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エッセイらしきものばかり

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何がエッセイなのかよく分かっていない人が書いたエッセイらしきものです。
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#読書感想文

「昔はよかった」発言にもいろいろあるようです

「昔はよかった」発言にもいろいろあるようです

 「最近の〇〇は」という嘆きがあるとは聞いていたんです。「昔はよかった」タイプの嘆きですね。でも、テレビや何かの記事で見聞きしたことはあれど、周囲の人から聞いたことはありません。自分が言った記憶もないんです。その手の話は聞いてて気分のいいものではないと、みんな多かれ少なかれ分かっていますから、仮に思っていたとしてもなかなか口にはしないんじゃないかなあと勝手に考えています。

 本当は言われたし、自

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子供に手を抜かない本

子供に手を抜かない本

 信条と言うとオーバーですが、生活する上で「必ずこうしよう」と決めているものがいくつかあります。その中のひとつに「子供に手を抜かない」というものがあります。

 こう書くと、子供相手でも相撲を取る時に容赦ないはたき込みをかましたり、ちょっとした喧嘩で弁護士を連れてきたり、みんながドン引くえげつない下ネタを連発したりするように見えかねませんが、もちろんそういう意味ではありません。大人としてやっちゃダ

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ふれあい動物園でスタインベック

ふれあい動物園でスタインベック

 動物園に行くと、しばしば生き物と触れ合えるスペースがございます。大抵は子供メインで楽しんでもらうことを想定した施設となっておりますが、大人も大丈夫なところも多く、私は割と触りに参ります。なぜってそりゃ可愛いからに決まっています。

 先日、友人と一緒にとある動物園へ行ったのですが、そこでも触れ合いスペースがありまして、大人も触れ合えるようになっていましたので、早速触れ合いに参りました。触れ合える

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ユニバーサル白鯨

ユニバーサル白鯨

 中学校でホームステイの募集があると、当時中学生だった私は母に「絶対に応募しろ」と命じられました。「こんな安く海外に行ける機会なんてまずないから」というのが理由でした。普通は国際経験がどうとか、英語学習がこうとか、もっと教育方面の理由を嘘でも言うのが親のはずなんですが、母はそういう人間ではありませんでした。

 ただホームステイするだけでなくて、その前に軽く観光ができるのも母の目には魅力に映ったよ

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いつかは学校でドラゴンクエスト感想文

いつかは学校でドラゴンクエスト感想文

 読書感想文を真面目にやった記憶がありません。ご丁寧に「感想文にはこういう本がいいよ」みたいな課題図書が紹介されたりしているんですが、その本を読むのがまず面倒でした。結局、締め切り直前になってその辺の本をパパッと読んで適当に書く。そうやって凌げればまだいいほうで、出さずに済ませたことも何回かあったような気がします。たぶん成績に響いたと思うんですが、学校はちゃんと卒業できたみたいです。

 大人にな

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かわいそうなぞうじゃない

かわいそうなぞうじゃない

 上野動物園でゾウを見たんです。

 上野動物園、ゾウとくれば思い浮かぶのは児童文学作品「かわいそうなぞう」です。

 戦争下における動物園を描いた有名な作品で、事実と異なる点もあるようですが、実際の事件に基づいた悲劇となっています。

 空襲で破壊された檻から動物が逃げて人に危害を与えるかもしれないと考えた軍部は、動物園側に飼っている動物の殺処分を命令します。最初は毒による処分を試みたんですが、

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ケミカル本、ケミカルから脱する

ケミカル本、ケミカルから脱する

 友人から本をもらいました。何でも、偉い先生の講演を聞きに行ったようで、その講演者が書いた本なんだそうです。ページ数はそこまでではないんですが、内容がとにかく専門用語の羅列でございまして、一見すると、いや百見したところで何が書かれているのかよく分からないんです。表とかグラフとか画像とかもたくさんあるんですけれども、これもまた同様に分からない。きちんとした日本語で書かれているはずなんですが、特殊部隊

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日本語能力底辺決定戦

日本語能力底辺決定戦

 母国語のはずなのに日本語の読み書きを間違えるんです。もちろん、人間なんだから失敗はある。ですが、そう開き直るにはあまりにもアホな間違いをしてしまうんです。

 高校の友人にも私と同じく日本語が不自由な人がいました。仮に山本君としておきます。彼の文字は芸術が爆発したような崩壊具合でして、更に漢字の知識が欠如していて誤字脱字が日常茶飯事なんです。しかし、それを自覚しておきながら直す気がない。私と同様

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