AI時代の勉強法②

教育業界で期待のかかるAIコンテンツだが、実は問題もはらんでいる。


学習のAI化が進むと何が起きるか?
教科学習については、全てとは言わないが一定の効率化は図れる。
一方で生徒は、学習のAI化に慣れてしまうと、常にどこかの誰かが自分に合わせて問題を出してくれるものと思ってしまわないだろうか?
中学数学のように、コンテンツがあってレールが敷かれていればよいが、コンテンツがなければ一人で学べない人間になってしまわないだろうか?
タブレットコンテンツのレールを敷いてあげないと勉強できない、自分で勉強できない子を育てる結果となってしまうのではないだろうか?


実社会は日々が学びの連続だ。
そこにはコンテンツもレールもない。
中学、高校で数学を学ぶことも大事だが、数学を学ぶことを通して物事の学び方も身に付けていくことが大事なのだ。
これは数学に限ったことではなく、全ての教科学習を通して、様々な学びの方法を習得するのが大切なのである。
つまり、極度に学習のAI化が進むことにより、本来培ってきたはずの自学力の芽を摘み取る行為になってしまっていないかと危惧している。


では、AIは全くダメな代物かというとそうではない。
AIの力を活用して効率的な学習を行うことは、これからの時代において必須事項だ。
要は、AIに全てを任せるという発想がダメなわけであり、今まで通りしっかり指導を行い、その+αとしてAIを上手に使っていくということ。
生徒目線では、AIの便利さを享受しながらも、遠回りや泥臭さを厭わず、あらゆるものを貪欲に学び取っていくこと。
学習塾は不易と流行のスタンスで、何を変えていき、何をブレずに変えていかないかをしっかり見極めていく必要がある。
AIとは適度な距離感が必要だ。

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