「ぜーんぶ、終わっちゃった……」
誰もいない公園で、近くのコンビニで買った缶コーヒーを口につけた。ひどく熱い。暗い空を見上げたその時、冷たい風が麻衣のベージュのコートを揺らし、体の熱を奪っていった。
指先がひりひりする。火傷し
ショートショートバトルVol.7〜「天界の雫」水軍(我孫子武丸、稲羽白菟、円城寺正市)
タイトル「天界の雫」
(お題:ときめき)(ムード:ドキドキ)
【第1章 我孫子武丸】
美月ちゃんが学校を休んだ。なんだか病気らしいけれど、詳しいことは先生も知らないようだった。
翔は心配で心配でたまらなかった。何しろ今は怖い病気が流行っているからだ。
美月ちゃんの家は同じマンションなので昔から仲が良く家族ぐるみのつきあいだ。もしかしたらお母さんに聞けばあの病気なのか違うのか、知っている
ショートショートバトルVol.7〜「天界の雫」火軍(山本巧次、水沢秋生、緑川聖司)
タイトル「天界の雫」
(お題:ときめき)(ムード:ドキドキ)
【第1章 山本巧次】
薄暗い空から、雨がとめどなく落ちてくる。
傘から溢れた雨水に肩を濡らしながら、斎藤はその建物の前に立った。
消えて、半ば壊れかけているネオンの文字が、食い込むように斎藤の目に入る。
「京都マハラジャ」。斎藤は首を振り、ネオンから目を落としてドアに向けた。ゆっくり、押し開ける。
中は、当然のように静まり
Vol.47「なんでもQ&Aシリーズ1~デビューシングルのポイントは?」
こちらは冴沢鐘己 公式メルマガを記事ごとにアップしたものです。
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毎週 火曜・金曜日(年末年始を除く) 発行予定
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Q.アーティストのデビューシングルで大事なポイントはなんでしょう?
A.いい質問ですね。
あ、先に説明を。予想以上にバタバタとしていて最近更新が滞りがちなので、すぐに記事が書ける「Q&Aシリーズ」を始める
Vol.46「なぜ人は、闘いに挑もうとするのか~あきっすんワンマン開催に寄せて」
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ついこの前、優里奈のRAGワンマンが終わったばかりと思ってたら、もう1ヶ月も経ってたのね。驚き。
大変お待たせしました。あきっすんの単独イベントもようやく決まりました。
本当は5月に守口市駅前の広場でやる
Vol.45「サザンの無観客ライブはドキュメンタリーだったのか」
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先週日曜(7/12)は、京都の老舗ライブハウス「RAG」にて、籾井優里奈のワンマンライブでした。
これがどういうライブで、どんな大事な意義があったかは、すでにアップしてある記事をご覧いただくとしまして(ht
Vol.44「ジーン・ハックマンはなぜクラファンを選ばない!?〜2020年後半戦に向けて」
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ついに7月に入ってしまいました。いやほんと、大変な2020年上半期でしたね。きっと皆さんも、年始に立てた予定や計画がすべて狂ってしまって、立て直すのに大変だと思います。
でもまあ意外とみんな、過ぎてしまえば
Vol.43「なぜ今『まつげボーン』なのか〜戦略と結果の考察」
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もう皆さんはご存知だと思いますが、あきっすん「まつげボーン」が盛り上がってますね。
日曜日の夜に曽我未知子から「TikTokでこんなの発見した!」との情報があり、すぐにあきっすん本人たちも含めパームトーンの