銘菓かもたまご

日記を書きます。

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最近の記事

結局他人に興味がない

今月、職場の新人が一人辞める。うちの職場は良くも悪くも個人主義、それでいて体質の古い業界なので、合わない人にはとことん合わない環境だ。しかし辞める新人は、辞意表明をした二週間前の研修期間終了時面談では「今後も働いていきたい」と元気よく返事をしたそうで、そのことについてついクヨクヨと考えてしまっている。考えたところで仕方のない、もはや取返しのつかない局面でなおクヨクヨと悲観的にものを考える不治の呪いにかかっているのだ。 業務上、さまざまな会社に出入りする。そこで担当者や周囲の愚

    • 過ぎて初めて自省する

      トラブルや懸念事項のただ中にある時、誰かにそれを伝えるのが苦手だ。 たいていは解決した時になってから知人友人に共有をし、そういう時はしばしば、相談してくれて良かったのにと言われることもある。これは前にも言ったかもしれないが、手負いの獣のごとく、おのれのウィークポイントを晒したがらないのである。 …と書くとまるで友人諸氏を信用していないかのようだが、そういうわけではなく、むしろ自分を信用していないからこそ共有しないのだ。相談するハードルが高いと言ってもいい。何かしらを抱えて、一

      • 法的に認められない扶養家族

        が増えました。 お掃除ロボット、iRobot社のルンバ コンボ j7+です。 調べたことがある人ならご理解いただけると思うが、お掃除ロボットと聞いてたいていの人が思いつく筆頭のルンバ、こいつは――高い。とにかく高い。 エントリーモデルの機種ならまあ手が届く値段だが、それでも大体4万円はする。そしてお掃除ロボットはゴミステーションの有無とAIの性能が全てと言っても過言ではなく(とどのレビューでも言っていた)、快適に運用できるであろう機種を選ぼうとすると10万円を超えてくる。お

        • 食洗器は神ってワケ

          引っ越して二か月あまり経った。 いまだに「ここが自分の家だ」という感慨は一切なく、毎日よその土地にお邪魔しているようなよそよそしさを覚えてはいるものの、住み心地に関しては現時点ではすべてにおいて旧居1Kマンションを上回っている。 RTAと揶揄されはしたものの、これでもそれなりに『買ったあと後悔したらどうしよう』『もし後悔しても一生付き合うことになるんだよな』などという不安はあった。 しかしながら、現在のところそれは全て杞憂となっている。もちろん多少の不便さや不満はあれど、目

        結局他人に興味がない

          加害の怯え

          激しくぶつかられた拍子に後ろへ跳ね飛ばされた後頭部が、したたかに背後のポールにぶつかる。呻き声が思わずこぼれた。衝撃に揺らぐ視界のさなか、咄嗟に振り返って見やった相手——すなわち、ぶつかってきた張本人は、ひどく怯えた表情でこちらを見ていた。紛れもない怯えと焦りを残し、そして私を置き去りにして、足早に立ち去る。 怯えていた。彼は確かに怯えていた。違う、僕はそんなつもりではなかったと、口を開いたなら言い訳をしたろうか。だがそれを確かめるすべはない。 私は追いかけることを諦め、多く

          無益さと愛しさ

          人間を含め、あらゆる生物において、自身の内部に発生する情動は嘘偽りのない真実である。 食欲、睡眠欲、性欲といった(有性生殖をおこなう生物における)原始的な欲求はもちろんのこと、命が脅かされた時に生じる恐怖心や敵意や暴力性、もっと文化的なところであれば、喜びや悲しみといった感情だって真実だ。発生した時点で私やあなたの中に”存在する”それは、歪んだ認知であったとしても、間違いなく私やあなたの本質に在る真実だ。 真実なのだが、人間は知性を、知性に伴う理性を獲得するにあたり本能的な

          無益さと愛しさ

          誠意をくれや

          誠実でありたい。 そう言うたび、Vシネやアウトローものが好きな父親には「やくざみたいだな」とわかりにくいジョークを飛ばされるが、これは本心だ。私は誠実でありたい。たとえ誰かが不誠実であろうとも、はなはだしい不誠実を受けようとも、せめて私が誰かに何かを与えるときは出来る限り誠実でありたいと思っている。だって後ろめたくなりたくないもの。かつて、思春期だった私が憎悪し嫌悪した、不誠実な大人たちと同じ道をたどるなんてこと、絶対にしたくないもの。あと自分が真に誠実なら、他人に言い返さ

          10年以上前の創作を平気で出しやがる

          こういう奴、いるよね。私です。 いきなり何?という話だが、そういえば以前に昨日書いた記事と似たような内容の詩を書いたなあ、とふと思い出したのだ。 これは高校生の頃から続けている——と言ってもここ十年めっきり頻度が落ちて、『続けている』と称するにはいささか抵抗があるのだが——ただただひたすら詩を書くだけのブログだ。趣味らしく緩くだらしなく、けれどもある程度の矜持を持って自由詩を書いているから面倒なことを言うが、いわゆるポエムではない。ポエムとは主に恋愛の詩を指し、このブログ

