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h⃠i⃠m⃠a⃠助⃠
2021年1月21日 18:50
九鬼周造『「いき」の構造』を読み返している。これが初めて書籍化されたのが1930年、したがって、この論文が書かれたのはそれ以前ということになるが、その筆の怜悧には感嘆させられる。例えば、語彙を挙げてみても、「瀟洒」「婀娜」「爛熟頽廃」「恬淡無碍」等々、語彙それだけでふくよかな円熟味が香り出しそうなほどの魅惑がある。尤も、『「いき」の構造』は論文であるから、文に艶は要らない。寧ろ、
2021年1月2日 17:58
人は、新たな小節を迎えるとその五線譜の先に記された符号を読みたくなる生き物なのかもしれない。そして、私も尚、この瞬間々々に、如何にそこに記された音符を奏でるかを試されているのだろうか。予め楽譜が定められているのならば、私達はただそれをなぞっていくだけで、後は如何に音を鳴らすかということだけを意識していれば良い。だが、実際には楽譜は我々に隠されているか、或いは、自分自身で書き進めていかね