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成人後に発達障害と発覚した者です。親からの虐待や逮捕など様々な問題を経験しました。発達…

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成人後に発達障害と発覚した者です。親からの虐待や逮捕など様々な問題を経験しました。発達障害ASD、ADHDがあり、さらに二次障害として鬱、適応障害も発病しています。自分の体験が非常に特殊なものであり、記録として残すために書いています。

最近の記事

心の欠片

指は動く 手も動く 足も動く 体も動く でも心は動かない 心は冷たい そこにはもう、何も感じない

    • 私の生い立ち:高校の日々 Part 4

      学力が低かったため、地元で評判の悪い高校に入学しました。 最初のうちは、私の独特な雰囲気で一時的に有名になりましたが、中学校と同様に、関わる内にみんなが離れていきました。 しかし、もう慣れていたので特に気にはせず、このころは怠惰の極みのような日々を送っていました。 中学校の後半あたりから、宿題をやる意味、例えば漢字をノート一冊に書き写すなどの意味がわからなくなり、それをやらなくなりました。それがさらに怠惰の道へ突き進んだのでしょうか。 授業中はほとんど寝ていましたが、教

      • 番外編: とある世界の入り口

        こんにちは ここではいじめや暴力、つらいことはない優しい世界です。 ここにいる人は誰もが優しい顔でニコニコしていた。 言葉は聞こえない。 けど相手がなにを考えているのかわかる、会話はできている。 アレが欲しい、コレが欲しい みんなそういった願いはない ただ安心できる優しい空間だ 僕も一緒に遊ぶ なにをして遊んだかわからない けど面白かった もっとむこうに行って遊ぼうよ けどむこうに行くにはここを飛び越えていかないと 僕はむこうに行くため飛び越えようと

        • 私の生い立ち:中学校の苦悩 Part 3

          小学校から中学校に上がると、新しい学校は徒歩で約20分の距離にありました。 この環境の変化に対する不安が大きく、全く知らない学区の人たちが集まり、人間関係もより複雑になることが予想されました。 最初の頃、私は独特な雰囲気があったため、なぜか有名になりました。 しかし、それも一瞬の出来事でした。 話すうちに、関わるうちに、みんなが離れていき、「性格が悪い」という一言で片づけられ、私の悪口だけが一人歩きしました。 当時は、現代でいう「オタク」というものに対する偏見があり、休み

        心の欠片

          私の生い立ち:小学校の挑戦 Part 2

          心の友達と過ごしているうちに、小学校に上がる時期がやってきました。 新しい環境への期待や不安は特になかったように思います。 友達作りに関しては特に隔てなく誰にでも話しかけることができました。しかし、団体の運動や共同作業は苦手でした。 また、真面目に取り組むことが「ダサい」とされる風潮がありましたが、私は何事にも真面目に取り組んでいました。そのため、真剣に取り組まない人たちと衝突することもありました。 同級生とのコミュニケーションがうまく取れず、孤立することが多かったです

          私の生い立ち:小学校の挑戦 Part 2

          番外編: 心の友達

          「また泣いてるんだ?」 ぼーっとしていると声が聞こえてくる。 「うん」 時々ぼーっとしながら自分の世界に入り ”誰か” と会話する。 ここでは見たくない聞きたくないものがない。 僕だけの世界。 とっても気分がよかった。 いつの間にか僕の中にいる "誰か" が増えていた。 「きみは誰?」 答えはない でも何を言いたいのかわかる。 他にも誰かいる。 「あ、きみはテレビでみたアニメのキャラ」 いろんな人が僕を励ましてくれてるようだった。 現実の世界に戻る

          番外編: 心の友達

          私の生い立ち:幼少期の記憶 Part 1

          はじめに 今回は、私の生い立ちや成長過程に焦点を当てたいと思います。これまでの人生で経験してきた様々な出来事や、それが私にどのような影響を与えたのかを振り返ることで、発達障害を抱える方々やその周囲の方々に少しでも理解と共感を深めていただければと思います。 私の物語は、幼少期から現在に至るまで、多くの挑戦や困難がありました。それらの経験が、私の性格や価値観を形作り、今の私の人格を形成しています。この投稿を通じて、発達障害を持つ方々やその家族、友人たちが、それぞれの状況をより

          私の生い立ち:幼少期の記憶 Part 1

          発達障害の私が逮捕された話:あとがき

          この投稿を通して、私の体験を共有しました。逮捕は、想像以上に過酷なものでしたが、同時に多くのことを学びました。 まず、何よりも被害者の方々への謝罪の意を表明したいと思います。私の行動が多大な迷惑をかけ、心に傷を残したことを深く反省しています。これまでの投稿では具体的な内容については触れませんでしたが、被害者の方々に対する謝罪の気持ちは決して忘れておりません。 発達障害を持つ私にとって、感情のコントロールは依然として難しい課題です。しかし、そのために、まずは冷静になって相手

          発達障害の私が逮捕された話:あとがき

          発達障害の私が逮捕された話⑨(完)

