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めざせ必殺ごぼう仕事人!ごぼうの里でおてつたび〔前編〕 【おてつびとインタビュー vol.1】

🐝おてつびとインタビュー vol.1🐝
大塚 稜也(おおつか りょうや)〔前編〕

9月24日から27日、青森県・三沢市みさわしのごぼう農家でのおてつたび。
今回、おてつたびに参加してくれた大塚 稜也おおつか りょうやさんのインタビュー記事を、前編と後編の2回でお届けします。

●基本情報●
おてつたび先
:JAおいらせ
行き先:青森県・三沢市みさわし
期間
:2019年09月24日(火)〜27日(金)
お手伝い内容:ごぼう収穫・選別など農作業のお手伝い
詳細https://otetsutabi.com/plans/9

青森県三沢市04

(おてつたび先の皆さん。左から2番目が大塚さん、左から4番目が受け入れ先農家の赤沼さん。)

青森県三沢市があるのは、青森県の東部、東北新幹線の駅がある八戸市の北。
 1931年に世界初の太平洋無着陸横断飛行を成し遂げた”ミス・ビードル号”の出発地点であり、「大空のまち」として知られています。
 旅客機のほかに自衛隊・米軍の軍用機も発着する三沢空港のある三沢市、実は日本有数の「ごぼう」の産地でもあります。
 ごぼうは秋から冬が旬。いよいよ収穫が始まったごぼう農家でお手伝いをしながら、三沢へ旅した大塚さん。
 一体、どんなおてつたびになったのでしょうか?

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◆ワクワクする要素の組み合わせ。「農業」×「ごぼう」×「行ったことのない土地」のおてつたび!

こんにちは!大塚 稜也おおつか りょうやです。現在は大学で経済を学んでいます。

長野県で生まれ、すぐに千葉県に引っ越してきましたが、小さい頃から海や山などの自然が好きだったので、おばあちゃんの住んでいる長野県で暮らしたいとずっと思っていました。

夏休みには週3くらいで海に通ったり、あとは山に登ったりもします。筑波山、大山、鋸山……。関東圏の山から制覇しているから、次は南アルプスに挑戦しようかと思っています。

大学生活を面白くするには自分が行動するしかないと考え、とにかく「やってみたいな」と思うことは全部やってみていて。

そんな中でおてつたびというサービスに出会いました

今回のお手伝い内容は農業でしたが、おてつたびをする以前に本格的な農業をしたことはなかったですね。

僕は、もともと自然が好きだし、たくさんの人と絶えず関わるのが苦手なので、今のところ、都心で会社員をするという選択肢にはあまり惹かれるものがありません。

それならば……と、将来の仕事について考えたときに思いつくものはいくつかありますが、そのなかに”農業”という選択肢もありました。さらに言えば、様々な種類がある農作物の中でも僕にとって”土に埋まっている野菜”というのは特に魅力的なんですね。

何故かって、土に埋まっている野菜は土の下の成長している部分が見えないから。葉っぱが生えてきたのは見えるから「おーおー!」と、つい嬉しくなるけど、土の下の部分は引っこ抜いて収穫してみないとどんな状態かわからない。そこに面白さを感じて、ワクワクするんです。「どうなってんの今お前たち……?!」「ちゃんと育ってんのかな?」って!

トマトやキュウリだったら成長が見えているから「お〜〜!!!きたきたきた!」と出来具合がその場で確認できて楽しい。それも良いと思うけれど、見えないからこそワクワクするものもある。だから、ごぼうのような根菜類にも興味があったんです。見えないからこそワクワクするものもある。だから、ごぼうのような根菜類にも興味があったんです。

僕がおてつたびをした三沢地域は、ごぼうの生産量が全国一位の青森県のなかでも有数のごぼう産地です。

つまり、今回のおてつたびは「農業」×「ごぼう」×「行ったことのない土地」!!

この要素の組み合わせって僕にとっては魅力の掛け算なんです!だから「これは行くしかない!!」と募集を見た時に即決しましたね!

