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責任を持ちたくない

長らく優柔不断だと信じて生きてきたが、もしかしたらそんなことはないのかもしれない。
家を買うことになった。
いや、他人事のように言っているが選んだのも決めたのも当然私である。家を買おうかなあ、と考え始めたのが昨年の10月で、それからネットで物件を物色し続け、そうして今年の1月初週に不動産屋の門を叩いた。年内に決まれば早い方だとみていたのに、蓋を開けたら内覧2日目にして決めてしまった。
というわけでこれからローン返済生活の始まりである。まさか今年どころか年始に決まると思っていなかったので、つい先月にはスマートフォンの機種変更に金を使ったし貯金は笑えるくらいできていない。ちなみにしばらく更新がなかったのは機種変更の折にnoteへログインできなくなったためです。
購入時の諸費用はきちんと計算したが、更に退去時・転居時の費用がどれくらいかかるのかも不透明である。多分払えない金額ではない。多分。予想だと一時的にギリギリの生活を強いられる程度で済みそうだ。預金残高とのチキンレース、ひりつくじゃねえの。
まあまだ本決まりではないのだが、よほどの事態が起きない限りは100%確定しているようなものである。これで容易く死ねなくなったなあ、という感じだ。深刻な事故や病気のリスクも避けなければなるまい。いま住んでいる賃貸が家賃バカ高なので現状よりは安く済むはずだが、それでも固定資産税なんかもあるし、少なくとも今のちゃらんぽらんな金の使い方はほんの少しだけでも改める必要があるだろう。何しろ私にはローンがある。じじばばになっても払い続けねばならないローンがあるのだ。

友人から「RTA」と揶揄されたものの、予定よりはるかに早く家を買ったのはもちろん理由がある。何しろめちゃくちゃ良い家なのだ。だから非常に楽しみで、今からどんな家具を置こうか、どんな生活をしようかと想像を膨らませている。おしゃれな家にするとかそういう気概はないが、とにかく余裕のある城を持てるのはうれしい。都会の賃貸に絶望し続けていただけにとてもうれしい。チンチラの飼育用品に居住スペースを侵食されることもなくなるのだ。いいなあ。ゆくゆくはルンバとか乾燥機付き洗濯機とか買ってハウスキーピングをすべてゆだねてしまいたいなあ。ローンの返済もあるけれど、それでも払い終えれば『終の住処』が手に入るんだもんな。すげえや。がんばって働いて繰り上げ返済とかもしていかねえとなあ。あとは隣人が良い人だったら最高だなあ。


優柔不断どうこう以前に向こう見ずなだけだなこれは。
来年には手放す、なんてことがないよう頑張ります。