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うつ病が「甘え」なわけがない(その2)


私の妻はうつ病です。今は寝込む日々です。
ただ、最悪な状態ではないです。笑い話も多少出来るレベルです。

そんな絶妙な状態だからこそ

「うつ病未経験者に(なるべく)伝わるように、そのうつ病の体感・世界観を言葉で詳しく表現して欲しい」

私の要望

という私の要望にも答えてくれます(なかなかできない貴重な経験です)。

体感

  • 人一人背負っている感じ

  • 鉛のように重い

  • 頭が重い、締め付けられる感じ

  • 着替える事すらおっくうなぐらいだるい

  • ふらふらする

  • 脱力、力が入らない

  • スキーした翌日のような体感


思考力

  • 思考する能力が低下、何も考えたくない

  • 頭がフワフワする

  • 言葉がポンポンでなくなる

  • そうやってうまくいかなくなることに対してイライラする

  • 寝込んで日常が狂ってしまって、そこから日常を取り戻せていないことにイライラする


といった体感・思考のようです。これなら、うつ病ではない私でもある程度共感できます。例えるなら

咳、熱、鼻水が全くなく、しんどさだけが付きまとう
インフルエンザ・コロナ

のようなものでしょうか。


しんどいのに、咳、熱、鼻水がないので、周りの人にそのしんどさが伝わらない。
そのような中、失敗の許されない大型プロジェクトのプレゼンをしないといけない。
頭が回らないし、そのプレッシャーでイライラしている

うつ病未経験者に対する例え

といった感じでしょうか。

巷では

「うつ病は甘えだ!」

時々聞く巷の人の主張

と主張する人が時々いますが、それは、インフルエンザ・コロナでダウンしている人に対して

「インフルエンザ・コロナは気のせいだ!それは甘えだ!」

とハッパをかける状況と全く同じだということですね。鬼ですね。

そういった体感・思考力低下だけではなく、妻自身が今通っているフィットネスクラブの人間関係に対する失望も、そのうつ症状に深く関わっているようです。具体的には

  • 8割の人ががさつ、気が強い、勝気、落ち着きがない

  • 下品、子供もいる年齢なのに、男女の浮ついた不倫だのなんだの、低レベルな話ばかり

  • 人の話を聞かない人ばかり

  • 人が悩みを打ち明けても

「それは甘えだよ。自分自身でそう思い込んでいるだけだよ」

典型的クソバイス

と、上から目線のクソバイスを放つ

  • 妻自身エクササイズに真剣に取り組んでいるのに、そういったペチャクチャ低レベルな話をする人から

「真面目だねえー」

揶揄される

と揶揄される

  • 巧妙なイジメをしかけるヤバい人が、ほとんどの人に「いい人」と思われている。「ペチャクチャ低レベルな話をする人達だから、気づけなくて当然か」と失望。



といった人間関係に対する失望がうつ症状に深く関わっているようです。

うつ病ウンヌン関係なく、人間関係に対するこの失望も共感できますね。

何となくですが



「うつ病は甘えだ!」

時々聞く巷の人の主張

と主張する人と、真面目な人を

「真面目だねー」

足を引っ張る人の一言

と揶揄する人の心理は全く同じである気がします。

ちょっとチクリといっておきますが

こういった真面目な人の足を引っ張る人達こそ、あらゆる生産性を引き下げる根本原因だと思っています。