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飼育系ブログでよくあるアレ

今回は日記ではなく、チンチラを飼い始めての備忘録になる。主には牧草の給餌記録なので、興味がない人にはなんのこっちゃという話だろう。
一応知らない人のために軽く触れると、チンチラの主食はチモシーというイネ科の牧草だ。だがこの牧草の好みには、まあかなりのバラつきがある。例えるなら米にも産地や育成法や品種で味の違いがあるように、牧草もアメリカ産・カナダ産などで風味等が変わるらしいのだ。米と違って(おそらく)品種はないだろうが、植物である以上天候や風土によって同じ牧草でも違いが出る、ということだろう。
更に細かく言えば、乾燥方法であるとか、乾燥した牧草のプレス具合であるとか。あとは最初に刈り取ったものを一番刈り、一番刈りの後に生えてきたものを二番刈りなどと呼んだりもする。一番刈りが最も栄養価が高いが最も固く、二番刈りは柔らかいが一番刈りよりも栄養に欠ける、などの特徴がある。
などと調べようと思ったらいくらでも情報が出てくる。もはやPCのカスタムと遜色ない…は言い過ぎかもしれないが、それくらいに情報がある。そしてそれはつまり、『チモシーはとにかく好まれにくいし飽きられやすい』傾向にあるというわけだ。端的に言うと美味しくないのだと思う。大して美味しくない草なら、そりゃ飽きも早く来るというものだ。
歴史的に・客観的に見て圧倒的に美味いのは白米の方だ。私は玄米も好きだが、毎日玄米を食べる自信はない。それと似たようなものなのかもしれない、と思っている。

とにかく飽きられるし好まれにくい、でも健康のためにチモシーを主食にして欲しい。その結果、世の中にはチモシー牧草商品が有象無象に存在する。これがまあ厄介だ。チンチラどころか牧草が主食の動物を飼ったことがなかったため、どれが良いのか見当もつかない。いろいろな情報を漁っても結論は『個体ごとの好み』である。いやまあそりゃそうだろうよ。にしたって選択肢が多すぎるだろう。どんだけ飽きられてんだよチモシー。

というわけで、現在は様々なチモシーを手当たり次第に試している。幸い好き嫌いをあまりしない個体のようで現在のところ明確に嫌う商品はなかったが、細かな反応はやはり違っていた。
あとは値段もかなり重要なので、そのあたりも含めて時系列順に記録していく。

書いてみたらそこそこ量があったので、今回は目次も載せておきます。


なお、ショップURLは当時買ったショップのもので、別に最安ショップというわけではないので、もし参考にされる場合は自分で調べることをオススメします。
 


これまで試してきた牧草一覧

①令和4年産 スーパープレミアムホースチモシーチャック袋(LeafCorporation)

2023年10月購入時点
単価:498円
入数:600g
100gあたりの単価:83円

食いつき:★★☆☆☆
コスパ:★★★★★

所感:
最初に購入したチモシー。ロング丈で、茎がそこそこ多め。
固くて長い方が歯のためには良いが、柔らかい葉以外は食べないことも多かった。与えた分の4割程度は廃棄する程度。
うちのチンチラは固すぎる茎を食べない傾向があるため、ロング丈を選ぶならダブルプレスや二番刈りを選んだ方がいいかもしれない。

②バニーグレードチモシーPRO(マルカン)

2023年10月購入時点
単価:510円
入数:550g
100gあたりの単価:92円

食いつき:★★★☆☆
コスパ:★★★★★

所感:
①とあわせて購入したもの。ペットショップにも売っているのが魅力。
コスパに対して食いつきは割と良く、また丈が短いためか食べきりやすい。長いのを咀嚼し続けるのはチンチラも面倒なのだろうか。廃棄量は与えた分の2.5~3割。茶色くなった草がやや多め。
香りはいかにも牧草で、個人的には好みだった。ストック検討の余地あり。

③PREMIUM MIX 1番刈りチモシー x アルファルファ混合牧草(EXTOLEVEL)

