指導のベクトルを逆向きに

学校でも学習塾でもアウトプットを重視する傾向が強くなってきている。
受け身の授業スタイルから転換して自らが発信する側に立つことで真の理解を得られ定着につながると考えられてきている。
特に覚えたつもりになっていないかどうか自問自答できる生徒は強い。

普段の授業でも一通り理解が進んだと感じたら、その単元のポイントを生徒に説明させてみる。
覚えた知識をすぐ使うことがポイントだ。
たどたどしいながらもキーワードを抑えて話ができればOK。
単語の羅列になっているだけではだめ。
聞いている側がメモを取って板書に近い流れができるようにしていく。
こういった試みを続けていくと、自然と授業中も受け身から能動へ切り替わり、自分が話をするときどんな表現をするか、外せないキーワードはどれかを考えながら授業を受けるようになる。
これが本質で、こういった学びのスタンスを手に入れることが肝要だ。

テストの問題では、選択問題、穴埋め問題、記述式問題を難易度が上がっていくが、1から10まで自分で話をしていくのは最高難度にあたる。
常日頃からこういったことを行っていくことで生徒の吸収力はどんどん高まっていく。
勉強するのは自分のため。
普段の授業から当事者意識を持つことがとても大事なのである。

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