最大限の成果を享受する冬期講習会にするために

冬期講習が終わりました。
この10年ほど振り返ってみても、子どもたちの学力が落ちてきていて、基礎基本ができていないという話以前に幼少期からのしつけから見直さなければならないのではと感じるようになってきました。
また、講習期間についても、以前はボリュームのある日程で演習量もみっちり組んでいましたが、最近は期間の確保が難しく短期間化してきていました。。
さらには、ある程度教科を絞って、特定の教科で学力が伸びるようにプランを作った時期もありましたが、やはり5教科満遍なく育ててあげたい。
ということで、今年からは中1〜3まで5教科フル、特に中1と中2の5教科指導という点に重点を置き講習会を行いました。


冬期講習は受験を控えた中3に重点を置くのは当然なのですが、この時期になると、塾生は何をやるべきかが明確になっているので、ペース配分の声がけやモチベーションを切らせないように注意をして演習させています。
中1と中2は、以前は時間が取れず英数中心の指導をしていましたが、考えをあらためて5教科分の時間を何とかとりました。
中1と中2の生徒からしてみれば、3学期のテストでどれだけ点数を伸ばせるか勝負所であり、塾側としてみれば、ここで成績を伸ばして春先の口コミに繋げていきたい所なのです。
学習塾は高校入試が終わると一気に生徒数が減ってしまうため、3〜5月が厳しい運営になります。
そのため、一般的には生徒数の膨らむ高校入試前の11〜2月の時期と平準化させて運営をしているのですが、中3生を持ち上げて高1の授業を展開している塾があったり、小6生向けに中学準備講座を開いたり、あの手この手で生徒数の確保に工夫しているようです。


その中1と中2の5教科指導なのですが、時間は十分に取れないので反転学習を取り入れました。
基本的には今まで習ってきた学習内容の総復習から入りますので、基礎問題は家庭で予習をしてきて、授業中に答え合わせ、応用問題を解いて、解説授業といった流れです。
自塾ではなじむのにもう少し時間がかかるかなぁ、といった感じなのですが、これからの時代の潮流でもあるのでうまくなじませたい所です。
この反転学習の一番の課題は、一人で学習していてわからない問題がありつまづいた際の支援ツールを準備する必要があるということです。
そして、将来的には基礎問題は家庭で自己採点までできるように指導していきたいとも思います。
自己採点ができて、間違えた問題を自分の中で落とし込みができる子、そんな子を育てていきたいと思います。


世のお父さん、お母さんもこの時期はいろいろ忙しかったことと思います。子どもは子どもでクリスマスもお正月も一つのイベントですからなかなか勉強に手が付かないというのもわかります。
ですが、せっかく、冬期講習を受けるのであれば、払った料金に対して、最大限の成果を享受できてほしい。
そのためには、予習復習をしっかり行うこと、これに尽きます
学校とは違い、お金を払っている塾だからこそ、その重みを感じてほしい。
反転学習を取り入れていない塾だったとしても、その日にどんな授業をやるかはわかるはず。
ほんのちょっとの予習を行うこと、それが成果につながっていきます。

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