          前回、警官との取り調べや弁護士との面会、裁判所での出来事についてお話ししました。今回は、最後の裁判所での出来事と釈放後についてお伝えします。 本日、裁判所に向かい釈放される。そう思うと心臓の音がドクドクと鳴り、落ち着かずにいられなかった。 「126番、出てこい」 同じ部屋の二人から「元気でな」と言われ、私も挨拶をして出た。私服に着替え、裁判所に向かう護送車に乗る。 裁判所に到着し、いつもの牢屋の待合室に入る。私服だったので、別の収容者から「今日出るの?」と聞かれ、頷い

          発達障害の私が逮捕された話⑨(完)

          発達障害の私が逮捕された話⑧

          前回の記事では、弁護士との面会やその後の展開について詳しくお話ししました。今回は、取り調べの詳細、三人部屋での生活、そして二回目の裁判所での出来事についてお話しします。 警官との取り調べは身上調書も終わり、検察に提出する調書を取っていました。否認や黙秘をしなかったのでスムーズに進みました。ただ、弁護士から「警官の言う通りになんでも返事していると誘導される場合があるので気を付けてください」と言われていたので、それを意識していました。冷静に事実だけを答えるように心掛けました。弁

          発達障害の私が逮捕された話⑧

          発達障害の私が逮捕された話⑦

          前回の記事では、弁護士との面会やその後の展開について詳しくお話ししました。今回は、弁護士がどのように示談交渉を進め、その結果がどのように私の運命を左右したのかを詳しくお伝えします。 週明け、また警官の取り調べが始まりました。ただ本日からは身上調書と呼ばれる私の出自及び過去の内容になり非常に長くなるため、別の記事にしますのでここでは省略します。 取り調べは一日中行われました。 その夜も、弁護士が面会に来てくれました。 「被害者と連絡がとれました。ただ、直接会って話すのは

          発達障害の私が逮捕された話⑦

          発達障害の私が逮捕された話⑥

          前回の記事では、裁判所での体験についてお伝えしました。今回は、弁護士との面会やその後の展開について詳しくお話しします。 「126番、面会」 警官に連れられ面会室に入りました。そこには弁護士のSさんとYさんが待っていました。面会室の冷たい雰囲気が、私の緊張感をさらに高めます。 「さて、引き続き勾留ということになったわけですが、これからの動きを決めようと思います」 S弁護士が口を開きました。 その一言一言が、私の未来を左右するように思えてなりませんでした。 「まず、この用

          発達障害の私が逮捕された話⑥

          発達障害の私が逮捕された話⑤

          前回の記事では、留置所での二日目の様子をお伝えしました。今回は、裁判所での体験についてお話しします。 おはようございます。 7時起床のベルが鳴り響く。 本日は裁判所に向かう日。ここで一旦釈放されるか、このまま勾留されるか決まる。釈放という淡い期待を抱きながら朝食のパン二個を詰め込む。 その後、すぐさま別室に連れていかれる。まず手錠と護送用のベストがつけられ、他の留置所にいる人たちと腰縄で繋がれる。 そのまま何人か腰縄で繋がったまま留置所の外へ。護送車に乗ると、隣に体

          発達障害の私が逮捕された話⑤

          発達障害の私が逮捕された話④

          前回の記事では、留置所での初夜の様子をお伝えしました。今回は、留置所での二日目の朝から始まる日常、取調べ、そして弁護士とのやり取りについてお話しします。 一睡もできず迎える朝。今日は何かあるだろうか。淡い期待と不安が入り交じりながら始まる。 まず担当から布団をたたむよう指示される。その後、菓子パン二つと飲み物が与えられる。糖分を摂取するとリラックス効果があるのを知っていたので、あんぱんを飲み物で流し込む。もう一つのパンは無理だった。 その後、歯磨きと部屋内の掃除をする。

          発達障害の私が逮捕された話④

          発達障害の私が逮捕された話➂

          前回の記事では、逮捕から留置所に入るまでの過程についてお伝えしました。今回は、留置所の部屋で過ごした実際の体験について、さらに詳しくお話ししようと思います。どのような環境で、どんな心境で日々を過ごしていたのか、その詳細をお伝えします。 「ここではおまえを名前で呼ばずに番号で呼ぶ。おまえの番号は126番」 126番。 この番号は一生忘れないでしょう。 留置所の部屋に連れていかれます。 「テープの前立っとけ」 壁に向かって立ちます。担当が部屋の格子につけられている鍵を外

          発達障害の私が逮捕された話➂

          発達障害の私が逮捕された話➁

          前回の記事では、私が逮捕されるまでの経緯についてお話しました。今回は、逮捕から留置所に入るまでの過程についてお伝えします。 手錠をかけられた手を見る私。 警官が「じゃあ手錠外すね」と言い、私の胴体をパイプ椅子にロープで括り付けました。 「形式上手錠はかけないといけないからね」 時間は夕刻。取り調べには時間が決められているため、ここでは簡易的な取り調べでした。 「早朝に家行ったんだけど、誰もいなくて、もう会社に行ってたの?」 私は夜勤明けであったことを伝えました。

          発達障害の私が逮捕された話➁