Vol.44「ジーン・ハックマンはなぜクラファンを選ばない!?〜2020年後半戦に向けて」

こちらは冴沢鐘己 公式メルマガを記事ごとにアップしたものです。
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ついに7月に入ってしまいました。いやほんと、大変な2020年上半期でしたね。きっと皆さんも、年始に立てた予定や計画がすべて狂ってしまって、立て直すのに大変だと思います。

でもまあ意外とみんな、過ぎてしまえば「もうちょっと自粛でもいいかなあ、ゆっくり休めるし」みたいなことを考えたりして、なんだかんだで人間はタフというか、生きていくにはそんな「鈍感さ」も必要なのかもと思ったり。

いやいや、実際はそんな呑気なことも言ってられなくて、いつどのタイミングで元の生活に戻るか、お店をいつ開けるか、イベントをどのように再開するか、しっかり考えないと、今まで築いてきた全てが破綻する可能性もあるわけで、リーダーにとっては責任重大。

日本はまだしも被害は少ないけど、欧米では死者数なんかもとんでもない数字になっていて、これってもはや「パニック映画」が現実になってるといっても過言ではないわけですよ。

ところでパニック映画といえば、どんな作品を思い浮かべますか?

70年代には一大パニック映画ブームが起きて、オールスターキャストの名作が生まれたもんです。

例えば、「タワーリング・インフェルノ」「大地震」「エアポート’75」などなど。それぞれに当時のスターが主役を務め、困難の中でどう人々を救うか、様々なヒーロー像が描かれました。

そんな名作の中でもひときわ異色で、僕の中で強烈なインパクトを残しているのが、「ポセイドン・アドベンチャー」。

大晦日に地中海を航行中の豪華客船が津波に遭い、パーティーの真っ最中に転覆するという衝撃的なシーンが話題となって大ヒット。よくテレビの洋画劇場でもやってましたね。

1972の作品ということでもちろんCGなどはなく、巨大なセットを使った映像(大食堂が上下180度回転し、大勢の乗客が“床から天井へ”落下!)も印象的ですが、もっと印象的なのが、ジーン・ハックマン演じる主役の牧師のキャラクター設定。

ひとまず生き残った乗客たちが、さてこれからどうする?となった中、船の責任者は救助隊が来るまでこのまま待機することを主張。

しかし牧師は、このままだと船が沈んで浸水するので、少しでも海面に近い上の方へ移動することを主張するのです。

でも船はひっくり返っているので、移動するのはとても困難。何がどうなっているのかもわからないため、ほとんどの人は移動を拒否し、数人だけが牧師に従って、上にある「船底」へ向かうことに。

ここから先はさらに被害者続出、阿鼻叫喚の地獄絵図が待っているのですが、それでも牧師はひたすら上を目指すわけで、果たして何人が生き残れるのか、ラストはまったく予想外の展開。きっと度肝を抜かれるでしょう。ぜひご覧あれ。

で、ここで僕が特筆したいのは、その牧師の独特の思想で、曰く「神は一人ひとりの面倒を見ている暇はない。人間は自ら努力して苦しみを解決しなければならない」。

つまり、

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