ヴェルニエ

とある地方都市で塾を営む。塾に通っていない家庭向けに情報発信しながらSNSの活用を模索…

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とある地方都市で塾を営む。塾に通っていない家庭向けに情報発信しながらSNSの活用を模索中。まずは100投稿を目標に頑張ってみる。

最近の記事

指導のベクトルを逆向きに

学校でも学習塾でもアウトプットを重視する傾向が強くなってきている。 受け身の授業スタイルから転換して自らが発信する側に立つことで真の理解を得られ定着につながると考えられてきている。 特に覚えたつもりになっていないかどうか自問自答できる生徒は強い。 普段の授業でも一通り理解が進んだと感じたら、その単元のポイントを生徒に説明させてみる。 覚えた知識をすぐ使うことがポイントだ。 たどたどしいながらもキーワードを抑えて話ができればOK。 単語の羅列になっているだけではだめ。 聞いて

    • 5ラウンドシステムで英語4技能の成果は出せるか

      2021年、指導要領改訂により小学英語が教科化された。 これで、多くの人は小中高で8年間英語を学ぶことになる。 特に今回の指導要領改訂では読む聞く書く話す(やり取り、発表)の4技能化に力を入れているので、これからの人たちが英語を気軽に扱って外国の方とコミュニケーションを取れるようになることを願ってやまない。 ただ、現実問題、既に英語を習ってきた世代は、少なくとも中学高校で6年間以上英語の学習をしてきたにも関わらず英語を話せない人が大多数だ。 これは授業自体が音読しかしてこな

      • 教員の働き方改革

        日教組の「2021年学校現場の働き方改革に関する意識調査」では小中高ともに3時間弱の時間外労働に従事しており2018〜2021年の4年間でほぼ横ばいで推移している。 https://www.jtu-net.or.jp/news/2021hatarakikatacyousa/ 昨今、学校現場での働き方改革が声高に叫ばれているが給特法改正後もほとんど変わっていないのが現状だ。 そもそも、給特法(公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法)とは、公立学校の教員

        • 国語力の回路ができれば全ての勉強が得意に②

          国語は成果が見えづらい、0点も取らなければ、100点も取れない、とやりがいのない科目に見られがちな国語。 でも、強力な武器になるかもしれません。 【読解問題は方法論がある】 そもそも読解問題というものは選択、抜き出し、自由記述、といろいろありますが、一度方法論を身に付けると力が下がらないものなのです。 文章からキーワードを抜き出したり、要点をまとめる力をいったん身につけてしまえば安定した得点を取ることができるのです。 そもそも、国語の答えは出題されている文章の中に書いてあ

        指導のベクトルを逆向きに

          国語力の回路ができれば全ての勉強が得意に①

          国語という科目は子どもにとってどのような位置づけにあるのでしょうか。 どうも他の教科に比べて軽く見られているような印象を受けています。 【国語は成果が見えづらい】 国語は漢字・知識事項中心の塾が多い → 確実に得点につながる暗記物、漢字や文法のテスト。また、古典などはしっかりやる塾が多い。 国語は授業コマ数が少ない塾が多い → 個別指導塾では顕著。英数が必修であったり、一般的に人気が高い。その次に理社、国語は後回し。国語は一番選ばれない、人気のない教科。 国語はそもそも授

          国語力の回路ができれば全ての勉強が得意に①

          高校受験でスピーキングテスト

          高大接続改革は頓挫し、英語4技能を測る民間試験の導入は見送られた。 一方で、指導要領改訂に伴い、小中高で英語の4技能育成の動きは加速していっている。 そんな中、東京都立高校入試でスピーキングテストが導入されることとなり、今年の秋に本番を迎える。 数年前から東京都教育委員会では、グローバルな人材育成を目指し、東京オリンピックを念頭に計画を立ててきており、その施策の一つが、ESAT-J(English Speaking Achievement Test for Junior Hi

          高校受験でスピーキングテスト

          これまでの20年とこれからの20年はフェーズが違ってくるという話

          出生数の速報値が84万人というニュースがあった。 速報値は外国人を含み、確定値は日本人のみということなので、確定値となる日本人のみの出生数は80万数千人といったところになりそうだ。 そして、数年後には80万人を割り込むであろう。 20年前を思い起こしてみるとゆとり教育で騒がれていた時期だ。 授業時数減により学習内容3割削減、総合的な学習の時間の創設、絶対評価の導入、完全週5日制、と大きな変革があった時期であり、この時の中3生が約134万人(出生数ベースで推計している)。

