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システマと沖縄拳法空手が似ていておもしろい

システマを通して、身体の使い方や、人間の身体の構造そのものが面白いなと思うようになり、最近は武道の本にも手を伸ばすようになりました。
いろいろな国で独自の武術や格闘術がありますが、国や時代を超えて、鍛錬を積んだ人たちがいて、しかもそれが似たような原理原則にたどりついているのが面白いです。
個体差はあれど、骨格の構造や神経の働きなど、基本的な身体の構造は同じなので、みんな同じ人間なんだなぁと感じます。

最近読んだのが、沖縄拳法空手の本。空手はまったく詳しくないのですが、書いてある内容がシステマとすごく似ているので共感しながら読みました。

似ているなと思った点。
・筋肉で動くのではなく、重心の移動で威力が出る
・自分の中の重心と中心がわかれば、直接相手に触れない距離でも影響を及ぼせるし、動きの起こりも気づかれにくい
・姿勢、呼吸、拳の握り方などを正しくすることで力が生まれる
・握りにより重心を移動する、指先から動く
・筋肉や骨格など人間がどうやって動いているかの構造を理解する

自分の中の軸を作って、姿勢や骨格を維持し、そこで生み出した力を滞りなく通して威力のある突きをする。実践している内容や身体感覚としてはシステマに近いと感じました。重心というのは、システマでいうテンションのコア的な部分なのか、あるいはテンションとリラックスが両立した全体的なバランスのことなのか…正確に表現するのが難しいですが感覚はわかるなと思いました。

自分の中の中心を作るというのは、全身のテンションを均一にさせたワンユニットの状態で、そこで生まれたパワーを首や背中や腰などでブロックせずスムーズに末端に伝えていくような感覚なのかなと理解しました。

沖縄空手の場合は、とにかく「型」を通してこの感覚を身体にしみこませるようです。立ち方だけで3年かかるのだとか。武道など「道」になると、お作法や服装などもかっちり決まってくるので、そこはフリーダムなシステマとは少し違います。

空手のイメージは、バッキバキに身体を鍛えて、力いっぱい筋肉を使って殴るというものだったので、偏見すみませんと思いました。ゆっくり動く、ふんわり受けるなど、「柔能く剛を制す」の要素が強いんだなと知りました。それは柔道でしたね。そんなことを考えました。

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