この記事は、小学生が親の手伝いなしで弁当を作る「弁当の日」の素晴らしさを伝える記事です。
男子児童の2人、自分たちで弁当を作りました。
すばらしいドヤ顔です。
両手に弁当を持つ男の子。
堂々とした表情を見てください。
輝く笑顔の女子児童たち。
お弁当もおいしそうです。
なぜ、こんなにも自信に満ちあふれた表情をしているのでしょうか?
それは、「弁当を自分で作ったから」です。
「弁当の日」という取り組みの成果です。
私は教師として「弁当の日」を体験しました。
弁当の日」を経験することで、子どもは単なる調理技術の向上だけではなく、自信・食べ物への感謝・家族の絆など様々な面で成長していきます。
以下は、ある男の子の感想です。
次は、彼の母親の話です。
私が今回、この記事を書く目的はつぎのとおりです。
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◆教室では学べないことを学べる「弁当の日」の素晴らしさを知ってもらう
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1.「弁当の日」とは?
「弁当の日」とは、
という取り組みです。
発案者は、香川県にある滝宮小学校の校長(2001年当時)の竹下和男先生です。
すでに退職されていますが、敬意を込めて竹下先生と記します。
弁当の日には、『親は決して手伝わないで』という決まりがあります。
親や先生は、その出来具合を批評も評価もしません。
弁当の日」の主眼は調理技術の向上ではありません。
弁当を作った子どもの感想を紹介しましょう。
次は、ある男子児童の保護者の感想を紹介しましょう。
弁当作りを通じて『家族の絆』を深め、『生きる力』を伸ばしているのです。(他にも、成長の様子はたくさんあります。別の機会に必ず紹介します)
2001年から香川県の公立小学校で始まった「弁当の日」の取り組みは、全国で1916校に広がりました。(2020年2月13日現在。こちらのサイトより)
2.「弁当の日」の実施に至るまで
しかし、実際に取り組みが始まる前は反対の声と困難な壁がありました。
「子ども」と「保護者」の板挟みである教員が、
「学校」という安全を確保されるべき立場で、
「弁当作り」という本来やらなくても済むこと
を実施するのは、本当に難しいことなのです。
私も教員なので、よく理解できます。
実に実によく理解できます。
また、竹下先生自身も「弁当の日」のリスクについて語っています。
さらに、竹下先生は、不安を語っています。
■教師、子ども、保護者からの否定的な声。
■校長としてのリスク。
二つの大きな壁が立ちはだかります。
しかし、竹下先生は、ある信念にもとづき覚悟を決めました。
自身の地位より子どもたちの成長を優先する姿は、教員の鏡です。
残る課題は【教師、子ども、保護者】からの否定の声。
これは、ある戦略で乗り越えます。
はたして、その戦略とは??
どうしても文が長くなってしまうので、「つづく」という形にします。
この記事のタイトルの「なぜ弁当を自分で作ると子どもは成長するのか? 」の回答は、記事の連載中に明らかになります。
引用した部分は、note上で読みやすくなるよう改行などを加えました。
また、太字にしたのも私です。
参考文献一覧は、こちらです(外部サイトにまとめてあります)