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【過去編第2弾】稚内〜那覇相当?!オーストラリア2500kmドライブ旅10の思い出

こんにちは。或るサー夫婦の「ツマ」です。
ご無沙汰な記事更新になってしまい申し訳ありません。

理由としては、つぶやきでも公言していた「オーストラリア2500kmドライブ旅」の作業が進まないこと、進まないこと(泣)

というのもドライブ旅をした当時は記事にまとめて公開しようとはチラとも思っていなかったので、写真や記録が少なくかつ自分の記憶も薄れており、いつものような旅日記に仕上げられずに苦しんでおりました。

よって今回は苦肉の策として(?)印象に残っているエピソード10選という形でお送りします。

ドライブ旅は次のようなルートでした。

8/4 メルボルンにて合流
8/5 メルボルン ⇒ シドニー
8/6 シドニー ⇒ カトゥーンバ
8/7 カトゥーンバ ⇒ ダッボ
8/8 ダッボ ⇒ グーンディウィンディ
8/9 グーンディウィンディ ⇒ ブリスベン

オーストラリア全図と今回のコース
拡大バージョン

I. おてもとに涙?!

メルボルンのホテル「Bayview On The Park_Melbourne」にて未来のオットAくんと合流しました。

翌朝、腹ごしらえになにか食べようということで、日本のラーメン屋さんに入りました(店員は日本人ではないアジア系だった)。

美しく赤色に塗装された店内。
席に座ると「おてもと」だと・・・!?

JICA海外協力隊の任期を満了して日本に帰国したAくんとは異なり、まだ任期の真っただ中の私は、割り箸を見るのも久しぶり。

にもかかわらず「おてもと」という響きの懐かしさに加え、わざわざ割り箸を袋に入れるという丁寧さというか奥ゆかしさに胸を打たれました(?)

その店で注文したのは看板メニューの豚骨ラーメン。
久しぶりの本格ラーメンはとても美味しかったのですが、その店での思い出は「おてもと」が勝りました。

「おてもと」と記念撮影

II. カンガルーの悲劇

北海道をドライブした経験がある方はご存じでしょうが、北海道の道路では「シカ注意」の看板をよく目にします。

私自身、学生時代に友人と道東をドライブしたとき、夕暮れの道路にシカが急に飛び出してきて、あわや激突というヒヤッとする実体験があります。

この北海道で言う「シカ」がオーストラリアだと「カンガルー」です。

しかもこのカンガルー、内陸の道路をドライブしていると(体感で)100mおきくらいに〇骸が横たわっています・・・。

これも地方の道路を走って初めて知ることができる実情ですね・・・

ご想像にお任せします・・・

III. 野生カンガルーとのたわむれ

カトゥーンバに向かう途中でジュノランケーブに寄りました。
その道中で野生のカンガルーに遭遇!
(小さかったのでワラビーかもしれません。)

Aくんが道路脇に車を停めても逃げません。

人懐っこいカンガルー

これは近づけるかも・・と思い、Aくんがそっと車から降りて近づきます。

・・・が、逃げません!!

Aくんは握りこぶしを作り、そっとカンガルーの目の前にかざします。
するとカンガルーはエサを期待してか、こぶしに鼻を近づけるではありませんか。

Aくん、カンガルーのあまりの可愛さにメロメロ・・・。

急接近!

