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ベルギー出身の留学生の視点から。広島県竹原市のおてつたび先でひらけた、将来への道【おてつびとインタビュー vol.15】

おてつびと_vol.15_フランソワ

おてつたびには学生から社会人、休学中の方や転職活動中の方など幅広いバックグラウンドを持った方にご参加頂いています!
中には外国籍の参加者も👀

今回はそのうちの一人、フランソワさんにお話を伺いました。
彼がおてつたびで出会ったものとは?ベルギーで生まれ育ったフランソワさんに、日本の地域はどのように映ったのでしょうか。

●基本情報●
おてつたび先:瀬戸内醸造所〜SETOUCHIを旅するワイン・ワイナリー〜
地域:広島県・竹原市たけはらし
期間:2021年3月23日(火)~ 26日(金)
お手伝い内容:ワイン用ぶどうの苗木植え付け
詳細https://otetsutabi.com/plans/273

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◆自己紹介

インタビューをお引き受けいただき、ありがとうございます!まず最初に自己紹介をお願いできますか? 

はい!はじめまして。ベルギー出身のBlom-Peters Francoisと言います。フランソワと呼んでください。日本に来る前はルクセンブルクの大学に通っていて、哲学を専攻していました。2020年10月に日本へ来て、今は大阪の大学に通っています。

ふ

日本に興味を持たれたきっかけが気になります。

8~10年ほど前に体を動かしたくて空手を習ったことがきっかけです。当時から日本の漫画やアニメも好きでしたし、大学生になってからは日本文学に出会って、さらに興味をもちました。

やっと日本を訪れることが出来たのは2年前です。東京にある大学で、1か月の短期留学をしました。そこで現在の留学先を知り、ルクセンブルクの大学を卒業後、日本に長期滞在できることになりました。

◆おてつたびはまさに自分が求めていた旅の形

おてつたびはどうやって知ったのですか?

大阪で出会った友達に「旅行したいけど、ただの観光じゃないことをしたい」と話したら、偶然テレビ放送で知ったという “おてつたび” を教えてくれたんです。自分でも調べてみると、おてつたびはまさに自分が求めていた、観光だけではない、“お手伝い+旅行”という旅のかたちだったので惹かれました。

ほぼ毎日募集が更新されていたので、しょっちゅうサイトを覗いて行きたいおてつたび先を探しました。

畑の夕日

おてつたびはフランソワさんのように、人づてに知ってくださる方が結構多いんですよ。瀬戸内醸造所さんのおてつたび参加の決め手は何ですか?

おてつたび先は、大阪から近いところで体を動かせる内容のものを探していました。そこで見つけたのが、竹原市のおてつたびです。広島は大阪から近いですし、体を動かせる農作業にも興味がありました。観光の時間も確保されていたのでいいチャンスだと思い申し込みを決めました。

竹原市に行けることが決まって、色々な人と知り合えることや、お手伝いできることをすごく楽しみにしていました。実際に期待を裏切られることなく、本当に楽しかったです。

もしおてつたび参加を迷っている人がいたら、「悩まなくても大丈夫だから、思い切って申し込んでみて」と背中を押すと思います。

特に、日本語を話す機会もたくさんありますし、日本のニッチな部分を知れるという点で、他の留学生にも勧めたいです!

◆実際におてつたびに参加してみて

参加を迷っている方の背中を推してくれる言葉、嬉しいです。「悩まなくて大丈夫」とのことですが、おてつたびに参加するにあたって不安はありませんでしたか?

強いて言うなら、日本語能力の不安は少しありました。そんな私の不安をよそに、おてつたび先の皆さんと一緒におてつたびをした仲間達は、分かるまでじっくり話を聞いてくれて、僕の完璧ではない日本語でも、言いたいことをくみ取ってくれる方ばかりでした。

また、おてつたび先の皆さんから、何度もお手伝いする作業の目的や注意点などを教えて頂けたので、しっかり作業内容を理解した上で参加できました。今振り返ると、不安に思う必要は全くありませんでしたね。

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参加中も不安なく過ごせたようで、嬉しいです。期間中のスケジュールとお手伝い内容、良かったことを教えて頂けますか?

