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お念仏と読書

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これまで読んで感銘を受けた本を紹介して、それを通して味わった仏様のお話をしていこうと思います。
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2020年4月の記事一覧

お念仏と読書⑮慈悲のこころを聞く/『ココロ屋』梨屋アリエ作・菅野由貴子絵

お念仏と読書⑮慈悲のこころを聞く/『ココロ屋』梨屋アリエ作・菅野由貴子絵

今回取り上げるのは、うちの子ども達に人気の本で薦められて読んだ『ココロ屋』です。
可愛い絵と、優しい文章で、大変読みやすい小学生向けの本ですが、とても深く考えさせられる作品でした。
また、浄土真宗は私たちは仏様の「慈悲心」を獲得していく道ではなく、聞かせていただく道ということについて書きたいと思います。

今回、多分にネタバレをしますので、未読の方はご注意くださいませ。

「ココロを入れかえなさい

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お念仏と読書⑭自分の「枠組」を知る/佐藤雅彦著『プチ哲学』

お念仏と読書⑭自分の「枠組」を知る/佐藤雅彦著『プチ哲学』

Eテレ『ピタゴラスイッチ』『考えるカラス』の監修もされている佐藤雅彦さんの『プチ哲学』という本が面白くて、読んで色々と考える機縁をいただきました。

今回はこの本の内容を踏まえて、今回は仏さまのお法りは「自分の枠組み」を知らせてくれることについて味わいます。
また、最後に私が法話の現場でした失敗談を少し書いてみたいと思います。

『プチ哲学』内容紹介この本に紹介されるプチ哲学は「不変」「想像力」「

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お念仏と読書⑬『でんでんむしのかなしみ』殻を背負う私と、私を背負うナモアミダブツ

お念仏と読書⑬『でんでんむしのかなしみ』殻を背負う私と、私を背負うナモアミダブツ

新美南吉さん作『でんでんむしのかなしみ』という絵本があります。

この絵本を通して、私たちの抱える苦しみの根源について味わいました。
また、そこに「そのまま背負う」とはたらくアミダ仏のおすくいを書かせていただきます。

あらすじ一匹のでんでんむしがいました。でんでんむしはある日、自分の悲しみの原因が何によってであるか気づくのです。

「ああ、自分の背中には殻がある。その殻の中には、悲しみがいっぱい

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お念仏と読書#7「分人主義」とてつもない、つながりを知る

お念仏と読書#7「分人主義」とてつもない、つながりを知る

今回は平野啓一郎さんの『私とは何か』を読み、仏教を感じ、途轍もない世界とつながりを感じたので、それをお伝えしたいと思います。

私という存在は、ポツンと孤立に存在しているわけではない。つねに他者との相互作用の中にある。というより、他者との相互作用の中にしかない。
他者を必要としない「本当の」自分というのは、人間を隔離する檻である。

日本語の「個人」とは、英語のindividualの翻訳で、日本で

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お念仏と読書#8「認めてもらいたい!!」

お念仏と読書#8「認めてもらいたい!!」

今回は、太田肇さんの著書『「承認欲求」の呪縛』を読んで、現代社会に生きる私達の抱える最も大きな苦悩とも言える「承認欲求」について、感じたこと書かせていただきます。

SNSで「いいね!」をもらうことに全身全霊を傾けてしまう人がいる。職場で表彰されるために「もっとがんばらねば」と力んでしまい、心身を蝕む人がいる。エリートであるがゆえにプレッシャーを感じて、身を滅ぼした人もいる……すべての原因は「承認

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お念仏と読書#9「承認欲求」をこえる

お念仏と読書#9「承認欲求」をこえる

前回の記事「認めてもらいたい!!」では、太田肇さんの著書『承認欲求の呪縛』を読んで感じたことを書きました。
書いていて一番思ったのが、自分自身がまさに「承認欲求の呪縛」の中にいるのだなということです。
前回のブログに著者の太田肇さんからイイネ!がついていて、また承認欲求を刺激されてしまう自分がいました(笑)

私達は誰しも褒められたら嬉しいし、貶されたら悲しいものです。
多かれ少なかれ「承認欲求」

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お念仏と読書#10『ソラニン』と苦しみの原因

お念仏と読書#10『ソラニン』と苦しみの原因

今回はマンガ、浅野いにおさん著『ソラニン』を読んで、私たちの抱える根本の苦悩の根源には何があるのかを、仏法に聞いていきたいと思います。

1.あらすじ
主人公の入社2年目OLの芽衣子は、仕事にやりがいが持てず、上司との関係も悪く、死んだように生きている自分に嫌気がさし、会社に行きたくなくなります。

そのような時、バンドを通じて出会い、大学時代から付き合って同棲している彼氏、種田から「辞めちゃいな

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お念仏と読書#11無限にあう

お念仏と読書#11無限にあう

今回は初めて仏教書からの紹介です。森田真円先生の『ひらがな真宗』を通して、無限につて考えていきたいと思います。

京都女子大学教授で、本願寺派勧学の森田先生は、浄土真宗のおみのりをやさしく、わかりやすく、豊かにお示しくださいます。この本は著作がたくさんある先生の最初の本です。

この本には、「迷い」や「他力」「老苦」といった仏教の言葉について、初めて仏教に触れる方にも楽しく味わえるように、簡潔に浄

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お念仏と読書#12「風呂のすな」とお仏壇

お念仏と読書#12「風呂のすな」とお仏壇

今回は「風呂のすな」という作文を通して、お仏壇に手をわせる意味について書かせていただきます。

作文「風呂のすな」おとうさんが湯からあがってきた
わたしがそのあとにはいった

底板をさわったら
すこしすながあった
真っ黒になって
はたらいたからだ

わたしはだまってはいっていた

『おとうさんはとうめい人間』(光雲社)

これは尊敬する先輩から聞かせていただいて感動し、私が法話をする時にも紹介して

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