カンガルーがAくんに気を取られている隙に私は背中を撫でてみました。
想像していたよりもゴワゴワしていました。

IV. 3億4千年のロマン

当初の旅程プランではメルボルンからブリスベンまでほぼ直線で縦断する予定でしたが、Aくんたっての希望でブルーマウンテンに立ち寄ることになり、シドニー経由になりました。

翌朝からブルーマウンテンを満喫するため、ふもとのカトゥーンバに向かう途中、Aくんが「ジュランケーブ」に立ち寄りたいと言い出します。

というのも理科教師のAくんがオーストラリアに来た目的の一つに世界最古の生物「ストロマトライト」を見たい!!というものがあり、それがジュノランケーブにあるという情報がネットに書かれていたのを見つけたのです。

ジュノランケーブとは「世界最古の鍾乳洞」です。
なんと3億4千年前に形成されたそうですよ。

見学ツアーに申し込み、いざ鍾乳洞へ!
中は乳白色の氷柱のような石灰岩が空間を埋め尽くしていました。
地面から築かれたものと天井から伸びてきたものとがくっついた箇所もありました。

神秘的な空間
上からと下からとが連結した箇所
光を当てると透けて見える

お目当てのストロマトライトはというと・・・全く説明されませんでした。
ツアー後、Aくんは案内人に質問しましたが理解されない様子・・・。

後で調べたところによると、生きたストロマトライトは海に生息しているようなので鍾乳洞にはいないということなのでしょう。
(でも化石はあるようだったが・・・?)

V. 人類にとっては偉大な飛躍

大自然の真ん中に突如として現れる大きなお椀。
パークス天文台の電波望遠鏡です。

これはなんと、アポロ11号が月面着陸した際にアームストロング船長が地球に送った有名なメッセージ・・・

That’s one small step for a man, one giant leap for mankind.
一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である

ニール・アームストロング

・・・を受信した電波望遠鏡なのです!

巨大な反射鏡を目指して車を進めると、施設の門が閉まっています。

ここまで来てまさか休業日ではなかろうな・・・!
と心配しましたがよく見ると手動で門を開けられそうです。

門が開くなら休みではあるまい・・
と車を降りて門を開け、通過してから門を閉じて中に入りました。

すると小さな駐車場があり、車が何台か停まっていて一安心。

間近で見える電波望遠鏡は大きくて圧巻です。
2人とも少々興奮気味に写真をパシャパシャ撮っていました。

すると・・・
スタッフの男性が険悪な雰囲気を漂わせてこちらに近づいてきます。

「何をしているんだ!門が閉まっていただろう!」

こちらはびっくり仰天。
なぜ怒られているのか見当がつきません。

私達のポカン(?)ぶりが伝わったのでしょう。
スタッフの方が丁寧に説明してくれました。

「一般客の入り口は向こう側でここは職員オンリー。移動しなさい。」

やっと理解できた私達は繰り返し謝罪し、来た時と同じ門から出て、一般客用の駐車場に向かいました。

そこには展示施設が併設されており、確かにここが正門だわ・・と納得。
しかし、施設の中から見る天文台は少し離れていて小さく感じました。

パークスの電波望遠鏡
(間近で撮影したものの掲載は自粛します。)

VI. 空が広すぎる

オーストラリアドライブとは、だだっ広い自然の中をひたすら駆け抜けることを指します。
そこにある空は広すぎて怖いほどでした。

空が広すぎる

オーストラリアはこの時冬だったので乾燥しており、後輪からものすごい砂煙が舞っているのがサイドミラーから見受けられました。

おかげて車は埃まみれです。

オアシスのような街と街の間の道は基本的に空いており、車を見たりすれ違ったりするのは稀です。

あるのはただただカンガルーの・・(自粛)

ナビが「800m先・・」とかフツーに言う
ずっと一本道
牛がいた!

VII. ジュガードイノベーション

ドライブ旅ゴールのブリスベンでは「Somewheretostay Backpackers_Brisbane」というバックパッカーズホテルに宿泊しました。

早い時間にホテルに着いたので洗濯機で衣服を洗うことにしたのですが、肝心の洗濯用洗剤がない。

私がその辺で買ってくるか、と思ったその時、Aくんが「石鹸あるよ~」とリュックからなにやら取り出します。

それは、固形のボディー石鹸・・・?!

