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不定期通信

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#仕事

備忘録:勝算の掴み方

備忘録:勝算の掴み方

現在の売り上げならは赤字になる事はありません、ちゃんとペイできます。
これが最初のプレゼンテーションであったが、次の手はどれくらいの付加価値とか黒字を出せるかって話だと思っている。
当院のキャパであれば安全にできる買い物です、と言うことは十分に示したが、その機械によって得ることができる利益はなんぞや、と言う話題が次なるテーマである。
つまり、収益を上げるだけの力がなければ、新規の買い物をしてちゃん

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勤労自体が存在証明

勤労自体が存在証明

業績を上げないとクビになるわけじゃないけれど、自分の存在価値を示すことは必要だと思う。
誰から見ても分かり易い必要不可欠な存在ではない雑兵故に戦果を示さねばならない。
これは自分自身の利益になる事はもちろん、自分の師匠や上司への恩返しだと思う。
特に僕のようなイレギュラーバウンドに理解を示し放牧してくれた上司の評価を上げることになるのだと思う。
別に上司の為に働いてる訳ではないけど、努力した結果で

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最初の大きな一歩

最初の大きな一歩

Hybrid ER system導入に向けて一歩踏み出します。

運用をどうするか、どれくらいの稼働数を目指すか、何年でペイできるのか、などなど。考える事が多く、なかなか一筋縄では行きません。一時は三次救急でも無い当院で必要なのかとか諸々考えましたが、運営の方法を考える事で解決できる話題が多いようです。

自分自身が能動的に関係するはじめての高額医療機器であり、病院の存在自体を左右する機器です。無

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全力を費やさない理由など無いだろうに

僕は幸運な生き物だ。

口惜しいが生まれた環境は恵まれていた。毎日生きると言う事自体の苦労は味わった事がない。のうのうとドラ息子らしく生きて来て、その延長線上にしか今は無い。ハングリーに生きているつもりだが、言わば、イミテーションワイルドだ。

とある人から、そこまで臨床に打ち込めるのは何故かと問われた。僕のスタンスとしては、逆に、どうして打ち込めないのが普通なのか、と言う形なので、若干答えに窮し

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ぐるっと巡って原点回帰

ぐるっと巡って原点回帰

そこそこ全力疾走で生きて来たと思う。自分が生きて来て、キャリアの積み方とか教育のされ方とか、特に気にせず今に至る。

正直、今の職場は居心地が良い。新しい技を授かり、それでいて自分の思う臨床を、ある程度できる。こう言う環境で働けるのは、上司の理解があるからだろうと心から思う。

だからこそ、うちのボスが求めるものを恩返しとして何とかしたい。ソフトとハードと取り揃えて、最善の環境で仕事ができるように

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あ、ちょっと疲れたのかな?

あ、ちょっと疲れたのかな?

24時間365日、戦うつもりで生きている。

それでもスペックが思うように上がらないとか、体力面で厳しいとか、そう言う事は少なくない。時には、酒の一つも煽りたい気持ちの時もある。心身の不調と言うのを自覚する時、少し自分が疲れているんだなと判断する。この判断ができるようになった分だけ、昔と比べれば僕も大人になったと思う。

そう言う自分自身のメンタルがあるので、僕が苦手と思っているのは若者の教育だ。

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ここは今、何合目?

ここは今、何合目?

長い長い道の中、全力疾走もあれば持久走もあるが、今日はちょっと足に来ている。朝方呼ばれて緊急処置だったから、単純に寝不足と言うことだ。

ただ、メンタリティーとしては、まだまだやれるとも感じている。処置が上手くいき、迅速に事が進んだ、そんな些細な事が、僕には未だ原動力になる。

師匠だったらもっと迅速にやっただろうけど、無駄な作業がほぼ無かったと言う意味で、僕にとっては良い治療だったと思う。少なく

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ところで僕はどこにいるのか。

ところで僕はどこにいるのか。

救急科の頃も思ってきたこと。放射線科に来てからといっても感じていること。

自分は今どこにいるのだろうか。それぞれのキャリアパスが明らかでない時代だからこそ感じることだが、医者として今の立場は真っ当なのか。

例えば今やっている手技は救急専門医として恥ずかしくないレベルかどうかと言う判断。もしくは、放射線科専攻医として何年目のキャリアに相当するレベルのスキルか、と言う評価。こう言ったマイルスト

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第3回SSTT×DIRECT受講完了

第3回SSTT×DIRECT受講完了

SSTT座学コースを受けたのが2016年だったので、3年ぶりのSSTTロジックの復習。放射線科異動後1年経ったので、DIRECTの考えも再度ブラッシュアップするべしと思い、受講決断。上司が時間も金もくれてやるから勉強してこいと言ってくれたのが、じんわりと嬉しかった。

さて、学ぶことが多かった今回のセミナーだが実質的には復習が殆ど。だからこそ逆に言えば、何処までが自分の血肉になっていて、何処からが

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少し歳を取ったのかも知れない

少し歳を取ったのかも知れない

緊急呼び出しの群発で少し疲弊している。そう自覚すること自体、少し歳取ったのかなと思う。そして、そう言うことを比較的素直に口にできること自体が自分時自身が若手最先鋒でなくなったことを意味するのだと思う。

2013年卒、医者になって7年目。世の中的にはまだまだ若手だと思うし、自分自身、若手だとは感じる。ただ、比較的年齢層の低い病院にいるせいか、一時期はマネージャーをやっていたせいか、少し斜に構えてい

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救急医療とは社会の要請である

救急医療とは社会の要請である

*とある雑誌の依頼原稿の下書き

① 「したいこと」ではなく、「求められる」ことを

僕は「救急医療とは社会の要請である」と思う。救急医としての師匠である、聖隷三方原病院高度救命救急センター早川達也センター長が同じことを仰っていた。各時代、各地域で求められている医療を提供することこそがプライマリーケアの宿命であり、その表現系の一つが救急医療なのだ。

元々。外傷外科医を目指していた時期もあり、

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