青森県三沢市05

(作業の様子。静かに黙々と、時にはみんなで話をしながら、手を動かしていきます。)

◆おてつたび先の三沢で見た、知らなかった世界

三沢では、それまで知らなかったいろんなものを見て、いろいろなことを学びました。

農業という仕事についての話を赤沼さん(※受け入れ先のごぼう農家さん)からお聞きしたんですが、実際に体験してみると、農業の世界って結構複雑というか、僕が思っていた以上に大変なんですよね。

農作業とひとくちに言っても、野菜の種類や作業の種類によって使う機械は異なります。だから、トラクターは5台は必要と赤沼さんはおっしゃっていました。そんなに要るのかなあと正直思ったので、本当にあるのを見て驚きましたね。トラクターだけでなく、トラックも用途別の大きさが違うものが3台くらいあって「え、こんなにいくつも要るんだ……!」と思いました。

そんなこと、三沢に来るまで考えたこともなかったです。おてつたびに行く前よりも農業へのイメージは具体的になりましたね。

あとは、実際に作物を育てている風景を見たことも印象的でした。

並んだ鉄柵にツルが絡みついて壁みたいになっている畑があって、「何だろう?」と思って僕が見ていたら「あれが長芋なんだよ」って教えてくださって。「えー!!あんな感じなんだ!!」と驚きました。

長芋を育てている様子なんて、この時に初めて見ましたよ。バラ園みたいな、そっちがメインなんじゃないか、ってくらい上に生えている。でも話を聞いたら長芋が下にあるらしい。「あっ、なるほど、上じゃなくて下なんだ……」って、意外でしたね。

◆もちろん不安はあった。でも期待以上!

参加前に僕が不安だったのは、他の参加者との関係です。

行く前は、他の参加者と合わなかったらどうしよう……とも思いました。個人作業だったらあんまり話す機会もないし、仲良くなる機会もないまま終わってしまうかな、とも思っていました。

でも、今回は「君ら二人でやっておいて」って言われて一緒に作業することもあったから、仲良くなりやすかったですね。

仕事については、普段やらないことだし、身体の使い方も違いますし、それなりに大変でした。「若いからいけるよ!」って言われるけど、(若いけど、普段使わない筋肉を使うのできついんですよ……!)っていう気持ちは心のなかにありましたね。

初めて取り組むことが多く常に集中が必要なので、全体として楽ではないです。その代わり、得るものが大きいし、本当に、知らない世界を経験できるのは間違いない。

「知らないことを勉強する」って、初めはなんにも知識が無いから、すごくもどかしい。それでも習得できたときは自分の成長につながります。終わって振り返ってみると、自分の力になるものが身についている。僕はその方がメリットとして大きいと思います。

仕事のやり方は1日目に教えてもらって、だんだんと覚えていきました。初日に「1日目は難しいからゆっくりでいいよ、慣れてきたら早くなるから」「本当ですか??」なんて話をして。

本当にできるのかなあと思いましたが、実際には言われた通り、慣れてくると徐々にスピードも上がってそれなりにできるようになりました。まさに”お手伝いをしている”って感覚でした。

現地に行くまでは、「合わなかったらどうしよう」とか、「気難しい方で怖かったら嫌だな」「作業がきつかったり難しかったら戸惑うかもしれない」「もし失敗して農作物に影響したらどうしよう」という不安な気持ちはありました。

でも、行ってみたら農家さんも丁寧に教えてくれたり、作業しながら色々お話してくれたりしたので、本当に安心できましたし心配することも無かったです。

順調でしたね、ありがたいことに。何も困ることなく、僕が求めていたものを、むしろ求めていた以上のことをさせてもらったなという感じがします。

後編に続く)

【取材:上野智弘・永石智貴 構成・執筆:田中沙季

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おてつたび先情報

note_青森県三沢市

◆三沢市HP
https://www.city.misawa.lg.jp/

◆観光協会HP
『三沢市観光ガイド「来て!みさわ」』
http://kite-misawa.com/

◆三沢市移住サイト
『国際文化都市 みさわ 移住定住ポータルサイト』
https://misawa-iju.com/

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