国語力の回路ができれば全ての勉強が得意に①

国語という科目は子どもにとってどのような位置づけにあるのでしょうか。
どうも他の教科に比べて軽く見られているような印象を受けています。


【国語は成果が見えづらい】

国語は漢字・知識事項中心の塾が多い → 確実に得点につながる暗記物、漢字や文法のテスト。また、古典などはしっかりやる塾が多い。
国語は授業コマ数が少ない塾が多い → 個別指導塾では顕著。英数が必修であったり、一般的に人気が高い。その次に理社、国語は後回し。国語は一番選ばれない、人気のない教科。
国語はそもそも授業を行わない塾が多い → 実際に国語の時間割があっても、形骸化し、他の教科に時間を奪われているというところも多い。
一般的な学習塾はこんな感じでしょう。
とにもかくにも、国語に力を入れていない学習塾が本当に多い。

一方、子どものほうも「日本語だから何とかなるだろう」とか、準備をせずにその場しのぎの考え方が多い。
さらには、子どもは何を勉強すればよいかが分からない。
だから、教える力のある先生の力が必要。
他教科に比べて一人で勉強するのが難しい科目でもある。
そして、国語よりも、勉強時間数に比例して力が付くとされる暗記科目を勉強した方が合理的だという考えの方が多い。
勉強時間数×覚えた量=成果、良い点数、だから暗記科目の方が点数に跳ね返りやすい。
このように、国語に力を入れていない塾が多いのは、「成果が見えづらい」と思っているからではないでしょうか?


【国語で0点は取らない】

「国語は、0点もいないが100点もいない科目!!」といわれています。
0点がいない → テスト勉強しなくても、日本語だから解ける問題がある。
100点がいない → 準備した知識だけでは解けない問題がある。
他の教科のように習わないと解けない問題ばかりではありません。
何の準備も要らず、解けてしまう問題もあります。
その反面、100点を取るのはとても難しい教科。
どれだけ勉強しても100点取れるかどうかは分かりません。
結果的に、生徒同士あまり点数に差が出ない、ということになってしまう。
だから、やったかやらないかで点数の差が出る他教科に子どもたちは力を注いでいるのが現状です。

でも、本当にそうなのでしょうか。
常日頃から国語の学習を意識的に継続して行っている子どもたちはどれだけいるのでしょうか?
(②へ続く)

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