          10年以上前の創作を平気で出しやがる

          独身は孤独らしい

          家を買うことになった、という最後の記事を書いて三ヶ月経った。 なぜこんなにも日が空いたのかというとやはり家を買ったからである。あれから無事どうにかこうにか契約にこぎつけ、引越しも完了し、未だ終わらない荷ほどきから目を背けながら、引っ越したらやりたかったことをこなすうちに一日が終わる日々を繰り返していたら三ヶ月が経過していた。『生活』というタスクに活動時間の大半を割いている今、いくらこなしても記憶に残らない一日を積み重ねていくことに虚無感をおぼえながら、「わたしは今丁寧な暮らし

          独身は孤独らしい

          責任を持ちたくない

          長らく優柔不断だと信じて生きてきたが、もしかしたらそんなことはないのかもしれない。 家を買うことになった。 いや、他人事のように言っているが選んだのも決めたのも当然私である。家を買おうかなあ、と考え始めたのが昨年の10月で、それからネットで物件を物色し続け、そうして今年の1月初週に不動産屋の門を叩いた。年内に決まれば早い方だとみていたのに、蓋を開けたら内覧2日目にして決めてしまった。 というわけでこれからローン返済生活の始まりである。まさか今年どころか年始に決まると思っていな

          責任を持ちたくない

          飼育系ブログでよくあるアレ

          今回は日記ではなく、チンチラを飼い始めての備忘録になる。主には牧草の給餌記録なので、興味がない人にはなんのこっちゃという話だろう。 一応知らない人のために軽く触れると、チンチラの主食はチモシーというイネ科の牧草だ。だがこの牧草の好みには、まあかなりのバラつきがある。例えるなら米にも産地や育成法や品種で味の違いがあるように、牧草もアメリカ産・カナダ産などで風味等が変わるらしいのだ。米と違って(おそらく)品種はないだろうが、植物である以上天候や風土によって同じ牧草でも違いが出る、

          飼育系ブログでよくあるアレ

          寂寞の愛しさ

           空港行きの電車の中で、私はイヤホンをつける。一泊二日をともにしていた知人と別れたからだ。これからは一人で、誰かの言葉に耳を傾ける必要はないし、私から言葉を発する必要もない。雑踏の音に蓋をした時、どっと疲労が足元をすくう。ともすると歩けないと喚いてしまいそうな、かかとのひび割れそうな痛みは幻だ。私はまだ歩けるし、歩いてゆかねばならない。  運良く座ることのできたシートは不自然に温かく、必要以上に身が沈む。深く、深く腰掛けて、ぼんやりと窓の外を眺めた。東日本は日没が早く、窓は既

          くだを巻いているだけ

          自分が歳を取ったせいなのだろうなあ、と思うことがある。 自分より若い――特に10歳以上離れているような――人とやり取りをして、向こうの言葉や文脈が読み取れなかったり、逆に向こうがこちらの文脈を汲んでくれなかったりする時だ。要するにジェネレーションギャップというものを感じることが増えた。 古今東西あらゆる文献で「近頃の若者は」という記述が見つかっている。ジェネレーションギャップは全人類がやがて抱くものなのだと歴史が証明しているわけだ。これはかつて、若かりし頃の私も知っていた事実

          くだを巻いているだけ

          好きなバンドの話しかしてない

          信仰。 信仰なんだよ。 突然何を言い出すのかという話だが、私の最も敬愛する存在の一つがTOOLというバンドである。 ここ最近はチンチラとの生活に追われ、日記を書くということすら脳内タスクからすっぽ抜けていたのだが、そんな折久々に彼らの曲を聴いたのが今日だ。生活に追われる日というものは生命としてある種充実した状態に他ならないが、情緒は緩やかに麻痺していく。その方が『生きる』ために有利だからだ。つまらない繊細さは生存において枷となり得る。 惰性的な生活が続いた時、私は決まってT

          好きなバンドの話しかしてない

          影を殴る

          何かとアクシデントに見舞われることが多い。 更新していなかったここ数日の間にチンチラが家にやって来たわけだが、そこでもちょっとしたアクシデントがあった。 一度見学をし、その際にお迎えする子を決定した。その時に見せてもらったのは計3匹。いずれもスタンダード(グレー)である。その中でも比較的淡いグレーが特徴的な、穏やかでかつ好奇心旺盛な女の子に決めた。 のだが、再訪すると「実は…」と説明を受ける。何でも、女の子だと伝えていたが実は間違いで、私が決めた子は実は男の子だったそうだ。

          悪質な傍観者

          職場はいわゆる賃貸オフィスだ。給湯室にあたる箇所は共有エリアにあたり、原則賃貸者のみの使用となっているが実質誰でも使用することができる。 パートさんに給湯室へペーパータオルを置いても良いか?と聞かれた。なぜ私に聞くのか、いやまあ備品管理もなぜか担当していることになっているからなのだが。聞いてくれたのはありがたいなあと思いながら却下した。 私は原則他人が嫌いだ。まったく信用していない。備品の設置箇所が一つ増えるということは、即ち備品を散らかす箇所が一つ増えるのと同義である。既に