2023年10月購入時点
単価:3,084円
入数:500g×2袋
100gあたりの単価:308.4円

食いつき:★★★★★
コスパ:★☆☆☆☆

所感:
現時点で最も食いつきが良く、そして最もコスパの悪い製品。
『EXTOLEVELはヤバイ』という噂を聞いて購入したが、噂に違わぬ食いつきの良さだった。
この製品には嗜好性の高いアルファルファ牧草が入っており、ほんのりスパイシーな香りが特徴的。アルファルファの香りがチモシーにも移っているのか、ロング丈で固めにもかかわらず、チモシーもよく食べてくれる。廃棄量は2割程度。
最後は粉になったクズがかなり残ってはいたが、ほとんどがアルファルファの葉部分?なので、おやつ代わりに与えて全て食べきった。
日常使用は正直難しいが、いざという時の選択肢としてとても心強い。

④PASTURE PREMIUM FEEL/令和5年極上新刈ソフトチモシー1番刈(EXTOLEVEL)

2023年11月購入時点
単価:1,210円
入数:500g
100gあたりの単価:242円

食いつき:★★★☆☆
コスパ:★★☆☆☆

所感:
値段の割に食いつきはそこそこ、といった印象。長さにはかなりばらつきがあり、15cm程度のショート丈が中心のパッケージもあれば、20cm超の長い物ばかりのパッケージもあった。
他のチモシーと決定的に違ったのは香りで、開けた瞬間に青草の匂いがする。新刈ということもあり、新鮮さでは類を見ないクオリティだろう。
ただ、残念ながら我が家のチンチラにはそこまで受けが良くなかった。廃棄量は3.5~4割といったところで、③の食いつきが異常だったのはアルファルファの恩恵だったらしい。安い牧草で済むのはありがたい限りではあるが。
そしてショート丈だとよく食べ、ロング丈だと残しやすいことがこのあたりで判明した。

番外:ロイヤルアルファルファ 350g(Royal Chinchilla)

2023年11月購入時点
単価:980円
入数:350g
100gあたりの単価:280円

食いつき:★★★★☆
コスパ:★★☆☆☆

チモシーとアルファルファを別々に購入して自分で混ぜれば、比率も調節しやすいし安いのでは?と思って購入したアルファルファ牧草。コスパとしてはあまり良くないが、あまり多く与えたくないし300g前後のものが欲しかったのでちょうど良いサイズ。
やはりスパイシーな香りがする。サイト内説明にもあるように茎が多く、嗜好性としては③に劣るもののそれでも食いつきはチモシーとは段違いだ。
我が家のチンチラは現在成長期のため毎日10~15本程度を混ぜて与えている。結果的にチモシーを食べる割合も増えた。


試す予定のもの

パスチャーチモシー(ハイペット)

2023年12月購入時点
単価:300円
入数:450g
100gあたりの単価:66.7円

お試し価格で安かったので買った。普段は550円前後らしい。

お試し 7種類 セット(うさぎの牧草ネイチャーブリード)

まだ購入していないが、50g×7種類のお試しセットらしい。

お試しセット牧草(牧草市場)

同上。特にウサギ界で?評判が良いらしい。

ハーブ入り香りの牧草 Herbs & Timothy / Rose Buds & Red Clover(Bunny Garden)

ウサギ界で有名らしいお店。花入りは見たことがなかったので、健康に差しさわりの無い範囲でちょっと試してみたい。

ハーベストスタックスウェスタンチモシー(OXBOW)

2023年12月購入時点
単価:2,100円
入数:992g/6タブレット
100gあたりの単価:211.7円/350円

外泊時の留守番用として購入。

やみつきむしゃむしゃソフトヘイバー(川井)

2023年12月購入時点
単価:1,395円
入数:30g×計8束
1束あたりの単価:174.5円

同じく外泊時の留守番用として。



廃棄分を含め、牧草500gは大体2週間弱で消費する。つまり食費だけをとっても、最低で月に1,000円はかかるわけだ。
もちろん彼女の健康のために出す金は惜しまないつもりだが、かといって湯水のようにジャブジャブ散財するわけにもいかない。また贅沢が良いとも限らない。できることなら体に良く、当チンチラの食いつきも悪くなく、なおかつコストの抑えられた品を見つけたいものだ。それもできれば3種類くらいは。
しかし目下のネックはストック場所である。牧草500g、けっこうでかいんだこれが。早くも置き場所に限界を感じ始めている。ああ倉庫が欲しい。チンチラ用品をストックできる倉庫が欲しい。チンチラ用の部屋も欲しい。
やはり買うしかないのか、家を……。