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人生を削って書いたとて、、

草木も末枯れて、冬が陣痛し始めている。
こういう季節に立ち入ると、時間の経過にも疎くなり、黄昏を迎えるのにはっとするほどである。

さりて、慌てて今日をいかに綴ろうかと思い悩みながら、
スタンドライトの仄明るさの下に、筆を執っている次第である。

さて、

一昨日の記事は尋常ならぬ気合で以て書いた。
人生を削って書いた。

痩身の身体は乾固し削り節を作るには恰好ではあるが、
なんせもうカッ削るところなど殆ど残されていないのである。

したがって、そろそろ潤いを与えて頂かねばならない。
さもなくば死んでしまうかもしれない。

そういう命懸けの思いで書いた

だが、結局誰も認めてはくれない

人生を削って書いたとて、所詮人を動かすことなど出来んのである。

僕の人生の価値など高々その程度なのだ。

「僕はなんの為に生きているんだろう?」

こんなクソ汚れたしょうもない愚問など、児童の遊び道具としか思わないが、
それでもそんな愚問が尾鰭のように付き纏って、頭を離れない。

そんな幼稚な問題など容易に解を出せるはずなのだが、
ペアノの公理(1+1=2の証明)ばりの難しさがある。

思えば、
嘗て何度も我が人生には価値がないことを証明されたはずである。

「結局、人の扶けになることなど僕には出来ないのだ」と何度も何度も思い知らされてきたはずだ。

僕はいかにしてそれを超克してきただろう?

退避することによってか?
或いは、
「自分は特別なんだ」と盲信することによってか?

いつまで自分を無用だと知れずにいれるだろうか?

今は数少ない読者様、
「スキ」して頂ける皆様に救われている。

いつもありがとう。

【日日是考日 2020/12/03  #051 】

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