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ところかまわずナスかじり

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2020年7月の記事一覧

― 第二十六話 もどき ―

博士「うん、(プッ)できた。」

助手「ちょっと博士!屁こかないでくださいよっ!寒いから窓全部閉めてんすよっ!」

博士「うむ。まぁ、できた。」

助手「まったく・・・。で、何が出来たんすか?」

博士「これじゃ。これが『もどき』じゃ。」

助手「は?」

博士「『もどき』じゃ。」

助手「・・・あの、・・・『がんもどき』、みたいな?」

博士「・・・・・・・・ふふっ。」

助手「うっすら笑わない

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― 第二十五話 事故 ―

男「ふふ、君に会ったことがそもそも事故みたいなものさ。」

女「あ、あなた、大丈夫ですかぁっ?!ちょっと皆さん、事故ですっ!助けてくださぁいっ!あなたっ、血だらけですよ!誰かぁっ、早く救急車を呼んでください!あぁっ、エンジンから火がっ!」

男「ふふっ。ありがとう。でも、俺はまだまだ燃え足りないのさ・・・。」

― 第二十四話 地獄にて ―

 いやぁ、まだ心の傷は癒えちゃいないんだけどねぇ。でもまぁ、ほら、明るく生きてりゃいいことあるよ、って言うじゃん?

 まぁ、あの時はさ、なんせ、自分が死んじゃったんだから。そりゃあもう、がっくりしたもんな。自分でさ、分かんのよ、死んでるってさ。だって動いてないもん、心臓。もう、いやんなっちゃったよ。はははは!

 でさぁ、川渡って行ったんだよ、ヘル。地獄。
 川で舟に乗せられて行ったんだけどさぁ

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― 第二十三話 連絡帳 ―

<幼稚園教諭:伊達敦子記『ウサキちゃんはお花を見るといつも嬉しそうに笑います。』>

検察「みなさんっ!この記載をご覧くださいっ!これこそまさにこの幼稚園教諭、伊達敦子が園児にヘロインを打っていた、という証拠でございます!」

伊達被告「ひ、ひどいわっ!あれがヘロインだと分かってたら私も注射なんてしませんでした!わ、私はただっ、ウサキちゃんの顔色が悪いからビタミンを打とうとしただけなんですっ!」

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― 第二十二話 名付け親 ―

祖父「う~ん!よしっ!この子を『ジョリジョリソルゾー』と名付ける!」

父・母「え・・・」

― 第二十一話 英語の勉強 ―

 英語で‟cook”とは『料理人』のことである。そして『男のイチモツ』のことを英語で‟cock”と言う。日本語に於いてはどちらも『コック』と発音する。なので、日本語で『コック』と言えば、『料理人のイチモツ』ということである。

― 第二十話 偉い人 ―

偉い人「え~、今回でもう67回目でございます。」

聴衆「すっごぉ~いっ!!67回目ですって!」

聴衆「ほんとよねぇ!信じられないわぁ!」

聴衆「やっぱり偉人よねぇ!」

聴衆「私たちとおんなじ人間とはとても思えないわよねぇ!」

聴衆「ほんと、ほんとぉ!」

― 第十九話 世界の始まりと終わり ―

母親「マリコっ!またそんなことをしてっ!」

マリコ「だって、ママ。・・・私、もう疲れちゃったの。」

母親「あんたねぇ、失恋する度に新しい世界を作っちゃったら私たちの価値が下がっちゃうって何度言ったらわかるのよ!」

マリコ「なにが『神』よっ!なにが『全知全能』よっ!笑わせないでよっ!『神』なんてクソくらえだわ!」

母親「まぁぁっ!!な、なんて不謹慎なっ!どこでそんなこと教わったの!」

マリ

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― 第十八話 試験会場にて ―

試験開始1分前・・・

受験生「すいません、ちょっと質問があるのですが。」

試験監督「質問?!あなた達はいつもそうだっ!『質問があります』といいながら、本当は何もありゃしないっ!そうっ、あなた達には何もないっ!たかがこんな試験ごときに何年も費やしてっ!そしてっ!合格してなんだっ!束の間の幸せってやつにでも浸りたいか?えぇっ?!どうせお前らの人生なんてカスだっ!宇宙にとっては何の役にも立ちゃぁしな

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― 第十七話 父と息子 ―

釣り場にて・・・

息子「ねぇ、父ちゃん。」

父「ん、なんだぁ、マコト?」

息子「・・・あのさ、僕らの竿って、エサ付けてないよね。エサ付けてなくても釣れるの?」

父「なぁんだ、そんなことか!はぁっはっはっはっ!父さんはまた、誕生日のプレゼントをねだられるのかと思ったぞぉ!はぁっはっはっは!」

― 第十六話 社長室にて ―

(ガチャッ)

男「うわー、広いなぁ!」

不動産屋「そうでしょうとも、そうでしょうとも。だってあなた、社長室ですよ。」

男「そうですよねぇ!いやー、さすが社長室だよなぁ!あ!あれは、なんですか?」

不動産屋「ん?あぁ、あれは先日アマゾンから取り寄せたモノでございますよ。まだ学会にも発表されてない鳥でございましてね。つい先日、現地で発見されたばかりのヤツでございます。」

男「へえぇぇ!さすが

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― 第十五話 セミ ―

オイラはボーカルだったのさ。
ある日、コーロギやろーがあらわれて、オイラのポジション盗ったのさ。
コーロギやろーなんてさぁ、なに言ってんだかわかんねぇよ、ねぇ?
オイラなんかはわかりやすいや。「ミーン、ミーン」っつってさ。
セミの中でもさ、色々温度差あるんだけど、アブラゼミやろーなんかはさ、「ジー、ジー」って、しめっぽくていけねぇや。
あと、ヒグラシのやろー。ありゃあ、大衆受けしねぇーっつうの。

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― 第十四話 滝つぼ ―

中年の男「まてっ!はやまるんじゃないっ!」

若い男「いやっ、行かせてください!俺なんてもう死んだ方が・・・」

中年の男「いったいどうしたんだ?俺でよければ話を聞いてやるよ。」

若い男「・・・じ、実は俺、スシ屋で働いてるんっすが、なかなか上手く巻けなくて、親方っから怒鳴られてばかりで・・・。」

中年の男「そうだったのか。いや、仕事ってのは生易しいものじゃないからなぁ。ましてや、スシ屋なんてな

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