          これまでの20年とこれからの20年はフェーズが違ってくるという話

          加速化する合従連衡

          大手塾の合従連衡は珍しい事でもなくなったが、最近は投資ファンドが関わっているケースが多い。 2021年10月、家庭教師のトライでおなじみの㈱トライグループはイギリスの投資ファンドに1000億円超で全株式を売却するとの報道があった。 売上高400億円の企業であり、最近ではどこの地域にも必ず看板を見かけるというくらいに出店している。 この10年間で急激に伸びてきた企業の一つ。 また、2021年10月、英進館が㈱ビーシーイングスの株式9割を取得。 この㈱ビーシーイングスという会

          加速化する合従連衡

          わかっているつもりの自分を戒める模試の復習法

          模試は受けた後がとても大事です。 結果が返ってきて、良かったとか悪かった、で終わらせてはいけません。 間違えた問題はなぜ間違えたのか分析し、もう一度同じ問題が出題されたときに同じ間違いをしないようにしていく事が大切。 一般的な模試は、その時点での押さえるべき重要ポイントが出題されているから、間違えた問題はそのまま、その生徒の弱点だと言うことができます。 まず始めに模試終了後。 「解けなかった悔しさ」や「どう考え、どう解答したか」という記憶が鮮明に残っていて、頭をフルに使った

          わかっているつもりの自分を戒める模試の復習法

          プログラミングの世界の体験のすすめ

          「プログラミング」ってなんだろうとというお父さんお母さんはたくさんいます。 でも、「プログラミングがどんなものなのか調べてみよう」というお父さんお母さんは少ない。 TVや広告をみて 「あー、こんな感じなのかな?」 と分かったつもりになってそのまんま。 そんなお父さん、お母さんにオススメなのがこちらの本です。 Excel VBAのプログラミングのツボとコツがゼッタイにわかる本 最初からそう教えてくれればいいのに! Excel [ 立山秀利 ] 入門者のExcel VBA

          プログラミングの世界の体験のすすめ

          AI時代の勉強法②

          教育業界で期待のかかるAIコンテンツだが、実は問題もはらんでいる。 学習のAI化が進むと何が起きるか? 教科学習については、全てとは言わないが一定の効率化は図れる。 一方で生徒は、学習のAI化に慣れてしまうと、常にどこかの誰かが自分に合わせて問題を出してくれるものと思ってしまわないだろうか? 中学数学のように、コンテンツがあってレールが敷かれていればよいが、コンテンツがなければ一人で学べない人間になってしまわないだろうか? タブレットコンテンツのレールを敷いてあげないと勉強

          AI時代の勉強法②

          AI時代の勉強法①

          学習塾業界はICTの導入が遅れていると言われて久しいが、コロナを通して一気にICT化が進んだ。 AIを活用したコンテンツもその一つで、代表的なものにQbena(キュビナ)、atama+(アタマプラス)というものがある。 出題された問題を解いていくと、正答、不正答に合わせてAIが自動的に、その生徒に適した問題を出題してくれるというもの。 一人一人のレベルに応じた個別最適化が図れるようになる。 特に数学は積み重ねの教科なので、どこかの単元で理解不足があると、先の単元で躓くことに

          AI時代の勉強法①

          最大限の成果を享受する冬期講習会にするために

          冬期講習が終わりました。 この10年ほど振り返ってみても、子どもたちの学力が落ちてきていて、基礎基本ができていないという話以前に幼少期からのしつけから見直さなければならないのではと感じるようになってきました。 また、講習期間についても、以前はボリュームのある日程で演習量もみっちり組んでいましたが、最近は期間の確保が難しく短期間化してきていました。。 さらには、ある程度教科を絞って、特定の教科で学力が伸びるようにプランを作った時期もありましたが、やはり5教科満遍なく育ててあげた

          最大限の成果を享受する冬期講習会にするために

          60点でよいと割り切って前に進む文章術

          何かを主張するには、その他の何かを捨てなければならない。 例えば、好きな食べ物一つとってもペンが止まってしまうことがある。 捨てることを躊躇するのはその他の可能性を閉じてしまうから。 そして、その他の可能性を閉じてしまうと、本当のことが伝わらないからではないだろうか。 例えばホットケーキが一番好きと言ってしまったら、ミートソースは一番ではなくなる。 そこで、ホットケーキもミートソースも好きです、ではテーマが定まらずブレてしまう。 それは書き手にとっては正直であっても、読み手

          60点でよいと割り切って前に進む文章術

          はじめに

          2年ほど前に自分でも情報発信をしてみようと思い立ちブログを始めたことがあった。 しかし、投稿数わずか数本程度で挫折。 忙しさが原因であったが、そもそもの力量不足だったのだと思う。 今回、知人が大手企業を退職して第二の人生を歩むこととなり、自分自身も今のままではいけないと奮い立ち、情報発信のスキルを身に付けようと思ったのがきっかけでnoteを始めることにした。 そもそも、一般的なブログはSEOに走りすぎている。 あれこれキーワードを無理に盛り込み、結論を引っ張るだけ引っ張って