「同じ(?)石鹸だから洗濯にも使えるよ!」

というのがAくんの主張です。

しかし固形石鹸を洗濯機に入れて回したところで溶けないのですが、Aくんはまたもやリュックをゴソゴソ・・・
取り出したのはプラスチックの使い捨てのフォークです。

そしてなんと、固形石鹸を削り始めるではありませんか。

「ないものは作る。コレ、ジュガードイノベーション!!」

と満面の笑みで言い放ちます。

「ジュガードイノベーション」とはインド発の考え方で、限られたリソースで即席の解決方法を見つけることを指します。

JICA海外協力隊員として、ソロモン諸島の何の実験道具もない理科室で創意工夫しながら子どもたちとさまざまな実験を行ってきた経験から「ジュガードイノベーション」という発想にひどく共鳴していたのです。

結果、洗濯された衣服にはところどころ溶け切らなかった石鹸が付着していましたが、いい香りはしていたので多少なりとも洗浄はされたのだと思います。

固形石鹸を削るAくん

VIII.夜景とオシャレストラン

二人でいられる最後の夜は、マウント・クーサという山に行って夜景を見ました。

展望台のすぐ横にオシャレなレストランがあり、店員に聞いてみると一番隅っこにある小さな席なら空いているということだったので入りました。

私が頼んだのはサーモンのプレート。
キレイに盛り付けられた食事をしたのは久しぶりでした。

サーモンのプレート

Aくんも私も小汚い(?)格好だったので、場違い感にのまれそうです。
記念撮影をお願いしたその写真にも緊張感が漂っています・・!

よくこの服で店に入れたな・・

IX.花束とともにバイバイ

実はAくんと合流したとき、Aくんから小さな花束をプレゼントしてもらいました。

その後、その花束は私達と一緒に6日間のドライブを旅しました。

しかしいよいよレンタカーを返却するというその時、私は花束をそばに置いておきたい気持ちがありつつ翌日に帰るソロモン諸島には持って帰れないのでどうしようかと悩んでいると、

「車に乗せたままでいいよ。オレの自己満で買ったんだから。」

とAくんが言いました。

私は後ろ髪引かれる思いでしたがどうすることもできないので、レンタカーの助手席背中のポケットに挟んで、お別れの記念に写真を撮って、Aくんがレンタカー屋に車を返却しに行くのを見送りました。

2500km共にしたレンタカー(ありがとう!)
バイバイ、花束

X.罰金大国オーストラリア

これはおまけ話なのですが、オーストラリアはスピード違反の罰金大国であることをご存じでしょうか。

大変悔しいのですが、あんなに見晴らしがよくて車も空いているのにスピード違反にはとても厳しいのです。

そして恐ろしいことに、オーストラリアドライブ旅の記憶も薄れてきた約9か月後、恐怖の書類が自宅に届きます。

内容としては、どこかでオービスに捉えられた罰金通知でした。
その額なんと、330オーストラリアドル。
日本円に換算すると約3万円です・・・!ヒエー!

海を渡った罰金通知書

ちなみに罰金額はオーバーした速度によって異なるようですよ。
(ちょっとの速度オーバーでも万単位です。)

あんなに走りやすい道路ならばカンガルーとの衝突以外事故にならないやん!と思いつつAくんと割り勘でシブシブ支払いましたとさ。

スリー・シスターズ(ブルー・マウンテンズ国立公園)
オペラハウスにて

今回の走行距離約2500km※
(メルボルン/ビクトリア州~ブリスベン/クイーンズランド州)
※シドニー経由、パークスへの寄り道を含みます。

* * *

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こんにちは。
或るアラサー夫婦の非凡な日常の「ツマ」です。
今回の記事をお読み下さりありがとうございました!

私達夫婦はソロモン諸島という南の島で出会いました。
体力をあり余らせている私達は夫婦で冒険旅をしたり、ボディービルダーを目指して筋トレに励んだり【オット】、マラソンにハマったり【ツマ】と非凡な日常を送っています。
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