4日間のおてつたびで、最初の日と最後の日が移動、2日目がお手伝い、3日目が地域を案内していただく日でした。

お手伝いの内容は、瀬戸内醸造所さんで今年始まった自社ワイナリー用のぶどう畑に、苗木を植え付ける作業でした。作業自体は想像よりも体力を使いましたが、大変さよりも楽しさが勝ちました。

普段の生活は家と学校の往復ばかりで、人と喋る機会があまりないので、朝から晩まで色んな人と話せることが新鮮で楽しかったです。そのおかげで短期間にも関わらず、だいぶ日本語が上達したと思います。

あと、土に触る作業をしたり、瀬戸内海などの美しい景色を見られて、自然を近くに感じられたことがとても良かったです。

大阪に来てから自然にほとんど触れてなかったんですが、地元のベルギーも留学前に通っていた大学のあるルクセンブルクも、緑がたくさんある田舎だったので、なつかしく感じました。

みんなで作業 (1)

お写真を拝見しましたが、真剣な作業の様子も、ワイワイ楽しそうな様子もとても素敵です。おてつたび中、特に印象的だったことはありますか?

地域活性化のお話を直接聞けたことです。例えば、地元の旬の食材を使った料理を提供するレストランをオープンするなど、企業が利益を追求するビジネスだけでなく、地域を盛り上げる活動をしているそうで、とても印象に残りました。

3日目に地域を案内していただくなかで出会った方からも、たくさんお話を聞きました。
彼は古い建物を直し、街並みをきれいにする取り組みをしていて、瀬戸内醸造所のワイン直売所の改修も担当されていました。

彼が「心を込めて地方の活性化をしている」と言ったことが心に残っています。こんな風に地域活性化の活動をしている人と一緒に働きたいなと思いましたね。

今までは地域活性化を難しいものと考えていて、自分にもできるとは想像していなかったのですが、おてつたび中、いろんな方からのお話を聞く中で以前よりも身近に感じました。「もしかしたら自分も地域の活性化に貢献できるのはないか」と思えるようになったんです。

印象的だったおじさんとの話(仮)

◆おてつたび後の今、思うこと

おてつたびに参加してみて、変化した部分があったんですね。変化から生まれた、将来したいことを最後にお聞きしたいです。

日本にこれからもいたいなあという “直感” は前からあったんですが、竹原に出会って、ここで就職したいという気持ちが今は芽生えています。

まずは勉強を全うしないといけないので、具体的なことはお伝え出来ませんが……。

竹原で色々な人と知り合って話を聞く中で、先ほどお話した地元の食材を使うレストランや、古い建物の良いところを残しつつ改修する大工さんなど、地域活性化に貢献できる就職機会が竹原にあることを知りました。

竹原と生まれ育ったベルギーでは、建物・植物・文化など全く違う点ばかりです。しかし自然がたくさんあることと、地方に住んで・都市へ働きに出る人が多いという町の状況が似ているため、竹原にどこか親近感を覚えたのもここで就職したい理由の一つだと思います。

日本にいたい + 自然がいっぱいで地元に雰囲気が似ているところがある + 地域活性化に自分も貢献できる就職機会がある = 竹原で就職したい

おてつたびに参加して、竹原と出会ったからこその変化だったと思います。
良い経験と旅ができる機会を頂き、本当にありがとうございました!


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フランソワさん、ありがとうございました!
「今後なにか地域活性化のためにできることを始めたら、必ずご連絡します」と言ってくれたフランソワさん。その言葉がとても嬉しかったです。私も陰ながらフランソワさんに応援の気持ちを送っております!

皆様からも、おてつたびに参加して変化したこと・新しく始めたこと などのご報告、いつでもお待ちしております👀

【インタビュー:田中沙季、西村咲笑 執筆:西村咲笑】

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⭐おてつび先データ

広島県竹原市

◆広島県竹原市公式HP
https://www.city.takehara.lg.jp

◆ひろしま竹原観光ナビ
https://www.takeharakankou.jp/


⭐今回のおてつたび先
瀬戸内醸造所〜SETOUCHIを旅するワイン・ワイナリー〜

・ 住所:広島県三原市城町3-1-1 三原港湾ビル508
・Facebook : https://www.facebook.com/setouchijozojo
・Instagramhttps://www.instagram.com/setouchijozojo/


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